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【社会】世界の作家も「共謀罪」NO 国際ペン「表現の自由侵害」
「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案について、世界約2万6000人の作家らでつくる「国際ペン(PEN)」は5日、メキシコ出身の作家・ジャーナリストのジェニファー・クレメント会長名で、「日本の表現の自由とプライバシーの権利を侵害する」との反対声明を発表した。PENが日本の問題で反対声明を出すのは、2013年の特定秘密保護法案以来で戦後2例目。 声明は「日本政府の意図を厳しい目で注視している。基本的な自由を深く侵害することとなる立法に反対するよう、国会に対し強く求める」としている。 この日、東京都内で会見して声明を公表した日本ペンクラブの浅田次郎会長は「心強く思うが、恥ずかしいとも思う。この法律はどう考えても必要とは思えない。日本の歴史の退行だ」と力を込めた。 PENは1921年、第1次世界大戦の惨禍を繰り返さないよう、文学を通じた相互理解、表現の自由などを掲げ、英ロンドンで設立された。現在は100以上の国・地域に149のセンターがある。 クレメント会長は初の女性会長で2015年選出。メキシコペン会長として記者の殺害や失踪に焦点を当てたほか、メキシコにおける少女誘拐を題材にした小説が評価された。歴代会長には「SFの父」と呼ばれるウェルズらがいる。 PR情報
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