呼吸するスポーツウェアの決定版をMITが開発

呼吸するスポーツウェアの決定版をMITが開発
Image: Hannah Cohen

スポーツウェアと納豆菌の意外すぎる関係。

「かたちが変わるパスタ」を開発したMITメディアラボのTangible Media Group(タンジブルメディアグループ)が、同時期に「かたちが変わるスポーツウェア」も発表して話題を呼んでいます。

正確には、気孔の開閉によって汗と熱を逃がすしくみの「bioLogic」と名づけられた見た目も美しいウェアです。まずは、映像をどうぞ。

Tangible Media Group/Vimeo

呼吸するインテリジェントスポーツウェアは今までにもありましたが、今回のウェアはなんと生きてるんですねScienceDailyによると、ウェアの背面にデザインされた大小さまざまな「ネコの目」みたいなかたちの気孔にはなんと生きた納豆菌が埋め込まれたフタがついているそうです。納豆菌は湿度が上がると膨張する性質があるので、着ている人の汗に反応してふくらみ、そのせいでフタが弓なりに曲がって気孔がひらくしくみなんだとか。

納豆はランニングに最高!というのは聞きますが、スポーツと納豆菌の関係はただ食べるだけに終わらなかったんですね。MIT Newsによれば、実際研究者がbioLogicのウェアを着てエアロバイクに乗ってみたところ、5分後に汗ばんできたところで気孔が開き、「背中にエアコンをしょってるみたい」だったそうですよ。

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Image: Tangible Media Group
足の裏の汗を感知して開閉するバイオハイブリッド型の靴底

さらに、デザインを変えて靴底の素材として使うことで、通気性バツグンのスポーツシューズも開発したとMIT Newsは報じています。ほかにもカーテン、ランプシェード、シーツ…と応用のアイディアは尽きないそう。今後はスポーツ用品店と提携して商品化を目指していくそうなので、次のマラソンシーズン頃には店頭にもお目見えするかもしれませんね。

納豆パワーのウェアを着れば、ねば~ギブアップ? …お洗濯のしかたが、ちょっと気になるところですが。

Image: Hannah Cohen, MIT Media Lab Tangible Media Group
Source: MIT News, ScienceDaily, Vimeo
reference: MIT Media Lab Tangible Media Group

(山田ちとら)