江向彩也夏、高津守
2017年6月3日03時00分
関西電力の黒部川第四発電所(黒部市)への資材運搬などに使うトロッコ電車などを体験する「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が始まった。同発電所や黒部ダム(立山町)を見学する「黒部ルート見学会」も近く始まる。見学会の「旅行商品化」を議論する県の会議も立ち上がったが、安全面などの課題があり、議論は難航しそうだ。
黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅から黒部ルートの一部を観光できる黒部峡谷パノラマ展望ツアーは、2015年に開始。今年のツアー初日の2日は128人が参加。雨具にヘルメットで身を固めた参加者たちは、80年近く前に掘られた電源開発トンネルを歩いた。
岡山市の守谷一三さん(64)は妻の妙子さん(54)と参加。中国電力で送電線を建設する技術者だった守谷さんは「鉄塔の点検に中国山地を歩き回ったがここは険しさが違うね。このツアーの先を訪れる見学会があるそうだけど、元気なうちにぜひ挑戦したい」と話していた。
ツアーは11月までの金・土・…
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