以下のような質問をいただきました。
衝動的にやりたくなる部屋の片付けは、穀潰しですか?憂さ晴らしですか?
↓「穀潰し」と「憂さ晴らし」については、以下の記事でも解説している、時間の使い方を5つに分類したうちの2つです。
改めて、時間の使い方の5分類を整理すると以下のようになります。
- 1.生産的な活動(収入に直結する仕事、いわゆる第一領域の時間)
- 2.投資的な活動(読書やランニングなど、いわゆる第二領域の時間)
- 3.回復的な活動(食事や睡眠、入浴や排泄など、いわゆる第三領域の時間)
- 4.享楽的な活動(映画や写真の整理など、いわゆる第四領域の時間)
- 5.空費的な活動(何もせずだらだらしている、いわゆる第四領域の時間)
どの分類にも当てはまらないものもありますが、ここでは恣意的にいずれかの分類に当てはめることにします。
「穀潰し」や「憂さ晴らし」をそれぞれに当てはめると以下の通りです。
- 1.憂い:生産的な活動(収入に直結する仕事、いわゆる第一領域の時間)
- 2.備え:投資的な活動(読書やランニングなど、いわゆる第二領域の時間)
- 3.穀潰し:回復的な活動(食事や睡眠、入浴や排泄など、いわゆる第三領域の時間)
- 4.楽しみ:享楽的な活動(映画や写真の整理など、いわゆる第四領域の時間)
- 5.憂さ晴らし:空費的な活動(何もせずだらだらしている、いわゆる第四領域の時間)
一日は24時間と“パイ”が限られているので、どれかを増やせば、必ずどれかが割を食うことになります。5つの分類(厳密に言うと、「憂さ晴らし」は可能な限りゼロに抑えたいので4つの分類)の最適なシェアを見つけて、これを守ることが目指すところになります。
↓そのために毎日実践していることが以下です。
» 時間の使い方を5つの“科目”で毎日欠かさずふり返っている理由
どの“科目”に振り分けるかの判断基準
という前提知識をもとに、冒頭の質問を考えてみます。
衝動的にやりたくなる部屋の片付けは、穀潰しですか?憂さ晴らしですか?
「部屋の片づけ」は、掃除などと同様に一定の頻度で行うことが望ましいでしょう。
あまりに時間を空けすぎると、散らかりすぎて片づけの負荷が高まり、取りかかりがたくなってしまいますし、かといって1時間おきに取り組むのは「やり過ぎ」でしょう。
ちょうど良い頻度というものがあるはずで、これは記録とふり返りを続けることで容易に見つけ出すことができます。
↓このあたりについては以下の記事で書いています。
» 「たまたま非常にうまくいく日」に賭けるより「確実にそこそこうまくいく日」を積み上げていくために
従って、一昨日のような「そこそこうまく日」を確実に実現できるようにルーチンを組む、マラソンでいえば「無理なく長く走り続けられるペース」を見つけて、これをキープすることが目指すところとなります。
日々記録とふり返りを続けている目的の1つは、この「無理なく長く走り続けられるペース」を定量的に把握するため、と言えます。
さて、この「部屋の片づけ」が望ましい頻度で行えているとき、この活動は5つの分類のうちどれに当たるでしょうか?
それは「部屋の片づけ」がもたらす効能に目を向けると見えてきます。
望ましい頻度で行えているということは、費用対効果が最適な状態がキープできているということです。「部屋の片づけ」を行うことで得られる効果は、部屋で快適に過ごすことができたり、そこで行う作業が滞りなくできたり、といった「地形効果」といえます。
そう考えると、「部屋の片づけ」という活動は「備え」と言えるのではないかと思います。
同じ活動でもやりすぎると“変異”する
ただ、「備え」だからといって何時間でもやって良い、ということはありません。過ぎたるは及ばざるがごとしで、もうそれ以上片づけようがない状態にもかかわらず「部屋の片づけ」に時間をかけ続けることはまさに時間の無駄です。
冒頭の質問では「衝動的にやりたくなる」と形容されていたことからも分かるとおり、これは「今やらなくてもいいのに、今はそれをするタイミングではないのに」というニュアンスを感じます。
こうなると、同じ「部屋の片づけ」であっても、「備え」とは言えなくなります。本来すべきこと(多くの場合「憂い」)があるのに、それを差し置いて「部屋の片づけ」をやるという意味では「憂さ晴らし」ということになるでしょう。
これは、ダイエットにおける「炭水化物は食べてはいけない」代わりに「たんぱく質ならいくらでも食べても良い」という誤解の構造によく似ています。
それぞれの分量が全体の中で最適なバランスに保たれることが目指すところであって、絶対量で考えると見誤るわけです。
↓参考
» 炭水化物(糖質)を食べているから、太るわけではありません! | パーソナルトレーナー安藤ひろゆきのブログ
今回、ご相談いただいた方々に食事の写真を送って頂いたら、ほとんどの方が食べ過ぎでした。。。
話を聞くと
『たんぱく質なら、どれだけ食べてもいいって言われていたので。。。』
という回答が。
スゴい方だと、女性で200~300g、男性で500gもお肉を食べている方もいらっしゃいました。
その方々が100gのライスを気にしていたので、思わず
「気にするの、そこじゃないっす!!」
って突っ込んでしまいました。(笑)
これだけ食べていれば、炭水化物の量に関わらず、体重を減らすことは難しいです。。。
現時点で目指している優先順位
僕自身が、日々の時間の使い方のふり返りを続ける中で、現時点で目指している5つの分類の優先順位は以下の通りです。
