2017-06-05

ミニミニ入居安心サービスはクソだ

今いる賃貸物件は、私の嫁と大家との間に、株式会社ミニミニ中央という不動産屋が仲介に入って賃貸契約したものだ。なぜ私の名義で契約していないかと言うと、私は電話番号を所有していないため、保証会社が審査を拒否したためだ。審査に落ちるどころではない。審査の拒否だ。しかし、なぜか私の嫁名義で保証会社の審査を出したら、私を保証人に加えろと言ってきた。審査を拒否するほどの信用のない人間を保証人には加えるほど信用するのは不思議だ。

引っ越して2年たち、事前の契約通りに更新手続きの書類が株式会社ミニミニ中央から送られてきた。内訳は不動産業界の謎の慣習に従って、以下の通りだ。

  • 更新料(契約を維持して住み続けるだけで借り主がカネを払うのかよ? 更新料があるために引っ越されたら大家も家賃をとりっぱぐれて損するんだぞ?)
  • 火災保険料(俺が所有していない不動産の保険を借り主たる俺が払うのかよ?)
  • 保証料(家賃不払いのリスクを負うのは大家なのに保険金は借り主たる俺が払うのかよ?)
  • ミニミニ入居安心サービス料 16200円(なんだこれ?)

他の名目のカネはまだ納得できるとしても、「ミニミニ入居安心サービス」なる名目のカネは謎だ。一体何なんだこれは。

契約書類についてきたパンフレットによれば、「ミニミニ入居安心サービス」なるものは、以下のようなサービスらしい。

  • ホテル、飲食店、レジャー施設、レンタカーなどの割引クーポン(いらね。使うつもりもない)
  • 24時間365日対応の無料の相談コールセンター(後述)

結論として、この「ミニミニ入居安心サービス」は全く何の意味もないクソで、デフォルトopt-outで無効から提示されたとおりの契約で契約するしかないと思いこんでいるバカからカネをむしり取るための罠だった。

コールセンターは何の薬にも立たない。鍵とか水回りとか電気周りのトラブルの際に連絡すると、業者を派遣してくれるだけのサービスだ。業者はもちろん有料だ。

さらに、その内容も本当に意味がない。例えば、電気のトラブルで何をするかと言うと、ブレーカーの上げ下げだけだ。パンフレット曰く、

ブレーカーの仮復旧で解決しない、建物設備に関するトラブルは、大家様または管理会社様にご連絡ください。

何の意味もない。

そもそも、我々は単なる借り主であり、不動産を所有していない。不動産の不具合を修正するのは当然、大家の金で行うべきだ。仮に我々の金を使って建物を修繕、改修するとしてもだ、我々が所有していない不動産なのだからまず大家に交渉するだろう。

実際、この2年間住んでいて色々と電気周りの不具合には見舞われている。たとえばエアコンがショートしたため、エアコンのブレーカーを上げると即座にブレーカーが落ちる不具合があったので、これは大家にエアコンを取り替えさせた。また、新品の蛍光灯に取り替えても何故かある箇所の電灯が不意に消える不具合があったので、これも直させた。いずれも大家に交渉した上で、大家が契約している業者が作業に当たった。

するとこのコールセンターの価値はなんだろうか。

また、このサービスには、パソコンの不具合対応とかストーカー相談とか、やはりこれまた役に立たなそうなサービスがある。パソコンの不具合対応はもちろん業者に連絡するだけだ。

また、盗難時の補償というのもあるが、これはどうも盗難にあった時に引っ越す際の引越し費用を補助するだけで、盗難被害額の補償ではないようだ。そもそも盗難にあった時に引っ越しをするだろうか。執拗に付け狙われていて小物がちょくちょく盗難にあうとかいうストーカーのような盗難ならまだしも。

というわけで、ミニミニ入居安心サービスを我々は利用していないし、今後も利用するはずがないことが確認できた。これは大家ではなくて不動産屋である株式会社ミニミニ中央との契約になるので、早速交渉に入る。交渉には不動産屋の大好きな旧世紀の連絡手段である電話が用いられた。

「契約更新にあたり、ミニミニ入居安心サービスはいらない」
「ではその料金を含まない額をご入金ください。キャンセルしておきます」

何の抵抗もなく、間髪を入れずにこのような対応となった。ますます怪しい。

おそらく、これはデフォルトopt-outな契約にして、提示された契約をそのまま飲まざるを得ないと思っている情弱を騙して金を余計にむしり取るためのいやらしい手段に違いない。私のミニミニに対する信用が一気になくなった。とりあえず今は継続して済むとして、いずれ引越し先を探すことにしよう。

2 comments:

Anonymous said...

誠実な不動産業者を万が一見つけられたなら続報をお願いします。

Anonymous said...

借主の火災保険は家財に対するものです。そこに特約で、借主の責任で失火した時に原状回復に当てられる保証がついてると思います。

大家が借主の分も保険に入ってくれるときは逆に罠です。
借主責任の失火の場合、保険会社は大家に保険金を支払ったあと、借主への債権を取得できるので借主は全く保証されません。