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マスター:シチミ大使
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:5人
サポート:0人
リプレイ完成日時:2017/05/31


みんなの思い出

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オープニング

 今年は有給を使えば九連休が取れます――という謳い文句があった。
 しかしそれは遥か遠くに消え、七月になるまでしばらくは連休がお預け……そのような境遇の人々が多いはずであった。
 交差点を行くサラリーマンの顔はさまざまだ。沈んでいる場合もあれば、よし仕事をやるぞと切り替えている者もいる。
 しかしながら誰もがあの魅力的であった九連休を忘れられない様子であった。
 だからなのか、眼前に立ち現れた巨大な黄金の獅子に気づけなかった者も多い。
 交差点の中心地に急に降って湧いたかのように黄金の獅子が両腕を払う。
 砂塵が巻き上がり突風が地面から人々を巻き上げた。竜巻がオフィスのガラスを次々と破砕していく。
 数人が巻き込まれ、血潮が舞う。
 黄金の獅子が三体、交差点の中心で声にする。
「コトシハキュウレンキュウ」
 在りし日のゴールデンウィークの忘れ形見か、黄金の獅子たちが暴れ回り、オフィス街を血に染めた。

「今年は大型連休が間の平日に有給を使えば九連休もありました。その連休でふやかされたかのようになってしまった新社会人も多いと聞きます」
 プロジェクターに映し出されているのは黄金の獅子が暴れ回り、オフィス街を滅茶苦茶にしている映像であった。
「九連休が忘れられない人々の深層心理が呼び起こしたのでしょうかね……依頼です」
 久遠ヶ原学園の事務係の職員の女性が淡々と告げる。
「黄金の獅子をGWにちなんでゴールデンワンコと呼称します。このディアボロをオフィス街から完全に駆逐してください。仕事にならないそうです。何よりも被害が出ているのを見過ごせません。悪魔の活動領域はなく、自律型と思われます。この依頼を引き受けますか? 引き受ける場合はこちらにサインをお願いします」


プレイング

最強種・雪室 チルル(ja0220)
高等部3年1組 女 
心情:
「ゴールデンウィークはもう終わったのよ!幕引きをしてあげるわ!」

目的:
敵を撃破

準備:
・作戦
大音量を出すスキルを使った囮役と攻撃役に分かれて行動。
囮役が大音量を鳴らしながら感知能力を奪いつつ行動し、
まごついているところに攻撃役が仕掛ける形を取る。
攻撃時はなるべく1体ずつ確実に狙うことで各個撃破を狙う。
囮役がスタンなどで大音量が出せなくなった場合は、
別途攻撃役が大音量を出して感知能力を奪う。

・準備
大音量を出すために拡声器を用意。
また、戦闘後の治療用に救急箱を用意。

行動:
・基本
攻撃役として行動。
基本的には前衛として行動し、
囮役が大音量を出している間に一気に距離を詰め、
そのまま大火力で押し切る形で攻撃を行う。
特に初手で奥義を使って確実に1体を先手を取って撃破を行い、
敵の布陣に死角を作ることで攻撃を十全に行える位置取りをキープできるようにする。

・戦闘終了後
負傷した人に対して救急箱を使用して治療する。
また、周辺を調べて被害を受けた人がいないかどうかを確認する。


歴戦の戦姫・雫(ja1894)
中等部2年1組 女 
【心情】
「私達撃退士はカレンダーが赤かろうが関係無い気がするんですけどね」

【行動】
戦闘に入る前に警察に避難準備、消防に火災報知機の使用を事前に知らせておく
火災報知機を遠隔操作で一斉に鳴らせる様ならお願いして、不可能なら警察官に協力を要請する

ヒリュウを召喚して敵に威嚇を使用
敵の注意が此方に向いたら避難を開始するように連絡を入れる
避難完了か敵が避難者を攻撃しようと行動し始めたら再び連絡を入れて火災報知機を一斉に鳴らして貰い敵聴力を潰す

接敵したらクロスグラビティを使用して応戦
咆哮を三回したら、一旦離れて遠距離攻撃に切り替えて相手の攻撃を避ける
敵に囲まれたり、近接戦になったら相手の耳元近くでアートは爆発だを使用して鼓膜を破壊する

攻撃を行い際は仲間と連携を取って行い、生命力が低下した者を優先的にヒールを使用する

※アドリブOK

楽士はじめました・Rehni Nam(ja5283)
大学部1年5組 女 
9連休、何て言われても……
学生の私には関係ないことなのですが、それは

まあ、良いです
さっさと退治して、オフィス街に平和を取戻しましょう!



