中山間など50年以上登記変更ない土地が4分の1に

中山間など50年以上登記変更ない土地が4分の1に
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法務省は、長期間、登記が変更されていない土地を把握する調査を初めて行い、中小都市や中山間地域では50年以上、登記が変更されていない土地が4分の1余りに上ることがわかりました。
法務省は、土地の所有者が死亡して相続が行われても、登記が実際の所有者に変更されずに所有者が不明になるのを防ごうと、登記が変更されていない可能性がある土地を把握する初めてのサンプル調査を、神戸市など3つの大都市と、中規模の市や中山間地域にある町など7つの市と町を対象に、ことし1月から5月にかけて行いました。

それによりますと、最後の登記から50年以上、経過している土地の登記が、大都市で6.6%だったのに対し、中小都市や中山間地域では26.6%と全体の4分の1を上回りました。

また、中小都市や中山間地域の中でも、土地の価格が比較的高く、取引が行われやすい「宅地」では10.5%だったのに対し、価格が比較的低い「山林」では32.4%と3倍余りとなっています。

相続に伴う登記の変更は法律上の義務ではありませんが、所有者がわからないと、取引のトラブルにつながったり、公共事業の用地取得が難航したりするケースもあり、法務省は、登記の変更を促していく考えです。