連続テレビ小説 ひよっこ(55)「谷田部みね子ワン、入ります」 2017.06.05

向島電機の工場は閉鎖されました。
(幸子)まだ会おうね。
しょっちゅう会おうね。
乙女寮から一人また一人と仲間たちが去っていきそして残るは3人になってしまいました。
(みね子)変な感じですね。
(愛子)本当ね。
ん!
(澄子)やった。

(ドアをたたく音)
(ドアをたたく音)・
(愛子)どちら様ですか?ああ原田です。
(愛子)原田さん?・はい。
社長さんじゃないですか?この人はみね子と澄子が就職するせっけん工場の社長さん。
こんな時間にどうしたんでしょう?・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「若い広場愉しドラマ」・「夢膨らむ青い空」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」あ〜うまい。

(愛子)どうされました?あ…いや…。
みね子ちゃんと澄子ちゃんの顔見たら何だかな。
お父さん…。
社長さんは言いにくいこどがあるようで…
私一人の方が?いやいやいやいいのいいの。
いてちょうだい。
言いにくいからってそりゃ卑怯ってもんだ。
男らしくない…。
いてちょうだい。
きっと私たちを雇うことができなくなったということなんだと思います。
早く言って楽になってもらいたいと思いました
あのうちはせっけんつくってるわけなんだけどもあの…取引先はその…主に旅館みたいなところが3件あってねそれでまぁなんとかやってるっていう具合なんだよね。
はい。
であの…。
その3件のうちの1件を取られちゃった…。
ほかのうちみたいな工場に。
もう参った…。
でねあの…その…いろいろと事情が変わって…。
お父さん…
約束したのに申し訳ないんだけど…。
来ます…
(愛子)はい。
一人しか雇うことができなくなってしまったんだ。
申し訳ない!このとおり!え…?え…?え…?
予想外ですお父さん。
2人ともダメだというよりむしろきついです。
これどっちが行くの?
ちなみに昭和40年はオリンピック後の不況で6,000を超える企業が倒産。
全国の求人数は前年に比べて23万人も減っていました。
ただねただ…。
みね子ちゃんと澄子ちゃんどっちに来てもらうかは俺には選べない。
おじさんには選べない。
そんな選べません。
だもんでね話し合って舎監さん。
ね?で決めて下さい。
よろしくお願いします。
連絡待ってますから。
じゃごめんね。
じゃ…。
アハハ…参ったねアハハ…。
あぁうんあれだ。
とりあえず話そうかね。
お茶でもいれて…ね!あっそうだ!優子さんのお母さんから頂いたかりんとうあるから紅茶いれよう!ね!私の部屋で…ね!行こう行こう行こう!愛子さん。
ん?澄子と2人で話してもいいですか?座って。
(澄子)はい。
何下向いてんの?だってぇ…。
だって何?んだってどう考えてもみね子さんが行くわけだし「どうなんだっぺ?おれ」って…。
何で?何でって…。
いややっぱしおれなんかより仕事だってみね子さんの方がちょっと優秀だしよ。
ちょっとって何?えっ?フフフ…。
澄子…。
あんたが行ぎなさい。
えっ?何で?何でって…。
こんなかわいい妹押しのけてお姉ちゃんが行ぐわげないでしょ?みね子さん…。
そうしなさい。
分がったね?んでも…。
でもじゃない。
そうしなさい。
こんなこどんなってしまっても後ろめたいとかそういうのやめよう。
私とあんたは一生の仲間だっぺ。
そいがら向ごう行ったら頑張んだよ。
まっ我慢でぎないこどはしなくてもいいけど頑張んないとダメだよ。
分がっけ?うん。
うん。
何泣いてんだよもう。
でもみね子さんはどうすんですか?そんなの今すぐ分がるわげねえよ。
まぁこれがら探すにしてもあんたが探すよりは見っかる可能性高いでしょ。
まぁねちょっとは優秀なんだからちょっとは。
あ…アハハ…。
フフフ!ほら行ぐよ。
愛子さん心配してる。
うん。
そう…。
はい。
じゃ私が言うことはないね。
ありがとうございます。
じゃ切り替えて…。
2人とも頑張ろうね。
はい。
はい。
じゃ切り替えて…。
食べよう!すみません。
ありがとうございます。
はい。
でっけえな!え〜!これかりんとうなんですね。
秋田のかりんとうなんだって。
へぇ〜!おいしそうだね!アハハ!何よ澄子。
あんたが遠慮とか気持ち悪いからやめろ。
エヘヘ!その言葉を待ってました。
(笑い声)バガ!アハハ!うん!うんめえな!
お父さん…体に力が入りません…。
この年の瀬に私失業者です
澄子頑張って。
はい!頑張っかんなみね子さんの分も。
んだよ頼むよ。
うん…。
ありがとう。
今日までありがとう。
すぐ会えるよな?明日は忙しいよ。
うん…。
みね子さん!アハハ!
(すすり泣き)よしよし。
早く行きなさい。
はい。
ついに2人になってしまいましたね。
愛子さん…。
どうしよう…。
今更何言ってるの。
しっかりする!はい…。
威勢のいいこと言ってた割にウジウジしてんだねえ。
気晴らしにどっか行ってきなさい!はい…。
こんな時つい足が向くのはやっぱりここなんですね。
よし食べちゃおう!何なら注文できっかな…。
あら?何だかすてきな男の子ですね。
(小銭が落ちる音)すみません!ごめんごめん!おやおや?大丈夫?大丈夫です。
2017/06/05(月) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(55)「谷田部みね子ワン、入ります」[解][字][デ][再]

転職先であるせっけん工場の社長・原田(諏訪太朗)が突然乙女寮を訪ねてきて、みね子(有村架純)と澄子(松本穂香)のどちらか1人しか雇えなくなったと告げるが…。

詳細情報
番組内容
工員たちが去った乙女寮で、みね子(有村架純)は、澄子(松本穂香)・愛子(和久井映見)と年末を過ごしていた。そこへ突然、転職先であるせっけん工場の社長・原田(諏訪太朗)が訪ねて来て「会社の状況が変わって1人しか雇えなくなった」と告げる。どちらに働いてもらうかは決められないと言い残し、そそくさと帰る原田。急な話であっけに取られるみね子だが、澄子と2人だけで話がしたいと愛子に申し出る。
出演者
【出演】有村架純,竹内涼真,松本穂香,諏訪太朗,和久井映見,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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