普段通り、前線盾役で戦います
基本的にパ盾かFGを装備
与ダメ高い方ですね
物理攻撃に弱いという話ですから、FGでしょうか?
攻撃力の差分もあるので、試してから決定です


動く際は鎧の擦れる音が立つよう動き、気を引きます
他のPCが出す音とで混乱すれば良いなぁ、と
誰かがどこかへ誘導しようとする際は音を立てないよう気をつけましょう


上手く敵を分断しつつ、範囲攻撃の的に出来れば良いのですが
まあ、そこは他PCとの連携次第、と言ったところでしょうか


攻撃回数とか麻痺とか、中々厄介そうです
聖刻と清浄で特殊抵抗の低いPCの麻痺の予防、回復を行いましょう


それと、大音量で聴覚を潰すとかも良さげな戦術ですので、

お玉
バトルフライパン装備で
死者の目覚め!
自身がフリーになった際に、出来れば耳元で

不協和音
敵2体以上巻込める際
味方巻込みNG
※楽器装備で

あたりもやってみましょう

あ、逃げる個体が出てきたらJCで麻痺させ、逃げ足を封じます


回復
HP50%

残0で
癒風→癒光→LHe→He
他技1→RG
他技2→AD(RGに

母なる蛇の詩・白蛇(jb0889)
大学部6年5組 女 
獅子なのか犬なのか、一体どちらなのか……
はっきりして貰いたいものじゃなぁ

何はともあれ、もう休みは終ったのだ
休み明けに多少惚けるは兎も角、溜め息を吐きながらも、再び平日の中に戻っていく
その邪魔立ては、させぬ
代弁者気取りの愚か者よ



わし自身は透翼にて宙に浮き、足音を立てずに戦うとしよう
攻撃の際はXG1で、じゃ

が、召喚した雪禍の司が攻撃する際は、2体巻き込めるならばTBを使わせる
その際は装備を弓へ変更じゃ
電気系統の魔術に弱いとの話、神の眷属が放つ神鳴は、さぞ効くじゃろう?


大音量にて撹乱や誘導を行うとの案があるが……
わしは残念ながら無理そうじゃのぅ
精々司に鬨を上げさせるぐらいじゃが、それも一瞬じゃしなぁ
なれば、先の通り、音を出来る限り立てず、邪魔をせぬよう気をつけるとしよう
まあ、士気を上げる為に開戦の折り等に鬨を上げさせはするが


交差点で、別方向の敵に対処、しかし数は3体
となれば、確実に1体は後から攻撃できるのじゃな
誘導状況で変わりはするじゃろうが、ありがたく背後を突かせてもらおう
その際は、司や他の者達が気を引いている隙に、宙を無音で動いて背後に回る
移動力が足りなければ刀への持ち替えも検討じゃ

背後ではなく頭上から撃つのも良い
まあ、そこは結局は状況次第じゃ
他の者が背後を突こうとしていれば、宙に浮けるわしは頭上を選択するのみよ



しかしこやつ等……自身の咆哮で惑わされぬものなのかのぅ?

優しき強さを抱く・ユウ(jb5639)
大学部4年8組 女 
全てを休めなくとも多くの人が楽しんだGW…確かに忘れられない人が多くいるかもしれない。しかし、GWは既に終わっています。オフィス街の安全の為にも速やかに排除しなくてはいけませんね。

【目的】
キュウレンキュウの殲滅

【行動】
風下からビルを死角に闇の翼を使用し飛翔
敵に気づかれないように注意しながら縮地使用時に一息で接近できる位置に移動する
仲間の準備が完了したら縮地使用
敵の注意が接近する仲間に向かったら上空から一気に距離を詰め咆哮にて敵の聴覚を攻撃
次ターン再度咆哮を使用して上空へ
再度接近咆哮、咆哮離脱を行う

