はじめに
歯のホワイトニングは、使用する機械のスペック(波長、光の種類、光強度)、薬剤の濃度、配合している触媒、ホワイトニング時間等によって効果に差が出ます。この知恵ノートでは、メジャーな歯のホワイトニングの各システムによる効果を比較してみました。ホワイトニングを選ぶ際の参考にしてください。
ポイント
- ランキングは1日でできる最大の回数、時間で行った場合の効果で比較しています。多くのシステムは1日最大1時間前後です。
ヒント
- 一般的に効果の高いシステムほど料金も高くなります。
1位 ブライトホワイト
ハッブル望遠鏡や近視手術のレーシックを作ったNASAの元科学者が開発したホワイトニングシステム。アーチ型に配列し、口の中全体に一度に光が当たるようになっています。1回で20本前後の歯をカラーガイド平均8~10段階白くすることができます。ホワイトニングに関する多くの特許を取得しており、他のホワイトニングシステムより頭一つ飛び抜けています。
料金) 上下20本前後 1回60,000円~70,000円
2位 ティオンオフィス
トヨタの技術(V-CAT)を応用し、日本の企業(GC)が開発したホワイトニングシステム。上下の前歯全体に光が当たるLEDを使用し、二酸化チタンと窒素を触媒にすることにより、効果的にホワイトニングを行うことができます。1回の施術でカラーガイド6~8段階白くなります。
料金) 上下12~16本 1回25,000円~50,000円
注意
- ティオンオフィスは歯1本ずつに光を当てる方法と、前歯全体に光を当てる方法がありますが、ランキングは前歯全体に一度に光を当てる方法です。
3位 ズーム
一度に前歯全体に光が当たるように設計されています。15~20分間照射を2~3回繰り返します。これによって一度に12~16本前後の歯を白くする事ができます。光は波長の短いメタルハライドを使用(最新機種のホワイトスピードはLED)。1回の施術でカラーガイド6~8段階白くなります。
料金) 上下12~16本 1回25,000円~50,000
ポイント
-
ズームの機械には4種類、薬剤は3種類、照射回数も2回法と3回法があり、それぞれの組み合わせによって効果や料金が変わってきます。ランキングはズームアドバンスを使用し、25%の薬剤で15分を3回行ったときのランクです。
注意
- ズームアドバンスは歯にしみやすいため、連続して3回は行うことができない場合があります。
4位 ルマクール
青色LEDを口の中全体に光が当たるようにしたホワイトニングシステム。
発熱が少なく、しみにくいように開発されましたが、プラズマよりも効果は弱い傾向にあります。1回20分を3セット行うことでカラーガイド5~6段階前後白くなります。場合によってはこれを2回行います。
料金) 上下12本 20,000円~30,000円
5位 レーザーホワイトニング
ライトの代わりにホワイトニングに効果のある波長を持つレーザーを使用。レーザーによってホワイトニング剤を活性化、歯を白くすることができます。通常、1回の施術でカラーガイド4~6段階くらい白くなります。
料金) 1本1回10,000円~30,000円
6位 ビヨンド
ヘッドにハロゲンライトのバルブを並べて、ズームと同様、前歯全体に光が当たるように設計されています。またフィルターを通すことにより、紫外線を完全にカットしています。1回20~30分の施術を1日2~3セット行うことで、カラーガイド3~5段階前後白くなります。場合によってはこれを2回行います。
料金) 上下12本 1回 20,000円~30,000円
注意
- ビヨンドは歯にしみやすいため、1日最大3回の施術を2日に分けて行う場合があります。
7位 光を使用しないホワイトニング
光を使用しない代わりに、高濃度の薬剤を使ってホワイトニングを行う方法です。光を使用しないため、1回の効果は弱く、1日3回行ってカラーガイド3~4段階くらい白くなります。ハイライトやFAPホワイトニング、オパールエッセンス・ブーストもこれに含まれます。
料金) 1本10,000円前後
8位 ピレーネ
三菱ガス化学が開発したしみないホワイトニングシステム。二酸化チタンを触媒とし、従来の1/10という低濃度のホワイトニング剤でも歯を白くすることができます。1回の効果は弱く、1日3回行ってカラーガイド3段階前後白くなります。
料金) 1本1回数千円前後
9位 ホームホワイトニング
歯の型を取ってマウスピースを作り、その中にホワイトニング剤を入れて自宅で使用します。日中30分~1時間程度使用するタイプと夜、寝ている間に使用するタイプがあります。2~3回の使用でカラーガイド1~2段階くらいずつの効果です。
料金) 20,000円~50,000円(使用する薬剤の濃度と、薬剤の本数、マウスピースの精度によっても変わってきます)
10位 セルフ方式のホワイトニング
ポリリン酸や酸化チタン等で歯を白くするシステム。歯科医院で使用する過酸化水素を使用しないため、歯にしみることは全くありませんが、効果も限定的です。医薬部外品を使用するため、エステティックサロンやマッサージサロンなどのセルフ方式のホワイトニングで採用されています。初回は1~2段階程度白くなりますが、繰り返し行ってもあまり変わらない場合があります。
料金) 1本1回500円前後
ヒント
- 3~5段階程度白くなると肉眼で見ても白くなったと感じます。
ポイント
- プライベートブランドやマイナーブランドのホワイトニングは掲載していませんが、ほとんどのシステムは上記のどれかに当てはまります。一度に行える本数や時間、料金などを参考にして当てはめてください。
一般的に一回の効果が高いホワイトニングほど料金は高くなります。ホワイトニングを選ぶ際には、どれくらい白くしたいかによって選ぶといいでしょう。