インターネット掲示板サイト『2ちゃんねる』で、ある新聞への投書が話題になっている。その投書とは、2010年の夏、北アルプスの槍ヶ岳に登った60歳代の男性が山頂付近でテレビCMの撮影に遭遇し、登頂を阻止されたというもの

『2ちゃんねる』等に書かれていた情報によると、どうやら撮影されていたCMは日清食品の『ラ王』らしい。でも本当に『ラ王』のCMだったのだろうか? 実際にどのように登頂を阻止されたのだろうか? 新聞に掲載されていた内容は次の通り。

男性は北アルプスを訪ねて頂上直下の山荘に着き、あと一歩で山頂にたどり着くというところで、CM撮影グループに遭遇。「撮影のためヘリコプターが飛んでくるので危険」という理由で登頂を阻止されたそうだ。約30分待っていたのだが、一向に登らせてもらえる気配がないため、男性はしびれを切らし登頂。すると、狭い山頂でちゃぶ台を置き、男性タレントがラーメンを食べる格好をしていたという。上空にはヘリが飛んでおり、その様子を撮影していたものと思われる。

この登山者の男性は「事前に誰からも登山者に説明や協力要請はありませんでした。 山頂の私物化に憤りを覚えました」と、投書で怒りをあらわにしている。この件に関して、投書した60歳代の男性に電話取材をしたところ、「お話することは何もありません」と、取材を断わられてしまった。

コミュニケーションサービス『Twitter』(ツイッター)に「楽しみ♪ CMは照英のはず。槍ヶ岳山頂で遭遇しました」、「そういえば、槍ヶ岳でタレントの照英とすれ違いました」などの目撃証言が掲載されていることから、「撮影を行っていたのは日清食品のCM制作会社で、目撃された男性タレントは俳優の照英(しょうえい)さんでは?」という情報がインターネット上に流れている。事実確認のため日清食品に電話取材をすると、広報担当者から回答が得られた。

それによると、「ネットの『2ちゃんねる』等でいろいろ取りざたされているのは承知しています。ご指摘の通り、弊社が槍ヶ岳山頂で撮影を行いました。その際、ヘリコプターで撮影を行っておりましたもので、山頂を封鎖していたわけではなく、万が一を考えてしばらくの間登頂をお待ち頂いておりました。撮影時間も比較的登山者が少ない9~12時の間の30分間行ったのですが、結果として皆様に大変な迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳なかったです」と、事実を認め謝罪していた。

・インターネット上の声
「CMいつ頃流す予定なのかな」
「自分に置き換えたらやっぱりこれは怒るよね。シーズン中で時間帯もアレだし」
「CM撮影だからTVは静かなんですかねwww」
「ひどいなぁ、おじいちゃんの楽しみを奪うなよ」
「このニュースを見て極めて不快な気持ちになり、精神にダメージを負った」
「この猛暑に炎天下の山頂でスーツ着込んでラ王を食べた照英は認めるべき」
「こんな事でクレーム起こるなら、日本じゃ本格的な映画撮るのはムリだな」
「こんな事して撮影したCMを流すなんて絶対に許されないよ」
「新しいラ王食べた。確かにうまいが、前の味を忘れた」
「どう考えても正規の許可を取っている以上、日清に何一つ落ち度はなかろう」
「おいおいww 許可取って撮影した日清がなぜ責められにゃならんの?」
「飛行許可、入山許可を取っているからって一般の登山者を排除していいわけないだろ」

ちなみに撮影に参加した照英さんのブログには、この件に関して一切触れられていない。安全を考慮した上での措置だったと思われるが、少しでも早く山頂にたどり着きたい登山者にとっては、大変迷惑だったに違いない。男性が指摘するように「私物化」といわれても仕方がなかったのではないだろうか?

Screenshot from 2ch.net.
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