以前ご紹介したThe Corrsとケルト音楽つながりで、フランスの歌手ノルウェン・ルロワをご紹介します。
映画レビューの中でフランス映画が少ないなあと思ったので、フランスのコンテンツ紹介を増やしていこうと思った次第です。
他のフランスのアーティストにもそういう人がいますが、ノルウェン・ルロワも歌だけでなくMVの映像が映画のように美しいというのが大きな特徴です。
ノルウェン・ルロワとケルト文化
ノルウェン・ルロワはブルターニュ地域のフィニステール県出身です。
ブルターニュ地域はケルト文化圏で、ブルトン語と呼ばれるケルト系言語がまだ残っている地域です。
ルロワはブルトン人の家族に生まれたので、その後住む場所を何度か変えつつも、ブルトン語を始めとしたケルト文化の面影は彼女の人生に関わりを持ち続けたものと思われます。
フランス語や英語の歌も歌っていますが、近年はブルトン語の歌を出すことが多いそうです。
メジャーデビューは2003年で、現在も歌手活動を続けています。
こちらは『3人の水夫』という意味のタイトルの曲。
歌詞は繰り返しが多く、複雑なストーリーはありませんが、力強い歌声と聞き慣れないブルトン語の響きが印象深いです。
こちらはフランス語の曲ですが、弦楽器の速弾きなどにケルト音楽のカラーを強く感じます。
また、映像に登場する人たちのボヘミアンな衣装が美しくて、ついつい目で追ってしまいます。
表現力の高さ
ケルト音楽とポップスの両領域で曲を発表している彼女ですが、それ以外に特筆すべき点として表現力の高さを挙げたいと思います。
こちら↓は英語の有名ナンバーのカバーですが、疾走感がありつつも漂うような柔らかさもある不思議な仕上がりです。
編曲の貢献もあるとは思いますが、表現力の為せる技でもあるのは間違いないです。
こちらは、以前ご紹介したバンドThe Corrsのボーカル、アンドレアと共演した時の映像。
個人的に声質はアンドレアの方が好きですが、響きや情感はルロワに軍配が上がるかも。
ちなみにルロワ1人で歌うとこんな歌になります。
アイルランドの美しい自然を背景に、アクセントの黒を纏った女性たちが佇むカットは、寂寥感がありつつも優しい雰囲気があります。
て言うかノルウェン・ルロワ本人がやっぱり綺麗です。
おわりに
ケルトと言うとスコットランドやアイルランドを連想していましたが、フランスにもケルト文化圏があり、音楽を発表している人がいたというのを比較的最近知りました。
The Corrsと比べるとファン歴は短いのですが、とても印象深いアーティストだったので是非とも紹介したいと思い記事にしました。
よろしければ是非、ノルウェン・ルロワの曲を聴いて癒やされてみてください。