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室蘭線・日高線の路線維持・存続求める 東胆振1市4町がJR北海道に要望書

2017/5/31配信

 JR北海道の鉄道事業見直しで「JR単独では維持困難」な線区を抱える東胆振1市4町(苫小牧市、厚真、安平、むかわ、白老町)の首長らが30日午後、札幌市のJR北海道本社を訪れ、要望書を提出した。対象線区に含まれる日高線苫小牧―鵡川間、室蘭線沼ノ端―岩見沢間は住民の暮らしなどに重要な役割を担っているとして、路線の維持、存続を強く求めた。

 昨年11月の単独維持困難路線(道内10路線13線区)発表を受け、東胆振の1市4町では「12月から首長懇談会を重ねて議論を進め、われわれの思いを要望書にまとめた」(岩倉博文苫小牧市長)。この問題で1市4町が一体となり、JR側へ要望書を提出するのは初めて。

 要望書では、対象線区について「東胆振定住自立圏の中心市と近隣町を結び、通学や通院などの暮らしを支え、人口の流出を食い止める重要な役割を担っている」と強調。JR北海道に対して▽北海道の交通ネットワークを形成する公共交通機関として、地域とともに発展するとの認識と展望をもって将来の事業展開を講じていくこと▽日高線は住民の生活を支え、北海道新幹線の開業効果を全道に行き渡らせるために不可欠な路線。当該線区を存続するとともに、不通区間の早期復旧に向けて最善の努力を続けること▽室蘭線は沿線の産業とまちを形成してきた歴史を持つ。わが国の食糧供給地域である北海道において、貨物輸送線区として重要な役割を果たしており、沼ノ端―岩見沢間を含む当該線区を維持・存続すること―の3項目を要望した。

 田畑正信常務に要望書を手渡した後、1市4町の首長らは約30分間にわたり非公開でJR北海道に要望内容を説明した。終了後、岩倉市長は記者団の取材に対し、JRとの協議入りの時期について「基本的にはわれわれの思いを、きょうは(JRに)聞いていただいたと理解してほしい。日高線については鵡川の先の問題を抱え、室蘭線については空知はまだ協議がスタートしたばかり。それぞれの状況を見極めながら、東胆振としても対応していくという現在進行形の段階」と述べた。

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