緑に覆われた大地。
実はこれ、ほぼアブラヤシのプランテーションなのです。
熱帯雨林が広がるイメージのボルネオ島ですが、近年急激に熱帯雨林が次々と伐採されていて、その代わりにアブラヤシという木が植えられています。
アブラヤシという木は、パーム油とパーム核油という油がつくられ、そのどちらも私たちの生活には欠かせない存在です。
外食産業はもちろん、カップケーキ、ポテトチップスやアイス、チョコレートなどの加工食品など、ほとんどが食用として利用されていて、油の採れる他の植物に比べて収穫量が断然多いので、もっとも活躍している油のひとつで、世界における植物油生産量はなんと1位です。
その、もはや私たちの生活になくてはならないパーム油ですが、パーム油の85%が上に挙げたような食用として使われていて、残りの15%は化粧品やインクやキャンドル、洗剤などの非食用です。
こうしてほとんど食用に利用され、洗剤に使われているのはほんの少し。
サラヤさんのヤシノミ洗剤シリーズは洗剤メーカーの中でも、ほんの少しだそうです。
しかし、ボルネオ島の熱帯雨林伐採が環境問題として取り上げられ始めたときに、「ヤシノミ洗剤」と名前を謳っているサラヤさんがまず槍玉にあげられ、世間から糾弾されました。
そんな時、サラヤさんは「ほんの少ししか使っていないし・・・」となどとは言い訳をせずに、少しであれパーム油を使う企業として見過ごせない問題だと考えて、ボルネオ島のためにできることを行動し始めました。
それが、BORNEO CONSERVATION TRUST「BCT」ボルネオ保全トラストの活動をサポートしたり、野生のゾウの救出活動をしたり、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)への加盟だったり、環境と産業の共存を目指すために今日も活動し続けています。
今回はそのボルネオでの活動の一部を見させていただくことになり、雑誌媒体では
Nicethingsさん、
ソトコトさん。WEBでは
ウーマンエキサイトさん。染色家でラジオパーソナリティもされている新里カオリさん、そしてサラヤのみなさんとご一緒させて頂きました!
サンダカンに到着〜。
サラヤ現地調査員の中西宣夫さんは、私たちがボルネオ入りする前から先に現地をみていらして、コタキナバルから合流。
熱帯雨林と通天閣について語らせたら右に出るものは居ない!?(笑)中西さんが、サンダカンから乗ったバスの車内で、熱帯雨林について、クイズ形式で詳しく説明してくれました。
まず、いま現在、この地球上にどれほど熱帯雨林があるか。
答えはわずか3%ほどという驚くべき数字でした。
さらに驚くべき事実は、地球の表面の3%というごくわずかな熱帯雨林に、生物の5〜9割が生息しているというのです。
その生物のうち茎のある植物は45%(マングローブ含む)、昆虫は80〜90%、霊長類(人を除く)95%だそう。
霊長類といえば、人間も霊長類。
霊長類はじめたくさんの生物が熱帯雨林に息づいているので、熱帯雨林は我々のふるさとだと言っても過言ではないと中西さん。
そう熱弁する中西さんはとにかく熱帯雨林にもっと興味を持って、もっと好きになってなってほしいと続け、1回なくなってしまうと簡単には戻せない熱帯雨林を守っていきたいとおっしゃっていました。
熱帯雨林をどうやって、守っていくか・・・は、この先の旅程の中で、私の中にストンと落ちた瞬間があったので、また追い追い書かせてもらいたいと思います。
さて。
サンダカン空港から宿泊するホテルに到着。
夕ごはん!
ビュッフェスタイルです。
味付けは、辛くもなく甘くもなく・・・中華に近いかな?
私はかなり好きな味で、毎食楽しみでした

スープはコーンスープではなく、チキンのクリームスープで濃厚。
イスラム教徒が多いので、お肉は基本チキンです

食事の後、ナイトツアーへ!
蛍が見られる場所までバスで向かいました。
漆黒の闇の中、懐中電灯と人の声を頼りに蛍が集う木まで歩きました。
↑ライトを消すと、このように何も見えないくらいの暗闇。
周りは虫の大合唱。
蛍を何匹かと、満天の星空が広がっているのを見ることができました!
流れ星もみたよ〜

あ!流れ星!
と叫んでいる間に流れて行ってしまうので、お願い事を瞬時に3回唱えることなんて、できるだろうか〜

首が痛くなるほど360度見渡したくなるほど、星がキラキラと瞬いていました。
蒸し風呂のような暑さの中のナイトウォークだったので、汗っかきな私はひとりサウナ状態に・・・(笑)
頭を巻ける長さのある手ぬぐいを持ってきて、大正解でした

2日目に続きます。