前敵の鼓膜へ深刻なダメージを与えることに成功すれば上空から打ち下ろしの射撃攻撃で仲間を支援
まだ無事な敵がいれば再度接近し咆哮、敵と隣接していれば薙ぎ払いでそうでなれば通常射撃で攻撃後上空へ離脱
咆哮打切りで敵の上空を常に飛翔し移動しながら銃にて打ち下ろし攻撃で仲間の援護
闇の翼は常に使用状態を保つよう使用
敵が三回の咆哮を行ったら距離を取り突風攻撃に備える

敵殲滅後、上空から安全確認
安全確認後は被害状況を調べて報告



リプレイ本文


 眺めた視野の先にいたゴールデンワンコ型に、雫(ja1894)はため息をこぼす。
「九連休ですか……。我々撃退士の職業に、カレンダーが赤いのも平日も関係がないような気がしますが」
「彼奴らはさしずめ、休みを忘れられない亡霊か。しかしながら、犬なのか獅子なのか……ハッキリして欲しいものじゃな」
 応じた白蛇(jb0889)はオフィス街中心地に陣取る三体を目にしている。隠れる場所だけには事欠かないため相手の行動をつぶさに観察することは難しくない。
 だが仕掛けるとなれば話は別だ。相手の位置は開けた交差点。どこから攻撃の基点を開始しようとしても誰かはその射程に潜り込まなければならないだろう。
 雫は耳を指差す。
「消防からの連絡、入りました。警察も。作戦、いけそうです」
「うむ。連中の動きを封じられればそれでよし。避難誘導も作戦実行時に可能じゃろう。……休みが欲しいのは百も承知じゃとて。それをいつまでも引きずるのは女々しい、という」
「ですよねぇ。誰だって休みが欲しいのに決まっています。九連休……魅力的な数字でしょうね」
「そんなに休めばふやけてしまいそうな気もしなくなないがのう。やはり人は気持ちをしっかりと保つために、アクセルとブレーキの配分が大事じゃろう。ユウとやら。作戦概要は頭に入っておるか?」
 尋ねた白蛇の視線の先にいたユウ(jb5639)がスナイパーライフルを構えた。
「位置取り自体は掴めています。連休を偲ぶディアボロを討伐しましょう」
「じゃが、分からんよのう。ディアボロも天魔とて、休みなどないに等しいものじゃろうに」
「人の歩みを止めるのが天魔ですから、人の休みに便乗するのも相手のやり口なんじゃないでしょうか?」
 雫の憶測に白蛇は腕を組む。
「じゃとすれば、連中も暇よのう。ちょっかいを出す余裕があるのならば人界を見よ、と言いたいものよ」
「人の世を眺めて手を出すのも天魔にとってはある種の暇潰しなのかもしれませんね。どう足掻くのか、見たいとか」
 推測するユウに白蛇は呆れ返る。
「相も変わらず、奇妙な奴らが奇妙なものを造る。足掻くのが見たければ連中同士で足掻き合いを見せるのがよかろう。人の子を巻き込むのはお門違いというもの」
「でも、がっつりお休みがあるっていうのは、人間特有の文化ですよね。そこを羨んでいるのかな……?」
 ユウが小首を傾げていると雫が剣を携える。
「いずれにせよ、対処すべき相手への戦いこそ、我々の本懐。人の世を掻き乱すと言うのならば、それは敵以外にあり得ません」
「同意じゃのう。なに、連中は聴覚が弱点と聞く。手数は多いほうがいい。作戦を実行するのに、準備は万全」
「行きましょう」
 首肯したユウに、白蛇と雫が続いた。

