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もったいない!飲食店で増えている「ライス残し」解決策はあるのか?

こんにちは!店通ライターの芝耕作です。
今回は、私が偶然目にした”食”に関するニュースについてレポートいたします。その”食”に関するニュースとは・・・

ずばり、飲食店における ライス残し が増えているという実態!
街の飲食店において、定食のご飯だけを食べない、回転ずしでネタだけを食べる。炭水化物つながりで、ラーメンの麺だけを残すケースもあるんだとか・・・。

飲食店での「ライス残し」その背景とは?

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さまざまなダイエットがありますが、若い女性を中心に広まった“糖質制限ダイエット”がライス残しの原因と考えられます。
肥満の原因となる“糖質”をできるだけ抑える意識が高まり、飲食店でもライスを中心とした炭水化物を残すようになりました。また、健康志向の高まりを受け、メタボの中高年サラリーマンも積極的にライスを残すようになったのようです。
 
実際に、飲食店でご飯だけを残す男性サラリーマンをよく見かけます。このように、年齢や性別に関わらず食生活が多様化し、従来の飲食店のメニューと消費者の間にミスマッチが起きています。

毎日茶碗1杯分の廃棄?! 食品ロスの現状

 
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出典:農林水産省HP 飲食店等における「食べ残し」対策について

農林水産省の統計によると、日本では、本来食べられるにも関わらず捨てられる「食品ロス」が年間約500~800万トンと推計されています。そのうち、食品関連事業者による食品ロスが約300~400万トン。
さらに、飲食店における食品ロスのうち、食べ残しが58%、仕込み過ぎが39%、その他3%とのデータもあります。日本の食品ロスは、国⺠1⼈当たりが毎⽇茶碗1杯分を捨てている量に匹敵するそうです。

飲食店側に解決策はあるのか?

外食大手の『松屋』では、定食のライスをプラス50円で「湯豆腐」に変更できるサービスを始めました。
 

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画像引用:全国の松屋に販売拡大!「ライスを湯豆腐に変更可能なサービス」のご提案!|松屋フーズ

ライスを湯豆腐に変更すると、糖質94%オフ、カロリー74%オフになるとのデータが示されています。(松屋の場合は、さっぱり塩ダレおろし湯豆腐です)これはとても画期的な提案ではないでしょうか?!
 
他にも、ライスを他の食材に変更できたり、小盛りやハーフサイズにする場合は料金を値引きしたりなどの工夫があれば、多様化した消費者ニーズに対応できます。食材のロスも減り、お客様にとっても“ちょうどいい”量をいつでも注文できるようになります。


まとめ

《飲食店側が工夫できること》

●ライスを他の食材に変更可能にする(例:ライス→湯豆腐、ライス→こんにゃくなど)
●小盛りサイズや小分けメニューを設定し、その分安く提供する
●ライスなしでも満足感のあるメニューを考案する
●持ち帰り可能なメニューを設定する(食中毒等のリスクや取扱方法等は十分に説明する)

この他にも、飲食店でできる対策はいろいろとありそうです。
 
お客様側からは、「お金を払っているんだからどんな食べ方をしようが勝手じゃないか」、飲食店側からは「ライスをなしにしたり、量を減らして値引きしたら単価が下がるじゃないか」そんな声もあがるかもしれません。
ですが、1人1人が食を無駄にしない「もったいない」気持ちを持つことができれば、食品ロスも減り、家計や世の中にもやさしい店舗環境が整う日がくるかもしれません。


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