↓5つの分類(再掲)
- 1.憂い:生産的な活動(収入に直結する仕事、いわゆる第一領域の時間)
- 2.備え:投資的な活動(読書やランニングなど、いわゆる第二領域の時間)
- 3.穀潰し:回復的な活動(食事や睡眠、入浴や排泄など、いわゆる第三領域の時間)
- 4.楽しみ:享楽的な活動(映画や写真の整理など、いわゆる第四領域の時間)
- 5.憂さ晴らし:空費的な活動(何もせずだらだらしている、いわゆる第四領域の時間)
↓目指している優先順位
- 3.穀潰し > 4.楽しみ ≒ 2.備え > 1.憂い > 5.憂さ晴らし
つまり、もっとも多くの時間を投じる(というより取られる)のは「3.穀潰し」(回復的な活動)であり、これはもはや「“固定費”として天引きされるもの」と考えます。
次が僅差もしくは同位で、「4.楽しみ」(享楽的な活動)と「2.備え」(投資的な活動)が来ます。「2.備え」を最大化することを目指してもいいのですが、でも、楽しみも必要ですよね? リラックスして楽しむからこそ、そこから良いアイデアが生まれてくることもありますので。
↓ガマンしてがんばっても続かないでしょう。
» やるならとことんやる、それが無理なら一切やらない、という姿勢
時間の使い方にも同じことが当てはまると感じます。
たとえば、本当は心ゆくまで好きな映画を観て過ごしたいのに、状況がそれを許さないというなら、それはストレスになります。
このストレスを解消するために、2時間以上かかる映画は難しいので、45分で済むドラマで手を打つ、という方策もあります。でも、本当はしっかりと時間をとって映画を観たいはずです。
本当に観たい映画の“代用品”として、さほど観たいわけでもないドラマで妥協しようとするのは、油で揚げたおいしいポテトチップスの代わりにノンフライ製法で焼き上げた“ヘルシー”なポテトチップスでしのごうとするようなものです。
最後に残った2つですが、すでに書いたとおり「5.憂さ晴らし」(空費的な活動)は可能な限りゼロに抑えたいので、必然的に「1.憂い」(生産的な活動)が事実上の最後に位置づけられることになります。
↓パーセンテージで言うと、以下のような感じです。
- 1.憂い :15% ■■■
- 2.備え :25% ■■■■■
- 3.穀潰し :35% ■■■■■■■
- 4.楽しみ :25% ■■■■■
- 5.憂さ晴らし: 0% |
↓睡眠時間を6時間とすると活動可能時間は18時間になるので、時間配分は以下のようになります。
- 1.憂い :2.7時間(162分) ■■■
- 2.備え :4.5時間(270分) ■■■■■
- 3.穀潰し :6.3時間(378分) ■■■■■■■
- 4.楽しみ :4.5時間(270分) ■■■■■
- 5.憂さ晴らし:0.0時間(000分) |
このような「形」を目指して日々を過ごしています。
たとえば、以下は今年の4月2日(日)のデイリーログ(TaskChute2で出力)ですが、かなり理想に近いです。毎日こういう「形」というわけにはいきませんが、目指し続けています。
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また、毎月のタスクカフェのレクチャー内容を動画で公開しています。
これまでにお答えしているご質問や現在公開中のレクチャー動画については、以下のページにて詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
» タスク管理トレーニングセンター
タスクシュート® とは?
» TaskChute2(Windows・Excel)» TaskChute Cloud(クラウド)
» たすくま(iPhone)
» たすくま「超」入門
06月10日(土) 新しいプロジェクトをサッと始めて着実に進める方法
今回のテーマは、
-新しいプロジェクトをサッと始めて着実に進める方法
です。
前回に引き続き、プロジェクト管理について掘り下げます。
前回の続きですが、今回初めて参加する方にも優しく解説します。
タスクカフェ講師の1人、佐々木正悟はこれまでに50冊以上の書籍を執筆していますが、一度たりとも原稿を落としたことがないと言います。つまり、締切に遅れることなく、1冊分の原稿を仕上げているのです。
これは、たとえて言うなら卒業論文を50回連続で期限までに提出しているようなものです。
書籍の執筆という仕事は、一冊ごとにそれぞれにテーマも背景も事情も異なる、言わば定型化しにくいプロジェクトです。もちろん、50回も繰り返していれば、その勘所は押さえられるがゆえに、初めて本を書くという人に比べて圧倒的に効率よくスピーディーに進められるということはあるでしょう。
それでも、佐々木にも1冊目の本の執筆という機会があったはずです。そこからいかにして「今」に至ったのか? これまでの経緯をひもときながら、新しいプロジェクトをサッと始めたうえで、これを着実に進めていく方法をお伝えします。
特に、見通しの立ちにくい仕事になかなか着手できずにお困りの方はぜひご参加ください。
好評いただいている個別相談の時間もご用意していますので、知識としては理解できているとは思うものの、なかなか実践に結びつけられず苦戦している、という方は、ぜひこの機会にブースターとしてご活用ください。
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