「九連休と言われても、学生の私にはいまいち、ピンと来ませんね……」
 呟いたRehni Nam(ja5283)は理解に苦しむとでも言うように呻っていた。
「関係ないのね! ゴールデンウィークはもう終わったのよ!」
 雪室 チルル(ja0220)にも休日があったのだろうか。レフニーはふと考える。
「大型連休って言ってもありがたみを感じられるのは社会人になってからなのですかね……」
「それも分からないわ! でも、あたい、ディアボロをぶっ潰すのだけは休日も平日も関係ないもの!」
 それはその通りであろう。撃退士にとって天魔のさじ加減一つで休みも何もなくなってしまう。
「当たり前に休みが来るもの、というのも私たち学生の感覚なのかもしれませんね。あのディアボロはその具現なのかも」
「不満だから暴れているのかも! 分からないけれど!」
 社会人の憤懣が凝結し、あのようなディアボロを造り上げた。だとすれば天魔も随分と世知辛い事情で造ったものだ。
「いずれにせよ、止めることには変わりありませんが。弱点は異常発達した聴覚ですか。大きな音でかく乱、その後、各個撃破、という流れに変わりありませんよね?」
「あたいは叩き切るわ! 他は分かんないけれど!」
 チルルには敵へと真っ直ぐにぶつかっていくのが一番の適任だろう。自分たちはできるだけそのルートを潤滑にするだけだ。
「しかし位置取り自体は相手のほうが優位です。四方八方が見渡せる交差点の中心。隠れる場所に事欠かないとは言っても、それは仕掛けるのには相手の好都合な場所に誰かが出なければならない、という弊害もありますし」
「だったら、出て行けばいいじゃない! あたいは関係ないわ!」
 敵のほうの陣取りを如何にして覆すか。消防との連携が取れるのは既に確定とは言え、三体のディアボロのうち、取りこぼす可能性すら出てくる。
 その場合の追撃も加味しなければならない。
「敵の位置においての優位を叩き潰しましょう。こちらもカレンダーが赤くとも関係がない、ということを突きつけるのに、何も不都合はないはず」
「打ちのめすのみよ!」
 チルルは大剣を片手に戦場を見据えていた。

 ディアボロのうち一体がふと空を振り仰いだ。
 音が消えたことに、彼らは周囲を見渡す。人々の営みの音が消え、不意に静寂が降り立つ。
 その意味をはかり切る前に、その聴覚を震わせたのは火災報知機のけたたましいサイレンである。
 聴覚神経が音を捉え、ディアボロがそれぞれ蹲る。
 攻撃にすぐさま転じたものは一体もいなかった。
 だからか、滑るように戦場に立ち現れたチルルの剣筋に一体は確実に胴体を叩きのめされる。
 ビルに突き飛ばされた仲間の被害に気づいた途端、視線の先にいた雫がすっと手を掲げた。
 ヒリュウが召喚され、その威嚇が戦闘神経を逆撫でする。
「目標、こちらに気づきました。殲滅戦に移ります。避難は……」
『既に完了しておる。しかしながら、火災報知機の音……なかなかに耳障りよの。作戦に必要とは言え』
 鳴り響き続ける火災報知機の狂騒の中、チルルが大剣を掲げ、先ほど突き飛ばした一体に向けて追撃を放つ。
 粉塵を引き裂いてディアボロがチルルへと三回鳴いた。腕の回転攻撃が放たれ、烈風がその身を嬲る。
 姿勢を沈めたチルルは大剣を軸にしてその場で防御の体勢に入った。烈風が交差点から辻風を巻き起こす。
 その辻風を上空から見下ろしていたのは白蛇であった。身の丈以上のスナイパーライフルを構え、回転攻撃に意識を傾けている敵を照準する。
「悪く思うな、代弁者気取りよ。その蛮行、目に余りある。撃ち抜かれるは必定の運命」
 弾丸がディアボロの片耳をそげ落とした。急速にその身体から攻撃の意思が消え失せていく。周囲を見渡すディアボロの弱視では眼前のチルルすら捉えられないのだろう。
「ゴールデンウィークの、幕引きよ!」
 その大剣がディアボロを一刀両断する。もう二体の攻撃の矛先を遮ったのはレフニーの盾であった。
「私の接近も見えていないみたいですね。火災報知機、なかなかのお仕事です」
 レフニーを叩き潰さんとディアボロが腕を掲げた直後、一気に距離を詰めて来たのはユウであった。
 ディアボロの真上に立ち現れ、その喉から強烈な咆哮が発せられる。
 ディアボロが聴覚を潰され、その場でよろめいた。その隙をレフニーは逃さない。盾の代わりにその手が紡ぎ出したのはフライパンである。
 ただのフライパンではない。戦闘用にも使える優れものだ。バトルフライパンと共にもう片方の手で構えた武器にアウルが宿る。
 形成されたアウルの輝きは一つの物質を構築させた。
 お玉である。
「悩むんですよね。どこで殴るか。でも、今回はフライパンも込みなので、どこで殴るのかは決定済み、ですっ!」
 お玉の底でバトルフライパンと叩き合わせて騒音を発生させる。
 完全にこちらを見失ったディアボロが明後日の方向を爪で引っ掻いた。
 その背後をレフニーが取り、お玉を天高く掲げる。
 ビルの壁面を蹴りつけたユウが交差し様に銃口をディアボロの頭部へと狙い澄ました。前後からの挟み撃ち。
「九連休は既に終わりました。だから、貴方達ももう逝きなさい」
 レフニーのお玉アタックとユウの銃撃が交錯し、ディアボロの頭部を砕く。
 破砕された頭部から粉塵を上げながら、ディアボロは倒れ伏した。
 残り一体へと権能を出現させた白蛇が手を払う。審判の雷が楔のように天地を縫い止め、雫と対面する最後の一体を痺れさせた。
「電気系統の魔術に弱いとのこと。神の眷属の放つ神鳴はさぞ効くじゃろう?」
 ぷすぷすと黒煙を上げつつ、ディアボロが三回咆哮する。
 攻撃の合図だ、と雫が警戒神経を走らせた。
「総員、突風警戒! 耳を潰します!」
 雫の声に心得た者たちがそれぞれの位置についた。
 近接戦闘を主軸とする者たちが距離を取る中、ユウがエクレールの安全装置を解除する。
「耳を落とします。最後の一体ですからちょっとした無茶でも活路を拓きましょう」
 首肯したレフニーが盾を携えた。
「攻撃一回分程度ならば余裕でいなせます。お覚悟を」
 疾風のように敵の射程に潜り込んだレフニーとユウがそれぞれ交差し、ディアボロの耳へと攻撃する。
 突風攻撃が中断され、ディアボロが呻いた。片耳が焼け落ち、周囲を見渡すその瞳にはこちらが映ってはいないのだろう。
 雫が声を飛ばした。
「雪室さん!」
「叩き割ってあげるわ!」
 太陽剣が陽光を反射して煌き、二つの剣閃が相乗してディアボロの胴体を寸断した。
 胴を割られた形のディアボロが血を撒き散らしながらその場で駆逐される。
 ユウは上空に舞い上がり、被害状況を確認、報告の声を発した。
「情況終了です!」

