Appleは、App Storeにて「Files」なるアプリを公開しました。公開されたのは一時的なもので、すぐに非公開へと移行しました。おそらく誤って公開したものだと考えられます。
発見者は、開発者のSteven Troughton-Smith氏。アプリのスクリーンショット等は掲載されていませんでした。「Files」の開発者は「Apple Inc.」として表示されていました。
「Files」の動作要件は、未発表のiOS 11以降。このアプリは64bitデバイスのみをサポート。Appleは最近、App Storeの検索結果から32bitアプリを排除しましたが、iOS 11以降、32bitアプリのサポートをAppleが廃止することを示唆しています。
iOS 11には、Filesアプリがプリインストールされている可能性があります。App Storeに公開されたこうしたアプリは、削除してしまったプリインストールアプリを再インストールするためであると考えられるからです。
従来、AppleはiOSではユーザーにファイル管理を意識させない方向でソフトウェアを作り込んでおり、ファイラーアプリは提供されていませんでした。しかしユーザーの間ではファイラーアプリの登場は待望されていました。特にiPad Proでは、他のiOSデバイスよりもそうした需要が強くあったでしょう。
FilesはFinderほど強力ではなく、ユーザーが自分の個人的なファイルを簡単に保存して管理することができると見られています。システム領域を含むすべてのファイルにアクセスできる、というわけではないことに注意する必要があるでしょう。
AppleはiOSにファイラーなど必要ないというスタンスを踏襲してきましたが、iOSにiCloudドライブを導入するなどしています。
これに加えて9to5Macは、iOS BetaにSplit Viewでの「ドラッグアンドドロップ」の項目を見つけたとも伝えています。
ユーザーは画面上に2つのアプリを表示。ドラッグするだけで、もう片方のアプリにコンテンツをコピー・アンド・ペーストできる機能のようです。
iOSにも、ついにこうしたパソコンのようなファイルをやりとりする機能が実装されるというのは感慨深いものがありますね。近年、スマートフォン・タブレットは消費、パソコンは生産という住み分けがなされてきていましたが、iPad Proという生産的なタブレットデバイスが登場したことで、iOSも対応を迫られていると見るべきでしょうね。
- 情報元9to5Mac 1