尖閣映像投稿がまだ尾を引いている中で、自衛隊を舞台にした民主党に関わるトラブルが相次いで表面化しました。
まずは今年7月、狭山の入間基地で民主党の松崎議員が自衛隊員を恫喝したとされる案件が発生しました。
そして11月3日の同基地での航空祭の際に、来賓が挨拶の中で民主党政権を批判したことを受けて、北沢大臣が民間人の政治的発言の抑制を防衛省内部に通達したのですが、これがまたあちこちから批判が出ています。
そしてまたもミスター恫喝の人が、そのお祭りの翌日に同基地で基地司令を呼びつけたことが発覚しました。
これらは別件のように扱われていますが、実際のところは一本につながっているのではないかと思います。
これは推測でしかないですが、直近だけでも7月の恫喝の件があり、そして尖閣対応での醜態があり、来賓が自衛隊員の誇りを思いやって民主党政権を腐したように思えてなりません。そして、そういう雰囲気を察したからこそ、防衛省の事務次官通達が出た翌日にミスター恫喝が基地の司令を呼び出すなんてことが起こったのでしょう。
単純に考えれば、民間人であろうと自衛隊の会合には政治的なものを持ち込むなという事務次官通達自体はおかしくないと思います。
これは表現の自由とか言論統制とかではありません。
きょうび政治思想を表明し交信する場は他にいくらでもある一方で、自衛隊の会合という場がそれに相応しいのかという疑問です。
最近では田母神氏の罷免問題やsengoku38氏の処遇が記憶に新しいところですが、基本的には自衛隊は公務員であり、個人の信条と組織としての方向性立場については、あくまで常識の範囲内において、しっかりと分別をしなければなりません。
尖閣映像を投稿したsengoku38氏の処分が中々決まらなかったのは、先に漁船船長をあっさり釈放してしまったこととの兼ね合いがあったからに過ぎません。
話を戻して、この発言をした来賓の人も元自衛官だけあって恐らくはそれを認識し、それ故に一旦は怒ってはみせたものの今後は自重するとしているのでしょう。
まあ繰り返しになりますが、そうした常識論を踏まえつつ、今回に限ってこういうことが起こった伏線というか原因は民主党政権にあるわけです。
(以下ソース)
民主・松崎氏の自衛隊員「恫喝」問題で「民主は調査中」と防衛相
2010.11.26 11:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101126/stt1011261109005-n1.htm
北沢俊美防衛相は26日の参院予算委員会で、民主党の松崎哲久衆院議員が7月の航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)の納涼祭で隊員を“恫喝(どうかつ)”したとされる問題の調査について「防衛省は終了しているが、(依頼している)民主党の方は調査中だ」として結果を明らかにしなかった。
空自隊員「恫喝」の民主・松崎氏 政権批判発言後、基地司令呼び出す
2010.11.22 14:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101122/stt1011221411025-n1.htm
自衛隊関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう求めた防衛省の事務次官通達問題で、民主党の松崎哲久衆院議員が通達発出のきっかけとなった航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)での協力団体会長の政権批判発言に関し、基地司令らを呼び出していたことが22日午前の参院予算委員会一般質疑でわかった。
自民党の佐藤正久氏が、「(政権批判発言のあった航空祭の翌日の)11月4日に松崎議員から抗議があったのではないか」とただすと、北沢俊美防衛相は「その事実は後日、報告を受けた。事実関係を知りたいということだと思う。向こう(松崎氏)から呼び出しがあった」と明かした。
また、その際には「入間基地司令と官房文書課長がうかがい、基地司令から祝賀会での協力団体会長のあいさつ内容を申し上げ、文書課長は政務三役の指示で、同じような事案が起こらないよう必要な対策を講じる旨の防衛省の方針を話した」と説明。「(松崎氏による)抗議ということではなかった」と佐藤氏の指摘を否定した。
松崎氏は7月に同基地で行われた納涼祭で、車の誘導をめぐり隊員に“恫喝(どうかつ)”したとの指摘が出ている。
空自隊員「恫喝」の民主・松崎氏 政権批判発言後、基地司令呼び出す
2010.11.22 14:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101122/stt1011221411025-n1.htm
