今月の二点(2017年5月) - 2017.05.31 Wed
テントウムシ、11種め。 - 2017.05.29 Mon
畑のモロッコインゲンの葉っぱの上、茶色っぽい甲虫が。
しかも白い点紋がたくさん。

2017.5.27
家に帰ってさっそく甲虫図鑑のテントウムシのページを開く。
シロジュウシホシテントウ(白十四星天道)。
大きさは5mm程、ウドンコ病などの菌を食べるそうだ。

十二でなく十四、ここが気に入った。

背中に14個の斑紋があるという意味だ。
専門家はテントウムシの種類を同定する時、
その紋の数だけでなく「並び方」を見る。
下の写真に線と数字を入れてみた。
上翅(甲虫の場合表面の硬い翅)の半分で紋を、横並びに頭の方から数える。
この場合、「紋列が 1-3-2-1」となる。
左右あわせて 7 x 2 =14個、十四星となるわけだ。

因みに奇数の場合は、左右の翅をまたいだ紋があるのだ。
ナナホシテントウでいうと、「1/2 - 2 -1」で 3.5 x 2 = 7個となる。
※これまで記事にした10種のテントウムシ。
ナミテントウ(1、2、3)
ナナホシテントウ(1、2)
ムーアシロホシテントウ
クモガタテントウ(1、2)
ヒメカメノコテントウ(1、2)
ニジュウヤホシテントウ
アカボシテントウ
キイロテントウ(1、2)
ヨツボシテントウ
トホシテントウ
--甲虫目 テントウムシ科-- 分布:全国
TN
しかも白い点紋がたくさん。
2017.5.27
家に帰ってさっそく甲虫図鑑のテントウムシのページを開く。
シロジュウシホシテントウ(白十四星天道)。
大きさは5mm程、ウドンコ病などの菌を食べるそうだ。
十二でなく十四、ここが気に入った。
背中に14個の斑紋があるという意味だ。
専門家はテントウムシの種類を同定する時、
その紋の数だけでなく「並び方」を見る。
下の写真に線と数字を入れてみた。
上翅(甲虫の場合表面の硬い翅)の半分で紋を、横並びに頭の方から数える。
この場合、「紋列が 1-3-2-1」となる。
左右あわせて 7 x 2 =14個、十四星となるわけだ。
因みに奇数の場合は、左右の翅をまたいだ紋があるのだ。
ナナホシテントウでいうと、「1/2 - 2 -1」で 3.5 x 2 = 7個となる。
※これまで記事にした10種のテントウムシ。
ナミテントウ(1、2、3)
ナナホシテントウ(1、2)
ムーアシロホシテントウ
クモガタテントウ(1、2)
ヒメカメノコテントウ(1、2)
ニジュウヤホシテントウ
アカボシテントウ
キイロテントウ(1、2)
ヨツボシテントウ
トホシテントウ
--甲虫目 テントウムシ科-- 分布:全国
TN
赤くてつやつやだぁ。 - 2017.05.21 Sun
空地道草 ヘラオオバコ 2 - 2017.05.17 Wed
やあ、久しぶりだね、おはよう! ヘラオオバコ君。

2017.5.2
ヘラオオバコ(篦大葉子)。
人が歩く草はらならたいてい生えているオオバコの仲間だ。
葉の形が長いので「篦=へら」オオバコ。
花穂はオオバコより短く柄が長い。

花の始めはこんな感じ。

下から咲き始め、上へ上へと咲き進んでいく。

飛び出している白いのはオシベ。
これが目立っていて、土星の輪っかみたいで面白い。
全体の姿はオオバコよりかなり優雅だ。

オオバコの仲間の花穂は、
先に咲くのが雄花(下部)で先端にいくと雌花が咲く。
そのへんの説明はヘラオオバコの過去記事を見てね。
いつもの公園には生えていない(見たことが無い)ので、
何年ぶりかの出会いだった。
--シソ目 オオバコ科 オオバコ属-- 分布:全国
H2SUI
2017.5.2
ヘラオオバコ(篦大葉子)。
人が歩く草はらならたいてい生えているオオバコの仲間だ。
葉の形が長いので「篦=へら」オオバコ。
花穂はオオバコより短く柄が長い。
花の始めはこんな感じ。
下から咲き始め、上へ上へと咲き進んでいく。
飛び出している白いのはオシベ。
これが目立っていて、土星の輪っかみたいで面白い。
全体の姿はオオバコよりかなり優雅だ。
オオバコの仲間の花穂は、
先に咲くのが雄花(下部)で先端にいくと雌花が咲く。
そのへんの説明はヘラオオバコの過去記事を見てね。
いつもの公園には生えていない(見たことが無い)ので、
何年ぶりかの出会いだった。
--シソ目 オオバコ科 オオバコ属-- 分布:全国
H2SUI
空地道草 トウバナ - 2017.05.08 Mon
いつもの公園の小さな森の中には、人間用の小径が何本も走っている。
とは言え完全に管理された公園のこと、すべてに人の手が入っている。
それでも「雑草」は別だ。
小径の端に小さなちいさな花が咲いていた。

