不動行光→個人蔵
獅子王 →東京国立博物館
小烏丸 →宮内庁・・?
平家が滅亡した壇ノ浦の戦いの際に失われたとされる。
・・が、江戸時代に平家の流れをくむ伊勢家が保管していたとされる刀が出現。
現在皇室御物となっているのは、この伊勢家伝来の小烏丸。
同田貫正国 →熊本・本妙寺、玉名市立歴史博物館こころピア・・など。複数ある。
本妙寺所蔵は有名な「天覧兜割」のものとは別だそう。
【熊本県・本妙寺】 同田貫を所蔵。写真は加藤清正公の廟所・浄池廟。
(※2015年10月撮影。熊本地震では本妙寺さんでも墓地や山門などで被害があったそうです・・。展示の宝物館は震災以前から休館状態)
鶴丸国永 →宮内庁
太郎太刀 →愛知・熱田神宮熱田神宮宝物館の説明では「真柄太刀」。別に石川・白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)所蔵のものも太郎太刀とされている。次郎太刀 →愛知・熱田神宮
【愛知県・熱田神宮宝物館】 太郎太刀・次郎太刀所蔵。 太郎太刀は常設。宝物館ロビーで展示。
日本号 →福岡市博物館
御手杵→現存せず。戦災で焼失。
有志の方々によって作られたレプリカが、茨城県・結城蔵美館にある。
(※1)「日本刀が好き・日本刀にはまる女性」のこと。
厳密には『刀剣乱舞』ユーザーを指す言葉ではない。
(キャラが好きでも刀剣本体に興味がなければ、「刀剣女子」とはいえない)
(※2)今剣の「極」のネタバレ。
事の真相を知りたい審神者さんは、ネタバレを見るか実際に修行に出しましょう・・。
(※3)明暦の大火で焼失。
しかし徳川美術館にも「庖丁藤四郎」が所蔵されている。こちらは焼失したものとは同名の別の刀。来歴も異なる。
焼失した方・徳美所蔵の方も、ともに徳川家康が所持していたが・・。
ただ、紋にあしらわれた「鶴」にまつわる逸話を考えると、焼失した側が実装刀剣?
(※4)徳川美術館はその名の通り、徳川家ゆかり・・御三家筆頭・尾張徳川家の美術館。
「徳川家に祟りなす妖刀」が徳川家に伝わっている・・ことになる。
こちらの村正は文亀年間作(おそらく初代?)。しかも「駿府御分物」・・家康の「遺品」。このため徳川美術館は「家康が村正を嫌っていた」のは後世の伝説としている。
一方「徳美蔵の村正は刀台帳には潰すつもりの刀としてある」として尾張徳川家内など家康の「周辺」では村正を忌み嫌っているむきがあった、という説もある。
(※5)徳美側では、「本作長義」=「山姥切の本歌」という記録はないとのこと。
しかし佐藤寒山・著『新・日本名刀100選』では「本作」を本歌としている。
(※6)「刀剣乱舞‐ONLINE- ~京の軌跡 スタンプラリー~」(第一回・16年1/23-3/31、第二回・17年1/21-3/12)
嵐電沿線や太秦映画村、京都市内で行われた公式イベント。
嵐電の駅でのスタンプラリーのほか、市内にある所蔵先やゆかりの地にはキャラクターのパネルを設置。
北野天満宮、大覚寺にはそれぞれ髭切・膝丸のパネルが置かれていた。
実際の刀剣を見てみよう!
以上のように、「刀剣男士」のモデルとなった刀はほとんどが現存しています。
その多くが美術館や博物館といった施設で、実際に見るチャンスがあります。
しかし実際に観覧する場合には注意が必要です。
●「展示情報・予定」を押さえておこう!
繰り返しになりますが、
博物館・美術館であっても常時展示されているワケではありません。
ほとんどが期間限定、特別展などでの公開になります。
まずは、攻略サイト、所蔵先の美術館・博物館などのHPや公式ツイッターなどで、展示予定・期間をチェックしましょう。
場合によっては他の博物館などに出陳される場合も・・。
身近に実装刀剣をみるチャンスがあるかもしれません!
また、実装刀剣の展示でも、ゲームと公式コラボとしない場合があります。
(コラボしない方が多いかも・・)
運営ツイッターだけでなく、幅広くアンテナを広げて情報を得ておきましょう。
個人や企業所蔵の場合、特別展などで出陳されない限り見ることが不可能な場合がほとんど。コチラもこまめにチェックを!
皇室御物は・・・気長に待つ。
展示の機会は上記よりも多くありません。
天皇陛下御即位○周年など皇室関連の記念特別展などで展示があるようです。
●「鑑賞マナー」に注意して!
