日本とベトナム首脳 南シナ海で深刻な懸念表明
安倍総理大臣は、日本を訪問しているベトナムのフック首相と会談し、南シナ海情勢について、拠点構築を進める中国を念頭に深刻な懸念を表明したうえで、軍事化を含む一方的な行動の自制を要求するなどとした共同声明を発表しました。
会談は、6日夜、東京・元赤坂の迎賓館で行われ、冒頭、安倍総理大臣は「頻繁な首脳の相互訪問を通じ、日本とベトナムの関係は飛躍的に発展した。広範な戦略的パートナーシップを一層深化させていきたい」と述べました。
会談を終えた両首脳は共同声明を発表し、南シナ海情勢をめぐっては、拠点構築を進める中国を念頭に、深刻な懸念を表明したうえで、軍事化を含む一方的な行動の自制を要求するなどとしたほか、北朝鮮問題では、緊張を高める行動の自制や、国連安全保障理事会の決議などの厳格な履行が必要だと強調しています。
さらに、両首脳は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定のメンバー国の間で、質の高い合意を迅速に発効させるための議論で協力することで一致したとしています。
また、両首脳が立ち会って巡視船6隻の供与や科学技術の集積拠点の整備などに、円借款として総額1000億円余りの協力を行うとする文書などの交換が行われました。
共同記者発表で、安倍総理大臣が「日本は、新造巡視船の供与などを通じ、ベトナムの海上法執行能力の向上を力強く後押しする」と述べたのに対し、フック首相は「ベトナムは、自由貿易、航行の自由を確保するため、日本の協力やイニシアチブを歓迎し、支持する」と述べました。
会談を終えた両首脳は共同声明を発表し、南シナ海情勢をめぐっては、拠点構築を進める中国を念頭に、深刻な懸念を表明したうえで、軍事化を含む一方的な行動の自制を要求するなどとしたほか、北朝鮮問題では、緊張を高める行動の自制や、国連安全保障理事会の決議などの厳格な履行が必要だと強調しています。
さらに、両首脳は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定のメンバー国の間で、質の高い合意を迅速に発効させるための議論で協力することで一致したとしています。
また、両首脳が立ち会って巡視船6隻の供与や科学技術の集積拠点の整備などに、円借款として総額1000億円余りの協力を行うとする文書などの交換が行われました。
共同記者発表で、安倍総理大臣が「日本は、新造巡視船の供与などを通じ、ベトナムの海上法執行能力の向上を力強く後押しする」と述べたのに対し、フック首相は「ベトナムは、自由貿易、航行の自由を確保するため、日本の協力やイニシアチブを歓迎し、支持する」と述べました。