[ドバイ 5日 ロイター] - サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンは5日、カタールがテロリズムを支援しているとして国交を断絶した。
4カ国による協調した断交発表により、カタールがイスラム組織「ムスリム同胞団」や、域内でサウジと対立するイランを支持しているとの非難が強まることになる。
サウジの国営通信社が政府高官の話として伝えたところによると、サウジは、カタールとの外交関係を断ち切り、領事館との関係も断つことを決定した。テロと過激派の危険から国の安全を守るために必要な措置と説明している。
陸・空・海全てにおいてカタールとの接触を絶つとし、他の同盟国にも同じ措置を講じるよう呼びかけた。
国営サウジ通信(SPA)は、カタールが「域内の安定を阻害しようとするムスリム同胞団、ISIS(「イスラム国」)、アルカイダを含む複数のテロリスト・宗派組織を支援し、常にメディアを通じてこうした組織のメッセージや構想を広めている」と指摘。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラに言及したとみられる。
サウジ、UAE、バーレーンはカタールとの交通を遮断し、国内のカタール人訪問者や居住者に対し2週間以内の退去を求めた。
エジプトの国営通信社は、カタールがアラブ地域の安全保障を脅かし、「アラブ社会の対立と分裂の種をまいている」とした。
断交発表に対するカタール側の反応は現時点では確認されていない。同国は過去にテロリズムやイランへの支援を否定している。
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