当たり前のことですが、博物館・美術館では鑑賞マナーを守りましょう。
「展示室内の飲食禁止」
「大きな声で話さない・騒がない」
「展示物に触らない」
「携帯電話はマナーモード、通話は控える」など・・。
他の利用者の鑑賞・見学の邪魔にならないよう気を付けましょう。
写真撮影については、「写真撮影禁止」「フラッシュなしでの撮影可」「携帯・スマホでの撮影のみ可」など場所によって異なります。撮影したい場合、事前に十分確認を!
美術館・博物館は当然、刀剣鑑賞以外の方も来られます。
他の方の鑑賞を妨げないようマナーを守るのは当然ですが、
同時に『刀剣乱舞』というゲーム・ジャンルそのものに悪影響を与えないためにも大切です。
実際、特別展に関するツイートなどを見ると、結構周囲は鑑賞時の行動やマナー違反をみています。
・・また、実際に会場では、キャラクターグッズをつけていたり、会話で審神者とわかる場合が多いです。
「『刀剣乱舞』ファンはマナーが悪い!」と思われてしまわないよう、十分気を付けて鑑賞しましょう!
マナーを守れば、博物館・美術館は入りにくい場所ではありません。
施設・展示会によっては、学芸員さんやボランティアさんによる解説や講座が開かれたり小中学生や初心者でもわかりやすい説明が用意されているなど、はじめてでも見学しやすく配慮されている所もあります。
キャラクターや刀剣への理解を深める、想像・創作の手掛かりを探すなど、実際展示会に足を運ぶといろいろな楽しみ・発見がありますよ。
刀剣以外にも貴重な所蔵品・文化財に出会えるので、歴史の勉強になる・・かも?
あまり気負わず、機会ができたら、一度でかけてみましょう!
ミュージアムショップをのぞいてみよう!
- 展示を見に行ったら、博物館・美術館の売店・・ミュージアムショップものぞいてみましょう。
- ミュージアムショップでは展示会の図録、所蔵品などの資料や関連グッズなどが販売されています。
- 展示会の復習をするなら図録がオススメ。出陳された品が掲載されており、詳しい説明も載っています。
- (すべての展示品が載っているワケではないので、中身を確認の上購入しましょう)
- 公開されていない刀剣も過去の図録などに載っていることがあります。
- また、所蔵刀剣関連のグッズを出している場所も!
- キャラクターそのものではありませんが、観覧の記念に入手しておくのもいいですよ。
-
図録や刀剣関連グッズの例。 - 徳川美術館、熱田神宮、佐野美術館で行われた備前刀剣特別展の図録。
- 徳美の図録は鯰尾や物吉、特別展示の骨喰等が掲載されたもの。
- 他、福岡市博物館のへし切長谷部・日本号、佐野美術館の蜻蛉切の絵葉書、徳美の鯰尾チケットホルダーなど。
- この三館は「原寸大ポスター」というすごいシロモノをだしたことも・・。
- (そのポスター+段ボールで「ハンディ鯰尾」を作った徳美さんマヂ親バry)
本で「実物」を見てみよう!
「私の推しはなかなか展示されないみたいだから、本物をみるのは難しいよ・・」
「所蔵先は遠くて、展示されてもいけないなあ」
刀剣によってはなかなか展示されないものもあります。
また所蔵先が全国にある・・とりわけ地方に多いので、お目当ての刀になかなか会えない審神者の方も少なくないハズ。(誰かワタシを山形に連れてって・・・)
そういった場合、「写真で見る」という手もあります。
15年からの刀剣ブームで日本刀に関する書籍が多く出版されました。
実物の写真・情報がかなり充実しているものもあるので、
お手軽に本物を見るのにピッタリ。展示の予習にもオススメです。
また皇室御物は展示されにくいかわりに、写真資料は多くあり、こういった本でなら簡単に見ることができます。
以下、実装刀剣が多く掲載されている本のオススメをいくつか挙げてみました。
(絶版しているものもあるので、古本屋や図書館も活用しましょう)
◆『日本刀図鑑』(別冊宝島) 宝島社
なんと270振りを掲載!お値段も手頃でかなりお得な本です。刀帳順に・・
三日月宗近、小狐丸、石切丸、大典太光世、ソハヤノツルギ(ソハヤノツルキ)、数珠丸恒次、にっかり青江、鳴狐、一期一振、鯰尾藤四郎、骨喰藤四郎、平野、厚、五虎退、鶯丸、明石国行、蜻蛉切(写し)、物吉貞宗、亀甲貞宗、江雪左文字、義元左文字(宗三左文字)、歌仙兼定、和泉守兼定、鬼切(髭切)、膝丸、へし切長谷部、獅子王、同田貫、鶴丸、日本号、御手杵(レプリカ)、大包平 を掲載。
鳴狐・鯰尾は原寸大です。
堀川国広の刀、長曾根虎徹(贋作)の本来の作者である源清麿、北海道の資料館蔵の陸奥守吉行なども載っており、ほとんどの実装・実装予定刀剣を見ることができます。
説明はその分短いですが、初心者向けの解説ページや刀剣の歴史などはじめてでもわかりやすい内容です。
・・実際に、新規実装決定の時に「この本をみたら載ってた!!」というのもかなりあったので、もっていると後々便利かも??
