昭恵夫人出席の上映会、マスコミ非公開 滋賀、抗議の声も
学校法人「森友学園」問題を受けて表立った活動を控えてきた安倍昭恵首相夫人が4日、滋賀県草津市内のホテルで映画「マザーレイク」の上映会とトークショーに出席した。昭恵夫人の要望や会場の混乱を避けることを理由に、主催した実行委員会はマスコミには公開しなかった。
映画は滋賀県民が出資、出演し、県など自治体も後援した。上映会とトークショーは映画の協賛企業などでつくる製作委員会の有志による実行委が開いた。
主催者によると、先月31日に夫人側からマスコミ非公開を求める最終的な連絡があった。約30分間のトークショーは、瀬木直貴監督と映画の感想などを語り、約300人の観客から笑いも起こったという。
上映会に先立ち、JR草津駅前で市民団体「戦争をさせない1000人委員会・しが」などの約40人が開催に反対する抗議集会を開いた。駅利用者らにチラシを配り、「森友問題が解決していないこの時期にトークショーをするのは疑問だ」「県民が作った映画をゆがめてしまう」などと訴えた。
【 2017年06月04日 22時00分 】