センスと聞くとあなたはこういったことを思い浮かべるのではないでしょうか?
- 感覚
- 才能
- ニュアンスがわかる
- 少しの努力で結果が出せる人
- 天才
こうして列挙してみると、センスとは「才能のようなもの」と認識している人は少なくないはずです。しかしセンスは才能ではなく、努力によっていくらでも身につけれるものです。現に僕も、1年前センスが呆れるほど無くて途方にくれていましたが、たった1つの考え方を知った途端、短期間で急激に成長しました。今では記事内の挿入画像等も周りから「センスが良い」と評価していただけることも増えてきました。
では、一体どのようにして筆者は「センス」を磨いてきたのか。スポーツ、芸術、仕事、全てに共通する「センス」の磨き方をこの記事でお伝えしましょう。「センス」を磨くことができるれば、きっとあなたの人生がより豊かになるはずです。
センスに対する誤解
まずは、センスに対する誤解を解きほぐしましょう。
いつまで経ってもセンスが悪いままの人は「センスは変えることのできないもの」と認識しています。もしあなたが、センス=才能(努力で変え難いもの)と認識しているようでしたら、今すぐに「センスは努力によって変えられるもの」へ認識し直す必要があります。
センスは磨くことができるもの
まずは「センス」に対してポジティブに考え方を変えることが「センスが良い人」になるためのファーストステップです。精神論をお伝えしましたが、この意識が意外と大事なのです。なぜなら、センスは才能と捉えて「センスを高めることに諦めてしまう人」があまりに多いからです。
これを前提にして頂いて、次に「センスとは何か」についてお伝えしていきましょう。
センスとは?センスの定義を明確にしよう
センスを身につけるためには、まず「センス」がどういったものなのかを定義しておく必要があります。 あなたは「センスとは何か?」と質問されて答えることができますか?
「センス」が何かすらわかっていない状態では「センス」の磨きようがありません。まず定義を明確にする必要があります。では「センス」の定義とは何か。超大物デザイナーの水野学さんの定義を参考になります。
デザイナーの水野学さんは「センス」を
数値化できない事象を最適化すること
>引用:水野学(2014),『センスは知識からはじまる』,朝日新聞出版.
と定義しています。
つまり、「数値では測れない物事の良い悪いを自分で判断できる力」これを「センス」と定義しています。しかし、これではいまいちパッとしないと思いますので、具体例を示しながら説明していきましょう。
数値で測れないから「センス」は難しい
センスは、目に見える数値で判断できない。
300万円の時計をつけている人はセンスが良いと思いますか?
例えば、300万円もする高級ブランド時計を身につけたからといって「センス」が良くなるとは限りませんよね。表面的な数値で測れば、値段は「高い」ですが、定性的な「良さ」とは異なります。
もしかすると、2〜3万くらいの時計の方が「センス良いね」と褒められる場合だって存在するかもしれません。こうした、目に見えてわからない「定性的な良い」というのを判断できる人がセンスが良い人です。「定性的な良い」こそ、「数値ではわからない事象の最適化」 であり「センス」なのです。
「センス」は目に見えてわからないから、人に伝えにくい。
冒頭にも説明しましたが、一般的には、センスとは「感覚」と捉えがちです。なぜなら目に見えてわからないからです。「感覚」は言語化することが難しく、人に説明できないので、「天才にしかわからないもの」と捉えられてしまいます。
あなたが天才なら、それで良いのかもしれません。しかし凡人が「感覚」で良いものを作り出そうとしても、いつまで経っても再現性のある「センスあるアウトプット」を発揮することはできません。
知識を身につけて「ものさし」を持つ
では、どうすればセンスの発揮を「感覚」から抜け出せるのか。それは「良い悪いの”ものさし”」を持つことです。言い換えれば、数値化できない事象を最適化するために、あなただけの判断基準、すなわち、あなただけの「ものさし」を持つことです。それこそが再現性ある「センス」を磨く唯一の方法になるのです。
また、この手法で「センス」を磨けば、「なぜそんな良いアウトプットを出せるのか?」といった質問がきた際に、きちんと答えることができます。
「感覚」から「ものさし」に変える
「センス」のある人は、自分の「ものさし」を持っています。
「センスを磨く方法」の結論をいうと、芸術やスポーツ、仕事であれ、自分の中での「ものさし」の精度をあげることが「センスを磨く唯一の方法」です。そのためには「知識」をつける必要があります。