宝島社からはほかにもいくつか刀剣関連の別冊雑誌が出ています。
『日本刀図鑑』ほど掲載数は多くありませんが、その分解説が多く、より詳しく知ることができます。
◇『別冊宝島 日本刀の本』
巻頭で「天下五剣」(鬼丸国綱、童子切安綱、三日月、数珠丸、大典太)を紹介。
ほか、掲載順に大包平、一期、ニッカリ、同田貫、へしきり長谷部(へし切長谷部)、和泉守兼定を掲載。
時代ごと・形状ごとの違いを実物の写真でみる章や、刀剣製作の過程を紹介したページなどがあります。
◇『別冊宝島 日本刀』
こちらは巻頭で、「天下三作」を掲載。
粟田口吉光のページで、平野藤四郎・厚・骨喰が紹介されています。
その他の名刀として、亀甲貞宗、小烏丸、鬼切丸(髭切)、ソハヤノツルギ、獅子王、江雪左文字も見ることができます(亀甲は章の扉)。
また「刀と神社」では神社に奉納された刀として、熱田神宮の真柄太刀(太郎太刀)、石切劔箭神社の石切丸が載っています。
◆『新・日本名刀100選』 佐藤寒山・著 秋田書店
100振を掲載。
目次順に実装(予定)刀では、小烏丸、三日月、鶴丸、大包平、大典太光世、数珠丸恒次、平野藤四郎、明石国行、へし切長谷部、小夜左文字、妙法村正、山姥切国広が載っています。
(声優が同じ平野と明石が隣り合っているは偶然?)
小夜左文字、山姥切国広は掲載されている本があまり多くないので、ある意味貴重?
説明も先の図鑑よりも充実しています。
「小鍛冶の名称は遠慮ではない」という小狐丸驚き?の説も。
◆『萌える!日本刀事典』 TEAS事務所・編 ホビージャパン
・・これはちょっとキワモノ。
『萌える!事典』シリーズを発行しているTEAS事務所の本です。
「名刀に美少女イラストを添えて紹介する」というコンセプトで、
(男性向けな)女の子のイラストとともに日本刀を紹介しています。
一振りだいたい見開き1ページですが、一方は刀剣の写真や説明、片側はイラストになっています。萌え~♪な絵に好き嫌いが分かれると思いますが・・。
しかし内容は意外と?しっかり。
参考文献も多く、博物館・美術館や刀匠の方からも資料提供・取材協力を受けています。
掲載順に、「天下五剣」、小烏丸、獅子王、義元左文字(宗三左文字)、へし切長谷部、骨喰藤四郎、歌仙兼定、ソハヤノツルキ、真柄太刀(太郎太刀)。刀匠別の紹介で、五虎退吉光、同田貫。(真柄太刀は写真未掲載)
また「失われた名刀」として蛍丸の逸話も読めます。
コチラも初心者むけの本なのですが・・いわゆる刀剣鑑賞以外の項目が特徴的。
「日本刀の買い方」も説明されていて、
専門店や展示即売会で購入、さらには刀匠からオーダーメイドする方法まで、至れりつくせり?な内容です。
「刀匠になるためには?」では、刀匠への道、修行中の一日のスケジュールなどをも載っています。
また刀匠の方へのインタビューも行っており、
特別インタビューでは、2015年に失われた蛍丸を復元させる「蛍丸プロジェクト」を立ち上げることとなる福留房幸さんが刀匠になったキッカケ、苦労や将来についてを語っておられます。
今後写真・書籍等追加の予定。刀剣も実装発表され次第追加できれば・・と思っています。
不十分な点、誤り等ありましたら、お手数ですが関連Q&Aで御指摘いただけると幸いです。
28.8.22 開設
28.10.11 書籍を追加
【最終加筆修正日時】 29.3.28