今年のWWDCとiOS11の注目ポイントは、「カメラのQRコード対応」ではないか?
いや冗談でなく、マジで。
いまさら対応QRコード
まさに「いまさら」。QRコードは枯れきったテクノロジーである。テック的には新しさもヤバさもない。
ところがこのQRコード、実はようやくiPhoneに搭載された、万人が使えるO2Oの入り口だったりする。
QRコードの搭載、ユーザーの週間学習で何が変わるか? というと、だいたい全部変わる。
この辺りは中国でのQRコード(Alipay)の成功を、Appleが無視できなくなったということだろう。
これはQRが新しいのではない。「公式カメラにQRが搭載されること」が、「全てのアプリがQR対応すること」を意味する。そちらがインパクトなのだ(そして、iOS/Android両方で使えることに意味が出る)
QRコードの中に、アプリを起動させるURLを仕込めば、アプリ側で特に何もしなくてもQRからアプリを起動できる。
アプリ側で対応すれば、商品を表示したり、認証をしたり、お金を支払ったり、音楽をかけたり、だいたいなんでもできる。
・レストランでQR読み込んでApple Payで支払い。
・広告のQR読み込んで、アプリのダウンロード。
・ノベルティにはQRがつく
・名刺はQRで読み込める
・IoTのペアリング。
O2O、IoTやマーケティングの諸々が変化をする可能性があるのではないかと。
テクノロジー的には新しくなくても、iOSとAndroid両方の標準OSで使えることで、死滅しかけていたQRが再度進化し始める可能性がある。
ただし、定着すればの話。iOS11に搭載されたとして、ユーザー行動として定着するには半年〜1年はかかると見ておいた方が良い(まずは中国のみQR解放という噂もある)。