【緊急!】
たぶん彼はウィルスを作れていません。
作れていないのに作れたと勘違いした、よくある典型的な中二病にすぎません。
逮捕は不当です!!
2016/06/05 身代金ウィルスで逮捕された中学生は無罪、神奈川県警による冤罪だ
2017-06-03 3代目・ダイソー300円モバイルバッテリーがデンジャラス仕様に
3代目・ダイソー300円モバイルバッテリーがデンジャラス仕様に
工作 |
10/1 にガールズなんとかの企画品として登場したダイソーのモバイルバッテリー ですが、その品質のばらつき具合 から見て、検品で落ちたバッテリーセルを寄せ集めて作ったんじゃないのか?という疑念を持つと共に、そう長くは続くまい(売り切ったらオシマイだろう)と思っていたのですが、近所のダイソーに参りましたらパッケージだけ新しくなった風なのが売ってました。
ネットで探すと既に分解なさってる方がおられるみたい。
ダイソーのモバイルバッテリーを分解!
専用IC・HT4928S のほかに、実質的にインダクタ1つとコンデンサ2つのみで動いていて、LEDは電流制限抵抗すらチップに内蔵してしまっているという、この手の商品のまさに究極形のようです。
たった数ヶ月で、これほどまで柔軟な「改良」をしてしまうのは驚きではありますが、未使用ランドが多数の謎基板に加えて、先人さんが最後に呟かれている言葉が気になります。
https://blogs.yahoo.co.jp/ko_u_he_i11/28650262.html
ところが出力が数秒おきに2V程度まで落ちます。
充電検出のための仕様らしいですが、これでは直接マイコンの電源に使ったりは出来ませんね。
え?マジですか??
実際に USBテスター だけ繋いで電測してみると確かに2秒おきにテスターが落ちました。
(テスターへの電力供給が絶たれるため)
オシロでの再測定までしてませんが、どうやら本当のようです。
データシート(たぶん非公式) を追いかけてみます。
2秒おきに 2ms だけ出力が停止され、その間に 4.7V を超えてるかどうか判定し、以下なら給電モード、以上なら充電モード(自身が給電を受けている)という判断を下すとの記述が。
2秒おきに 4.7V まで下がることはあっても 2V まで下がっちゃいけません。
私の USBテスター でも2秒おきに電源が落ちるので、データシートに記述したとおりの 4.7V の降下じゃないことは明らか。
20Ω に設定した投げ捨て抵抗を繋いでみたら、この不思議な現象は再現しなくなりました。
コンデンサに溜まった電気を「外部から給電を受けてる」と誤認識したうえで、一瞬充電モードに移行するも直ちに電荷が尽きて・・・ってことを繰り返している気がします。
最低でも60mA ほど消費し続けないと、この謎モードに突入してしまう「仕様」ぽい。
理論上75Ωならば大丈夫なはずですが、謎モードに突入してしまいました。
USBテスターの下流で繋いだので、上流にコンデンサがあって、そいつのせいで充電モードに移行したのだと思います。
(データシートにある Cout=20μF の前提表記が重要で、もっと大きいコンデンサが付いていたら最低消費電流も大きくしないといけないぽい)
そもそも、なんでこんな謎仕様(2秒おきに2msの判定タイムを設ける)になってるんだ?って疑問に思うじゃないですか。
概念図じゃなくて等価回路くらい出せよ、って気分ですが、問題は左側のリファレンス回路。
ダイソーのもこれとほぼ同じになっていることを確認しましたが、
外に生えてる USB-IN と USB-OUT のコネクタ、中では直結
我々のような、ダイソーの商品を部品取りメインで考えてる人にとっては、これは凄いメリットある回路(むしろ、こういうのを待ってたぜ!)な部分もありますが、これ、素人さんにはお勧めしないどころか、やっちゃっていいです?っていう危険を感じます。
逆流対策を施してないACアダプタで本機を充電すると予想できない結末に陥る可能性がある
モバイルバッテリーを充電するときに USB-IN の側に ACアダプタ などを取り付けますが、ACアダプタがコンセントから外れると(ACアダプタが給電の仕事をしていないとき)、ダイソーのモバイルバッテリーは「充電が終わったので給電を開始しよう」と勝手に出力を開始します。
