山陰新幹線、整備計画に格上げを 沿線49市町村決議
日本海側を通って関西と九州を新幹線で結ぶ「山陰縦貫・超高速鉄道」の実現を目指す市町村会議は6日、東京都内で総会を開き、京都府舞鶴市や京丹後市など沿線2府5県の49市町村の首長らが、山陰新幹線を国が具体的に進める「整備計画路線」に格上げするよう求める決議を採択した。
山陰新幹線は1973年に基本計画に位置づけられて以降、進展がない。政府は本年度、北陸新幹線敦賀―新大阪間(小浜、京都、松井山手)のルートを決定した与党検討委員会が昨年12月に示した中間報告に基づき、山陰新幹線を含む基本計画路線の在り方を検討する調査を予定している。
総会には山陰新幹線の実現を目指す自民党国会議員の会のメンバーも出席。敦賀―新大阪間の議論で舞鶴を経由し山陰につなぐ舞鶴ルートを主張してきた西田昌司参院議員(京都選挙区)は「財源問題も含め、過疎で苦しむ山陰に救いの手を差し伸べることができる仕組みが必要だ」と早期実現の重要性を訴えた。
【 2017年06月06日 22時00分 】