神戸山口組の組長を詐欺容疑で逮捕

神戸山口組の組長を詐欺容疑で逮捕
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山口組から分裂した神戸山口組の井上邦雄組長が、自分で使う携帯電話を知人の名義で契約したとして詐欺の疑いで、6日、警察に逮捕されました。
逮捕されたのは、指定暴力団・神戸山口組の組長、井上邦雄容疑者(68)です。警察によりますと、井上組長は平成25年11月、自分で使う携帯電話を機種変更した際、知人の30代の女性の名義で契約し、不正に入手したとして詐欺の疑いが持たれています。
以前からこの女性名義の携帯電話を使っていて、女性が機種変更した2台のうちの1台を受け取ったということです。

警察によりますと、調べに対して容疑を認め、「知人が契約した携帯電話を使用していた」などと供述しているということです。

神戸山口組はおととし8月、国内最大の指定暴力団・山口組が分裂して結成され、井上組長は傘下の中心団体、山健組の組長も務めています。

ことし4月には、神戸山口組の傘下の一部がさらに離脱して新たな組織の立ち上げを表明しています。警察は、事件の詳しいいきさつを調べるとともに、井上組長の逮捕が新たな抗争につながるおそれもあるとして警戒を強化しています。

井上組長とは

井上邦雄組長(68)は、兵庫県淡路市に本部がある神戸山口組のトップで、傘下の中心団体、山健組の組長も務めています。

神戸山口組はおととし8月、山口組の組織運営などに反発した山健組など、傘下の一部の団体が離脱して結成しました。
井上組長は、平成17年から山健組の組長を務めていて、山口組の分裂をめぐっては主導的な役割を果たしたとされています。

警察によりますと、神戸山口組の組員と準構成員などを合わせた人数は、去年12月末時点でおよそ5500人で、全国の指定暴力団の中で3番目の勢力となっています。