2017.4.30(2枚)
花1つの大きさは横幅で3mmほど、うすい赤紫色。
小さ過ぎて上手く撮れない。

これはまだ子供の株で4枚の葉の中央に蕾がちょこんと。

2017.5.2(以下同)
咲きながら成長するので、花の集合が上へと伸びていく。
草の名は トウバナ(塔花)。
名前は高くなっていく花の姿から。

唇型の花で萼も同じような形なのが面白い。

真上から。


最初はこんな地を這った姿でその後茂ってゆくそうだ。
--シソ科 トウバナ属-- 分布:本州以南
HK
とは言え完全に管理された公園のこと、すべてに人の手が入っている。
それでも「雑草」は別だ。
小径の端に小さなちいさな花が咲いていた。
2017.4.30(2枚)
花1つの大きさは横幅で3mmほど、うすい赤紫色。
小さ過ぎて上手く撮れない。
これはまだ子供の株で4枚の葉の中央に蕾がちょこんと。
2017.5.2(以下同)
咲きながら成長するので、花の集合が上へと伸びていく。
草の名は トウバナ(塔花)。
名前は高くなっていく花の姿から。
唇型の花で萼も同じような形なのが面白い。
真上から。
最初はこんな地を這った姿でその後茂ってゆくそうだ。
--シソ科 トウバナ属-- 分布:本州以南
HK
今月の一点(2017年4月) - 2017.05.02 Tue
ご無沙汰カメムシ - 2017.04.28 Fri
しばらくカメムシの記事を書いてないなー、と思ったら
今年になって初カメムシだった。
ちょうど昨日、元気いっぱいのカメムシを発見。

2017.4.27
※ 一瞬、交尾中かと思ったがそうではない。
カメムシの交尾は尻と尻を着けて一直線!になる。(参照:1、2)

この植物は、園芸種のタツナミソウだったがこの1本に大勢いた。
以前に幼虫をアップした、アカヘリヒメカメムシ。
体長10mmくらい。

体全体が赤味を帯びているが、特に触角の赤が美しい。
ただし赤さの程度はさまざまなようだ。( → 赤味の少ない個体)

下の写真(拡大)にたまたま上手く写った部分がある。
翅の先あたりの、更にその外周を見て。透明な翅が見えるでしょ?
カメムシの前翅は、付け根側が不透明で
先の半分(半分とは限らないが)は透明なのだ。
だからその部分は体の模様と重なっているから、透明なことに気付かない。
というか忘れてしまう。

今回は確認できてラッキー!であった。
そうそう、過去記事の幼虫を是非見て欲しい。
同じカメムシと思えない姿だから! →→→→→これ
--カメムシ目 ヒメヘリカメムシ科-- 分布:全国
H2(WS)
今年になって初カメムシだった。
ちょうど昨日、元気いっぱいのカメムシを発見。
2017.4.27
※ 一瞬、交尾中かと思ったがそうではない。
カメムシの交尾は尻と尻を着けて一直線!になる。(参照:1、2)
この植物は、園芸種のタツナミソウだったがこの1本に大勢いた。
以前に幼虫をアップした、アカヘリヒメカメムシ。
体長10mmくらい。
体全体が赤味を帯びているが、特に触角の赤が美しい。
ただし赤さの程度はさまざまなようだ。( → 赤味の少ない個体)
下の写真(拡大)にたまたま上手く写った部分がある。
翅の先あたりの、更にその外周を見て。透明な翅が見えるでしょ?
カメムシの前翅は、付け根側が不透明で
先の半分(半分とは限らないが)は透明なのだ。
だからその部分は体の模様と重なっているから、透明なことに気付かない。
というか忘れてしまう。
今回は確認できてラッキー!であった。
そうそう、過去記事の幼虫を是非見て欲しい。
同じカメムシと思えない姿だから! →→→→→これ
--カメムシ目 ヒメヘリカメムシ科-- 分布:全国
H2(WS)
ツグミ 集中力 - 2017.04.23 Sun
いつもの公園で、春に時折見かける鳥、ツグミ。
なかなか撮影できるタイミングがないが昨日は
木々が適度に私を隠してくれ、人もあまり通らない場所で
土をつついている姿を発見。

