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 プロ野球巨人の終身名誉監督、長嶋茂雄さん(81)が4日、出身地の千葉県佐倉市で行われたイースタン・リーグの公式戦、巨人対千葉ロッテの始球式で打席に立った。自身の名前がつけられた「長嶋茂雄記念岩名球場」のリニューアル記念式典に駆けつけた。

 背番号3のユニホーム姿で、左手でバットを構えた長嶋さんは打つ気満々。地元の少年野球チームの小学生が投げた球を2球見送った後、3球目を空振り。周囲の「もう1球」との声で4球目も投げられたが、再び空振りに終わった。

 式典後、長嶋さんは「球がよく見えなかった」。スタンドを埋めた約3200人(主催者発表)の観客に、「野球好きな人が外野席までいっぱい入ってくれて、野球はいいものだと改めて感じた」と話した。

 早稲田実高(東京)の清宮幸太郎選手(3年)がこの日、高校通算100本目の本塁打を放ったことを報道陣から聞くと、「すごいねえ。やっぱり今、ナンバー1だね。プロ野球に入って、早く見たいね」と語った。

 球場名は、長嶋さんが国民栄誉賞と佐倉市民栄誉賞を受賞したことを記念し、2013年に改称。老朽化のため昨年から改修されていた。(土肥修一)