「新潮」の中吊り広告 「文春」に見せていた トーハン謝罪

「新潮」の中吊り広告 「文春」に見せていた トーハン謝罪
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出版取り次ぎ大手のトーハンが、発売前の「週刊新潮」の中づり広告を、「週刊文春」を発行する文藝春秋の社員に見せていた問題で、トーハンは、6年間にわたって恒常的に広告を貸していたなどとする内部調査の結果を公表し、謝罪しました。
この問題は、トーハンの担当者が、発売前の新潮社の「週刊新潮」の中づり広告を、ライバル誌の「週刊文春」を発行する文藝春秋の社員に事前に見せていたもので、トーハンは、5日、内部調査の結果をウェブサイトで公表しました。

それによりますと、当初、文藝春秋の社員から「勉強のため」などと求められて中吊り広告の内容をメモすることを黙認するようになり、平成23年の春ごろから6年間にわたり、新潮社から受け取った中吊り広告を、その日のうちに文藝春秋の社員に貸し出す仕組みができていたとしています。
こうした行為はほぼ毎週にわたって行われていたということで、トーハンは、調査結果を新潮社に報告して謝罪したうえで、全社的な業務の総点検を行い、法令順守の体制を強化するとしています。

週刊新潮編集部は、「到底看過できない不正行為であり、ジャーナリズムの信頼性の根幹を揺るがす重大問題だ。文藝春秋には猛省を促したい」とコメントしています。

一方、文藝春秋の法務・広報部は、「情報の入手の過程についてはお答えできない」とコメントしています。