ガチで勝負!
ずっと私はサンゴ育成における1つの指標としてPPFD(光量子束密度)の重要性を唱えてきました。
植物育成においてはもう当たり前となっている事ですが、一部の方々からはサンゴ育成には無関係とは
いかないまでもその重要性を否定する声があることも確かです。
その理由は、水中では浸透する波長域が異なるからと言う理由からです。
私もそのことについては否定しませんが、水深1M以内で生息するサンゴもいれば300Mほどの水深ある
場所で育つサンゴもあります。
光の事ばかりだけではなく、潮の流れや水温なども異なる事でしょうから水槽内で飼うと言うことは厳密に
言うとある程度はアバウトなわけで、1nm単位でシビアになるよりもズバッとPPFDのように光合成に必要な
光エネルギーの単位(PPFD)を重視した方がよほど簡単だとは思います。
意味も無くガンガンと眩しい光(Lux)だけを当て続けると、サンゴはやがてポリプを出さなくなり次第に退色化
してしまう可能性が大きくなります。
サンゴ飼育とはそう言うことではなく、必要な光エネルギーさえしっかり与えていれば成長し色艶も良くなって
結果的に色揚がりしていくことに繋がります。
そこさえクリアーすれば、あとは野となれ山となれで、優秀な添加剤の恩恵で如何様にも色揚げすることは
簡単にできると思います。
と言うことで、他社製品とガチで勝負するために最新の光量子測定器を購入しました。
Apogee社 SE-MQ-500
この測定器はPPFDを水中でリアルに計測できる防水タイプで旧型のMQ-200よりも更に正確な波長域の
光量子を測定する事が可能になった最新のセンサーが付いています。
これまでのタイプ(MQ-100/200)だと肝心な400nm付近の波長を正確に拾う事が出来ませんでしたので
サンゴ用として計測するのがやや不利というか向いていませんでした。
新型のMQ-500は光合成有効光量子束密度の測定範囲である400-700nmをほぼカバーしていますので
かなり完璧な測定が出来ます。
このような理由から購入を躊躇っていたところにこの新型が発売されたので、迷わず購入したという訳です。
取り寄せなので届くのはまだもう少し先のようですが、これからは見た目だけの照度(Lux)に頼らずPPFD
をしっかりと重視した専門家目線でリアルな情報をお届けしていきたいと思ってます。