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栄養価の減少を煽るものに御注意 又は 過度の危険を煽るものに御注意

ライターさん(最終更新日時:2016/10/12)投稿日:

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はじめに

イェロー・ジャーナリズムに限りませんが、注目を集める安易は方法の一つは、極端に危険性を煽ることです。


”危険性”は最も注目を集めやすい話題の一つです。

その為、注目を集めるために必要以上に危険性を煽ることがありますし、ありえない危険性を煽っていることもあります。


又、”危険商法”と呼べばよいのでしょうか?

必要以上に、若しくは存在しない危険性を煽って、自社商品を売るケースも結構見られます。


極端な話は、まず疑え 

大抵、針小棒大のことが多いです。

根拠はしっかりしているか、誤魔化しはないか等を見れば、見極めやすいと思います。


 一次情報を確認する

理解不足悪意により、内容が変わっていることも結構あります。

ただ、専門家向けの情報の場合、専門外の人は、内容を勘違いをしてしまうこともあります。

その為、様々な立場の人の解説を確認することも重要です。


 利害関係を考える

自社製品を売るために、危険性を煽っていることは良く見られます。

本当に危険性があって、自社商品を薦めていることは多いですが、自社製品を売るために、過大に(若しくは、存在しない)危険性を煽っていることもよく見かけます。


過大に(若しくは、ありえない)危険性を煽っているものが良く使用しているキーワードはいくつもあります。

私が今すぐ浮かぶのは、”水道水”、”経皮毒”等です。



 以下各論

ネットに実例が山ほどありますが、ここには、私が気になる例があった際に書きます。


 水道水

水道水も、結構、必要以上に危険性を煽ったり、存在しない危険性を煽ったりされています。

野菜はビタミンが壊れるから水道水でなく、浄水器の水で洗え

例えば「野菜 水道水 ビタミンC」で検索すれば色々出てきますが、野菜を水道水で水洗いすると、塩素で野菜のビタミンがかなり壊れるそうです。
バカバカしい話ですが真面目に書いている会社もあります。
#もっとも、ビタミン含有量の減少は確認していないようですが。

野菜の皮は何のために存在しているのか?という話ですが、反論にも根拠が必要だろうと、探してみたところ、ありました。


カットしていない春菊では、水道水どころか、それよりはるかに塩素濃度の高い次亜塩素酸ソーダ処理でもビタミンの減少は見られないそうです。

カットレタスに関しても影響がないとの報告があるようです。

パセリについて同様です。

パセリについて

  • 大阪市立環境科学研究所報告調査研究年報
    第44集 亀井正治他 次亜塩素酸ソーダ加温溶液浸漬による生野菜の消毒について より

    21℃又は50℃のNaClO(100ppm)溶液に10分間浸漬ののち10分間水道水で流水洗浄後の測定値で、ビタミンCの値に大きい変化は見られず、ビタミンCの分解はほとんどおこらないと考えられるそうです。


キャベツの千切りについては、断端が多いために、次亜塩素酸ソーダ処理で影響があるようです。

調べていくと、毎日新聞の記事「水道水で食品のビタミン損失」(1990年10月18日)が一つの根拠となっているようですが、この記事の結論は「料理前の食品の水洗いは短時間にするのがコツのようだ。」と書かれています。

おそらく、「二酸化塩素処理水による食品中のビタミン類の損失」が元となった論文だと思いますが、消毒薬浸漬15分間で春菊、プチトマト、ピーマンでビタミンCの損失は認められなかったそうです。このことは前記新聞記事にも書かれています。

キャベツについては水道水15分で15%近くの損失がありますが、小さくカットしているため切断面が水道水等に触れたのと、2価鉄、2価銅等のミネラルの影響がかなり大きいと分析しています。
#他の類似論文と結果は大きく変わらないようです。

結論は、過剰な水洗、過剰な浸漬は止めましょうであって、短時間であれば問題がないことを示唆しています。

 水道水の残留塩素

 水道水の残留塩素について、結構怪しい情報が出回っているようです。例えば、WHOは残留塩素の上限を0.5mg/Lに定めているというのがあります。

注意 WHO 飲料水水質ガイドライン 第 3 版より

  • 塩素
  • 効果的な消毒のためには、pH <8.0 で少なく とも 30 分接触後の遊離残留塩素濃度が 0.5mg/L 以上であるべきである。

幾つか信頼できそうな情報を書いておきます。

 (日本の水道水質基準や東京都の水質検査結果が掲載されています。)

ポイント

  • この手の話では、都合の悪い情報を伏せていることが良くあります。
  • 例えば、オランダは水道水に残留塩素が存在しませんが、その為に、高度な浄水・配水システム(当然コストもかかります)、日本より恵まれた環境(日本は細菌が繁殖しやすい気候です)に加えて、努力目標として年間1万人に1人という水道水による病気への感染リスクを許容しています。

  • ドイツでは、給水栓で0.1mg/L以上の遊離塩素の残留が定められています。もっとも、条件を満たせば残留塩素は不要で、残留塩素が存在しない場所が多いです。スペインの場合は0.2~0.8mg/Lの残留塩素が定められています。 

    日本では、水道局によっては、水質検査結果や給水栓での残留塩素量等が公開されています。

ヒント

  • 参考までに、ドイツ連邦環境庁(UmweltBundesAmt=UBA)のサイトのPDFファイルの下の方の表 Teil I c: Aufbereitungsstoffe, die zur Desinfektion des Wassers eingesetzt werden に残留塩素等の規制値が掲載されています。
    遊離塩素で、最低 0.1mg/L、最大0.3mg/Lです。

  • ネットで検索すると、ドイツの残留塩素規制値は、最大0.1mg/Lや0.05ppm等、誤った数字がかなり広まっているようで、本当に酷い有様です。

    ドイツのトリハロメタンの規制値も0.025mg/L、0.01mg/L等の誤った数字が広まっているようです。
    Trinkwasserverordnung等様々なドイツのサイトをを見ると、飲料水の上限値は0.05mg/Lです。ただし、(ドイツ語も苦手ですので自信は無いですが)浄水場の出口で0.01mg/L以下であれば、給水網での測定は不要のようです。
    #トリハロメタンは給水管内で増加します。




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