「お休みって、毒にも薬にもなるんですね」
 警察と消防に今回の協力の感謝を述べていた雫のすぐ傍でユウが呟く。
 白蛇は当たり前であろう、と頷いていた。
「休み過ぎても、逆に働き過ぎてもいいことなどない。ちょうどいい妥協点を見つけ出すのが人の営みよ」
「九連休、ですか。何もできなければ、お休みもそうでなくとも変わらないものです。特に私たち撃退士には、カレンダーの祝日も、あまり関係がないですから」
 レフニーの言に雫は言いやった。
「でも時にはお休みも必要ですよね。それが訪れる時には、平穏であることを何よりも望みますけれど」
 明日が平和であるために。その刃は振るわれるのだ。



依頼結果/参加キャラクター

依頼成功度:成功面白かった!:2人
MVP一覧
 歴戦の戦姫・雫(ja1894)
 楽士はじめました・Rehni Nam(ja5283)
重体一覧
 −

最強種・
雪室 チルル(ja0220)

高等部3年1組 女 ルインズブレイド
歴戦の戦姫・
雫(ja1894)

中等部2年1組 女 バハムートテイマー
楽士はじめました・
Rehni Nam(ja5283)

大学部1年5組 女 アストラルヴァンガード
母なる蛇の詩・
白蛇(jb0889)

大学部6年5組 女 バハムートテイマー
優しき強さを抱く・
ユウ(jb5639)

大学部4年8組 女 阿修羅


依頼相談掲示板

相談卓
Rehni Nam(ja5283)|大学部1年5組|女|アス
最終発言日時:2017年05月26日 21:05
挨拶表明テーブル
宝井正博(jz0036)|教師0組|男|一般
最終発言日時:2017年05月26日 21:02


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