2017.4.22
つついて餌を探しながら時々顔をあげて、じっと上方を見つめる。

かなり長い時間微動だにせず、じっと同じ方を見ている。
真剣な表情で。

3分は経っただろう、私のほうが動かぬ鳥を見ているのに疲れたころ、
やっとまた餌探しを再開する。


そしてまた。
どうやら高い木の上から鳥の鳴き声がすると、
その方向を見上げてじっと集中しているようだ。

仲間の鳴き声なんだろうか。
鳴き返すわけでもないし、声のする方へ行くでもない。
声の主もずっと鳴いている訳ではなくて
鳴き止んだ後もツグミはただじっと動かずに見ている。

何を知ろうとしているのだろうか。
警戒しているのだろうか。
私にはツグミが反応する鳴き声が、その時々で同じ声には聞こえない。
いろんな種類の鳥の声に思えた。

鳥類に詳しい訳では無いから、私の聞き分けなどあてにならないけれど。

20分以上はそこにいただろうか。
そのくり返しに耐えられなくなってその場を離れた。
自然の中で暮らしていくのは本当に大変なことだなぁ。
最後に私の気に入ったショットを。

お疲れさま。
※ツグミの過去記事 → こちら
--スズメ目 ヒタキ科 ツグミ属-- 分布:冬鳥として全国
HK
なかなか撮影できるタイミングがないが昨日は
木々が適度に私を隠してくれ、人もあまり通らない場所で
土をつついている姿を発見。
2017.4.22
つついて餌を探しながら時々顔をあげて、じっと上方を見つめる。
かなり長い時間微動だにせず、じっと同じ方を見ている。
真剣な表情で。
3分は経っただろう、私のほうが動かぬ鳥を見ているのに疲れたころ、
やっとまた餌探しを再開する。
そしてまた。
どうやら高い木の上から鳥の鳴き声がすると、
その方向を見上げてじっと集中しているようだ。
仲間の鳴き声なんだろうか。
鳴き返すわけでもないし、声のする方へ行くでもない。
声の主もずっと鳴いている訳ではなくて
鳴き止んだ後もツグミはただじっと動かずに見ている。
何を知ろうとしているのだろうか。
警戒しているのだろうか。
私にはツグミが反応する鳴き声が、その時々で同じ声には聞こえない。
いろんな種類の鳥の声に思えた。
鳥類に詳しい訳では無いから、私の聞き分けなどあてにならないけれど。
20分以上はそこにいただろうか。
そのくり返しに耐えられなくなってその場を離れた。
自然の中で暮らしていくのは本当に大変なことだなぁ。
最後に私の気に入ったショットを。
お疲れさま。
※ツグミの過去記事 → こちら
--スズメ目 ヒタキ科 ツグミ属-- 分布:冬鳥として全国
HK
空地道草 ムベ - 2017.04.17 Mon
今ここに文章を書こうとしたその時、ふと疑問が頭をよぎった。
ムベ、アケビなどは草なのか? 木のような気がするぞ。
・・・ということで調べてみたら木だったー。つる性樹木、だそう。
いやはや草花の図鑑を探しても出ていないはずだ。

2017.4.8
ムベ(郁子)の花。
花もきれいだが、つぼみの形が好きだなぁ。


花びらに見えるのは萼で、花びらは無い。
雌雄同株で、1本の木に雌花と雄花の両方が付く。
これが雌花。3本のメジベが見える。

こちらが雄花。6本のオシベがぴったりとくっ付いているそうだ。

下の写真を見ると、葉の付根から花茎が出ているのが判る。(丸印のところ)
上の茎の先には雌花が先き、右下のほうは雄花が咲いている。

新しく伸びて来た蔓。
まだ赤ん坊の葉が幽霊みたいでかわいらしい。

アケビのような実が生るが、アケビと違って割れないそうだ。
毎年ここのムベを見ているけれど残念ながら実は見たことが無い。
一年を通してここ通っているのになぜだろう?
--アケビ科-- 別名トキワアケビ 分布:関東以西〜九州
HK
ムベ、アケビなどは草なのか? 木のような気がするぞ。
・・・ということで調べてみたら木だったー。つる性樹木、だそう。
いやはや草花の図鑑を探しても出ていないはずだ。
2017.4.8
ムベ(郁子)の花。
花もきれいだが、つぼみの形が好きだなぁ。
花びらに見えるのは萼で、花びらは無い。
雌雄同株で、1本の木に雌花と雄花の両方が付く。
これが雌花。3本のメジベが見える。
こちらが雄花。6本のオシベがぴったりとくっ付いているそうだ。
下の写真を見ると、葉の付根から花茎が出ているのが判る。(丸印のところ)
上の茎の先には雌花が先き、右下のほうは雄花が咲いている。
新しく伸びて来た蔓。
まだ赤ん坊の葉が幽霊みたいでかわいらしい。
アケビのような実が生るが、アケビと違って割れないそうだ。
毎年ここのムベを見ているけれど残念ながら実は見たことが無い。
一年を通してここ通っているのになぜだろう?
--アケビ科-- 別名トキワアケビ 分布:関東以西〜九州
HK