ヘイトスピーチ解消法施行から1年、川崎で市民集会
民族差別などをあおる「ヘイトスピーチ」の解消を目指す法律が施行されて1年が経ちました。「ヘイトデモ」が相次いでいた川崎市で市民たちが集会を開き、被害を未然に防ぐための条例の制定を求めました。
川崎市では、ヘイトスピーチデモが2013年から10回以上繰り返されています。外国人の人権問題に取り組む川崎市の市民たちが主催した集会では、「ヘイトスピーチ解消法」が1年前に施行されて以降も、各地で人種差別や民族差別をあおるデモが続いている現状などが報告されました。
「法律がヘイトスピーチがしにくくなった一定の効果はありましたが、残念ながら確信的に差別をする人がそれ(法律施行)により減ったわけではありません。形をかえて姿をかえてより巧妙化しているわけです」(在日韓国人3世の崔江以子さん)
集会では、「法律だけでは被害を未然に防ぐことはできない」として、川崎市に対しインターネットによる被害への対策や相談窓口の設置などの具体策を含めた条例を早急に定めるよう求めました。