自衛隊関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう求めた防衛省の事務次官通達問題で、民主党の松崎哲久衆院議員が通達発出のきっかけとなった航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)での協力団体会長の政権批判発言に関し、基地司令らを呼び出していたことが22日午前の参院予算委員会一般質疑でわかった。
自民党の佐藤正久氏が、「(政権批判発言のあった航空祭の翌日の)11月4日に松崎議員から抗議があったのではないか」とただすと、北沢俊美防衛相は「その事実は後日、報告を受けた。事実関係を知りたいということだと思う。向こう(松崎氏)から呼び出しがあった」と明かした。
また、その際には「入間基地司令と官房文書課長がうかがい、基地司令から祝賀会での協力団体会長のあいさつ内容を申し上げ、文書課長は政務三役の指示で、同じような事案が起こらないよう必要な対策を講じる旨の防衛省の方針を話した」と説明。「(松崎氏による)抗議ということではなかった」と佐藤氏の指摘を否定した。
松崎氏は7月に同基地で行われた納涼祭で、車の誘導をめぐり隊員に“恫喝(どうかつ)”したとの指摘が出ている。
航友会会長が「言論統制」と政権批判 民主党内からも撤回要求
2010.11.21 20:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101121/plc1011212034007-n1.htm
北沢俊美防衛相らの指示で自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる防衛事務次官通達が出された問題で、通達のきっかけとなる発言をした自衛隊のOBなどで構成する民間団体「航友会」の荻野光男会長(88)が21日までに産経新聞のインタビューに応じた。
荻野会長は通達を「民間人への言論統制で許せない」と批判。自民党政権時代にも首相の靖国神社参拝を求めるなど批判したが、「規制はなかった」と振り返り、「民主党政権を批判したから通達を出したと思う」との認識を示した。
民主党政権で国の防衛がないがしろにされている現状に、「警鐘を鳴らしたかった」と強調。旧陸軍パイロットという戦争経験者として、「今の政治に求められているのは『国の守り』であると伝えていかなければ」とも語った。
また、民主党の松崎哲久衆院議員が7月の航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)での納涼祭で、車の呼び寄せをめぐり空自隊員とトラブルになり、「腹を立てていた」と指摘。このトラブルが通達の一因になったとの見方も示した。
一方、21日になり民主党内からも通達撤回を求める声が上がり始めた。ある民主党幹部は「ファシズムまがいの言論統制をした汚点として残すわけにはいかない」と述べた。自衛隊内でも「思想信条の自由を定めた憲法19条の精神に反する」(幹部)との批判がくすぶっており、防衛省は通達撤回の検討を余儀なくされそうだ。
今月3日の入間基地での航空祭で、荻野会長は「菅(直人)政権をぶっつぶしましょう」と発言。これを受け、防衛省は10日付で通達を出し、自衛隊施設内での行事について、(1)政治的行為と誤解されることを行わないよう参加団体に要請(2)誤解を招く恐れがある場合は参加を控えさせる−などの対応策を指示した。
「許せない」「自由が危ない」 航友会会長インタビュー全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101121/plc1011212038008-n1.htm
防衛相「政治的中立の確保当然」 次官通達の撤回拒否
2010年11月26日 11時58分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010112601000303.html
北沢俊美防衛相は26日の参院予算委員会の集中審議で、自衛隊関連行事での政治的発言を事実上制約する防衛事務次官の通達について「政治的中立性の確保に万全を期すため通達を出すのは当然」と述べ、野党側が求める通達撤回を拒否する姿勢を示した。
国民の表現の自由を制約するものだとの批判には「一般の国民の行為を規制しようとするものではない」と重ねて強調。仙谷由人官房長官も「実力組織の自衛隊員は政治的中立を疑われかねない行為は厳に慎んでもらうという趣旨で出した」とし、問題はないとの認識を表明した。
柳田稔前法相が大阪地検特捜部の証拠改ざん隠ぺい事件を受けて設置した「検察の在り方検討会議」について、法相を兼務する仙谷氏は「国民のための司法を構築できる提言をいただけると期待している」と述べた。(共同)