「運転に集中できるUIを考え抜いたらこの新UIになりました」
とおもむろにこの画面を表示し、「な?…だろ? な、な?」って首が胸に埋まるまで振るクレイグ・フェデリギ。ここのデモのときは本当に楽しそうでしたねー。
本日Apple(アップル)がWWDC17にて発表した、iOS 11で注目の「Do Not Disturb While Driving(運転中は邪魔しないで)」は、運転中の邪魔くさい通知と着信を自動シャットアウトできるモードです。
Bluetooth接続や、それがなくてもWi-Fiのドップラーシフトで「はは~ん、車で移動しているスピードだな」 とiPhoneが判断すると、最初に一時停止したときに「Do Not Disturb While Driving(運転中は邪魔しないで)モードに切り替えますか?」と尋ねてきます。
ここでYESをタップすると、画面は真っ黒になって通知がサイレントになり、運転に嫌でも集中できるというもの。助手席や後ろに乗っているだけなら「運転中ではありません」という回答を選べば、運転モードには切り替わりません。ふつうに使えます。
ドライバーがつい手持ち無沙汰になって起動ボタンを押すと、「運転中です。通知は表示されませんよ」といったつれない警告が出て、ええぇ~となってるうちに信号が青になり、再び運転に集中できます。
運転中にメッセージを送ってくる人には、「邪魔しないでモードで運転中です。到着したら読みますね」と、自分になりすましたボットのメッセージが表示されます。あらかじめ親しい人だけ選んで「緊急なら呼べる」モードにも設定が可能です。なかなかうまく考えてますなあ。
アメリカではここ数年、携帯のながら運転での事故が急増しており、せっかく車の安全性が高くなって事故が減ってきたのに10年逆戻りだ!って言われてます。46州が法律で禁じているんですが減る気配もありません。高速でノロっとはみ出してくるのは大体これ。ほんと危ない、なんとかしてって思いますよ。
アメリカ自動車協会(AAA)が行った最新の調査によりますと、アメリカ人の40%は運転中にメールやメッセージを読んだことがあると答え、3分の1は送ったことがあると答え、80%近くの人は運転中のながらスマホは絶対あかん!許せん!と答えているスキゾ状態です。わかっちゃいるけどやめられない~。この新機能で多少なりとも収まってくれるといいですね。
Image: Apple1, 2
Source: Apple, YouTube
Reference: AAA
(satomi)