内部では USB-OUT と USB-IN が直結されているため、USB-OUT への給電を開始すれば、USB-IN へも給電が開始されます。
ACアダプタ側からみると、出力先から電気が流れ込んできた! ってことが起きます。
出力側のコンデンサに溜まった分として多少の逆流が短時間にあること、全うなACアダプタなら想定しているはずですけど、外部から本気で 5V の給電を受け続けることを想定しているとは思えません。
充電中に停電したら、給電を受けてぶっ壊れるACアダプタがあるかもしれない
あと・・・
逆流問題でデータシートを読んでしまったので気がつきましたが、パッケージには 1000mA(1A) の出力と銘打ってありますけど、使われてる IC のデータシートには最大 0.8A って書かれてるんですが・・・
実際に 5Ω負荷で試すと、10分もすると 4.5V を下回ります。
データシートが正しいです。
パッケージは嘘です。
初代 はキッチリ 5V・1000mA 出力が実現できていました。
2代目 は 4.7〜4.8V くらいに降下してしまいましたが、-5% くらいなら及第点
しかし、この3代目は 4.5V を割り込んでます。
それもそのはず、800mA 出力をうたってる部品が使われているのですから、1000mA の出力はできなくて当たり前。
出力性能は公然たる偽りだし、逆流問題を考えても 素人さんが買うべきじゃない という結論に達しました。
うーん、文章力が欠如していて、言いたいことがうまく伝えられてないかもしれません。
写真で怖さを紹介しましょう。
※モバイルバッテリーのほうは USB-IN(充電用) に刺さってます。
シガーソケット充電器を使ってモバイルバッテリーを充電したい場合もあると思いますが、車のソケットに刺す前からランプが点灯!
モバイルバッテリー→シガーソケット充電器の向きに電気が流れ、その電気でシガーソケット充電器の確認灯が光ってしまった状態ですが、このシガーソケット充電器は、電気が自分とこに逆流してくることを想定して作られているのでしょうか?
この逆流はシガーソケット充電器内の DCDC で用いられている MOSFET の寄生ダイオードを経由して、シガーソケット側へも流れ出してしまってます。
車のシガーソケットに刺しっぱなしにしてあるケースで想定すると、イグニッションキーを OFF にしたときに相当しますが、リレーによって切断される範囲に「モバイルバッテリーからの逆流給電」が起きます。
電圧は低いので車載してる他の機器が壊れることはまずないですが、シガーソケット充電器内の MOSFET の寄生ダイオードは大電流が流れることを想定していないため、負荷の加減によってはシガーソケット充電器が壊れることになるでしょう。
万一にもショートモード破壊だったら、イグニッションキーを ON にした瞬間に更に悲惨なことが勃発します。
よく見る USB二股 です。
たとえば、1台の充電器から2台に給電したいときに使います。
本モバイルバッテリを2つ持ってて同時に充電したいと思うこともあるでしょう。
※モバイルバッテリーのほうは USB-IN(充電用) に刺さってます。
さきほど同様に、シガーソケット充電器に逆流してその確認灯が点くのは当然として、もう片方のモバイルバッテリーは赤/青の交互点滅を開始してしまいました。
これはモバイルバッテリーの充電モードを意味します。
内部で USB-IN と USB-OUT とが直結されているので、もはや入力/出力と区別する意味をなさない状態になってしまっているのです。
どうですか、背筋が寒くなってきましたか?
充電器(充電方法)を選ばないと危険すぎるのに、専用充電器の設定があるわけでもなく・・・
パッケージには「充電しながら給電するな」という注意書きがありますが、回路的には全く問題なく(初代・2代目と違って3代目はUPS的な使い方をしても安全な回路)、むしろ明記すべき注意事項は、USB-IN 側へも給電される仕様から導き出されるリスクのほうのはずですが、そちらへの言及は全くなし。
最近のダイソーはエレキ物でもセリアを超えてきたと感じてましたが、一気にレベルを落とした(元のダイソーに戻った)って気がします。