例えば、アートのセンスがある人なら「どういう色を使えば人間の視覚に訴えかけれるのか」の基準を持っています。スポーツのセンスがある人なら「どうすれば他の選手よりパフォーマンスを残すことができるのか」を「感覚」ではなく明確な判断基準を持って、練習や試合に取り組んでいます。
同じ時間でも物覚えが早い「センスのある人」が無意識で行っていること
センスがある、ないの差。同じ時間、練習しても差がついてしまう理由は「自分の判断基準を増やすことを考えて物事に向き合っているかどうかの差」なのです。周囲から見て「センスのある人」は短時間で成長するための方法を知るために、この「ものさし」の精度を高めることが上手なのです。
あなたが「センスのある人」になるには、あなた自身の「ものさし」を持ち、「ものさし」の精度を高めることです。それこそが「センスを磨く」ことなのです。ではどうすれば「ものさしの目盛り」を増やせるのか。そのためには「知識」を効率良くたくさん身につければいいのです。
ものさしの精度を効率的にあげる2つの手法
「ものさしの目盛りを増やす効率的な方法」は大きく2つあります。
- 王道のものを知る
- 関連づけて共通点を見出す
大きくこの2つが、センスを磨く方法になります。それでは、それぞれ解説していきましょう。
1.王道のものを知る
まず王道を全てキャッチアップしましょう。
全てのことがらにおいて、王道というのは存在します。セオリーと言い換えてもいいかもしれません。普遍的なもの、時代が変わっても支持されているものを知らない限りには「ものさしの最初の基準」ができません。
例えば、スポーツで実績をあげたいなら、それぞれのスポーツにおいて王道の練習法を知ること。実績をあげている王道の選手を知ること。仕事で成果を上げたいなら、職場で王道とされるやり方を学ぶこと。それが上達への一番の近道であり、言い換えればものさしの基準になります。センスを高めるためのファーストステップは、王道のモノを嫌になるくらい触れ続けることです。
ベストセラーに触れると基準ができる
まず一番初めに、王道を知ること。王道を実践してみること。そうすれば、目盛りがなかったものさしに、目盛りができてきます。王道とは、最適化されてきたからこそ王道なのです。一番初めに「最適化された事象」を吸収することは、効率の面においても欠かせません。
例えば、勉強でいうところ、基礎問題をいち早く固めれた人がすぐに応用問題に取り組める感覚に近いです。センスのない人は「センスのある人」を意識して、いきなり自己流で解決しようとしますが、それは大きく間違っています。まずは王道を真似をすることが、遠回りに見えて、一番のセンスへの近道なのです。センスのある人も実は、はじめに王道を極めています。もしくは無意識で王道をキャッチアップしています。
私もセンスを磨くために王道を初めにチェックした
例えば、私がブログ運営のセンスを磨くために、まず初めにやってたことがあります。それは「ブロガー」として成果をあげている人や、WEBメディアの有名所を知って、真似をすることです。王道への知識の吸収を繰り返していく内に、自分の中の「ものさしの基準」が増えました。そのおかげで、最終的に何が「良いもの」で何が「悪いもの」なのかが明確に分かるようになり、それなりのアウトプットを出せるようになりました。
繰り返しになりますが、やはり王道を完璧に知ることが、知識を増やすための一番の近道なのです。「ものさし」に基準ができるからです。明確な基準があるだけで、のちのアウトプットが繊細なモノになってくるのです。
2.関連付けて物事を捉える
王道を知れば、あとは王道を踏み台に「得てきた知識」を整理したり分析して共通項を見つけ出して「新たな知識」を追加していきます。例えば、スポーツなら、実際をあげている人に共通する点は何か。具体的にはどういう練習をしている場合が多いのかを見出して新たな練習法を確立させれば良いでしょう。仕事なら、うまくいっている人の共通点を「あなたの経験」に基づいて洗い出せば、新たな判断軸ができるはずです。
多くの成功者に共通する点。そこを見つけることができれば、おのずとセンスは高いレベルのものになっていくはずです。できるだけ共通点を見つけれるように、物事を関連付ける習慣を持つことが「新しい知識」の習得に欠かせません。
実績をあげている人、センスが良いと言われている人の共通点。これをコピーすることで、簡単にセンスを身につけることができます。
センスを磨く方法は意外とシンプル
結局、私がそれなりに短期間で結果を出したのも「物事の王道を知って、成功している人の共通点を見つけ出す作業」これを繰り返し、そして実践していたにすぎません。経験、知識の質を、たった2つの方法で高めれば「センス」も自動的に高まっていきます。
「王道」と「共通点」
知識を身につけることが、センスを磨くための、
「王道」だったのです。
全ては「知る」ことから始まります。
ぜひ、忠実に試してみてください。