根津 中国料理店BIKAに来ました。
この店も「林家正蔵の4時から飲み」という番組で紹介されていたもので、
表通りから一本はいったところにひっそりとある、知る人ぞ知る名店。
赤い看板が目印です。
このお店の昼営業に間に合うように、にゃんこにも「ゴメンね」して急いでいたのです。
ピークは過ぎ、店に入るともう誰もいませんでした。
「まだいいですか?」
「どうぞ」
右側の窓がある明るいコーナーの方へ案内されたので、
2人がけにこしかけようと思ったら、マダム ( らしき方 ) から、
「ごゆっくり(4人がけの) こちらへどうぞ」と言われました。
ひととおりメニューを拝見。
由緒正しき中国料理店。上海料理かな。
メニューの冒頭にこんなことが書いてある。
「まるで生後6か月の赤ちゃんが這いまわったような、食後のテーブル。これが、上海料理『BIKA』のテーブルマナーです。お好きなものをお好きなだけ飲み、食べ、楽しく愉快な時間をお過ごしください。味のネジをキチッとしめた料理を、ネジをゆるめた気分でどうぞ。--------------料理長」
うふん、まさに上海らしいメッセージ。
焼きそばにしようかシンプルなたまごチャーハンにしようか迷いましたが、
やはり初回ですから、名物のニラそばにします。
待つこと5分
美しい、ニラそばが配膳されました。
ニラ、なんと細かく綺麗に切られていることか。。。
麺は上品なストレート細麺。
真ん中の餡は、肉味噌でしょうか、美しすぎてずっと眺めていたいほど。
スープもこれまた上品で、どこまでも澄んだあっさりした味。
薄味だけれど、キチンと鶏の出汁が出ていて臭みなんぞは全く無縁のもの。
スープを一口飲む。
美味い””””””””
天女が舞い降りてきたような幸せな気分になります。
豚骨スープや、こっくりした味付けの太麺そばが主流の昨今、真逆の旨さにありついた。
こんな美味しいものがあったとは。。。
ニラそばといえば、炒めたニラがどばっと乗っているものを想像しがちだけれど、
BIKAのニラそばは想像を絶する一品。
中央の甘辛味噌のそぼろを少しずつほぐして混ぜていくと、味がどんどん変わっていくのも面白い。
少しすすっては天井をあおぎ、そばがなくなると、レンゲで最後の一杯までスープを飲み干しました。
こんなに美味しいスープを残すなんて考えられません。
BIKAのニラそば。
絶品です。
この店の料理は是非ともMOURI にも。
2人なら他にも色々注文して楽しめるもの。
会計の時
「お散歩ですか?」とマダムに聞かれました。
テレビで見て、と言えば良いのかも知れないけれど、とっさに
「はい、今日は谷中を歩いてきました」と言いました。
ミーハーに見られたくないとどこかで思ってしまったのかな (;^_^A
「とても とても 美味しかったです。主人を連れてまたお邪魔したいと思います」というと、マダムは静かに笑ってくれました。