NetApp、ハイパーコンバージド「NetApp HCI」発表。ストレージ専業ベンダがサーバ市場へ本格参入へ

2017年6月7日

NetAppはサーバとストレージ、ネットワークを統合したハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の「NetApp HCI」を発表しました

同社はストレージ専業のベンダとして長く知られてきましたが、NetApp HCIの発表によって仮想化統合サーバ市場へ本格参入したことになります。

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ハイパーコンバージドインフラストラクチャは、複数のサーバとストレージをネットワークでクラスタ化し、ソフトウェアによってスケールアウトストレージを実現することで、柔軟なスケーラビリティを備えた仮想化統合基盤を容易に実現できることが特長となっています。

オールフラッシュのスケールアウトストレージ「SolidFire」をベースに

NetApp HCIは、同社が昨年2月に買収したオールフラッシュのスケールアウトストレージ「SolidFire」をベースに、サーバおよびVMwareの仮想化ハイパーバイザと管理ツールを統合したものです。

NetApp HCIの大きな特徴は、もともと単体でスケールアウトストレージとして機能していたSolidFireをベースにしているため、オールフラッシュ最適化、重複排除、圧縮、自己回復機能、QoSといったSolidFireゆずりの高性能なストレージ機能を備えていることと、コンピュートのノードとストレージのノードが独立している点にあります。

コンピュートノードとストレージノードが独立しているおかげで、コンピュートノードとストレージノードはそれぞれに依存することなく増減が可能。例えば、NetApp HCIの最小構成はコンピュートノードが2ノード、ストレージノードが4ノード(全体で2筐体)となっています。

この構成から、さらにストレージが必要になればストレージノードだけを追加でき、あるいはコンピュート能力が足りなければコンピュートノードだけを追加することなどが可能。ワークロードの種類に合わせた適切なシステム構成を実現できます。

また、一般的なハイパーコンバージドではスケールアウトストレージを実現するソフトウェアとしてサーバ内でストレージコントローラなどのソフトウェアが稼働しています。しかし、NetApp HCIはSolidFireをベースにしているおかげでスケールアウト機能がコンピュートノードに依存しておらず、コンピュートノードの能力をまるごとアプリケーションの実行に使えます。そのため、競合他社のハイパーコンバージド製品よりも高い性能を実現できると説明されています。

NetApp HCIは今年の第4四半期に登場予定です。

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タグ : NetApp , サーバ , ストレージ , ハイパーコンバージドインフラストラクチャ



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