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感想文

本や映画や、いろんなことの感想文を書いています。

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ストール飼育って知ってますか?

工場畜産

 

家畜を、まるで工場の機械の部品みたいに扱ってることから、そう呼ばれるようになった現代式の畜産方法。

 

その代表的なのが、採卵鶏のバタリーケージと、母豚のストール飼育

 

日本では90%以上の農場で採用されてる飼育方法だけれど、EUでは、2013年に全面禁止になった飼育法です。

 

なぜ禁止になったか?

 

残酷だから。

 

どちらも、戦後、アメリカから日本に入ってきて、爆発的に普及した飼育法だけれど、そのアメリカではすでに、いくつもの州がその方法を禁止しています。

 

なぜ禁止になったか?

 

あまりにも残酷だから。

 

なーんて。

いつも反動物愛護全開のわたしが、こんな記事書くなんておかしいですか?

こう見えて、実はめっちゃ動物愛護家なんです。

お肉も卵も食べますけどね普通に。

 

 

ブタってもともと社会的な動物で

集団の中でも順位付けをするんだって。

 

でね

その社会的な集団の中に妊娠中の母豚がいると

エサを食べそびれて赤ちゃんが発達不良になったり

ケンカして流産したりすることもあるんだそう。

 

そんな危険から母豚を守って

元気で健康な赤ちゃんを確実に出産させるために開発されたのが

 

『ストール飼育』

 

妊娠中の4か月間

体の大きさにぴったりのオリの中で、母豚は過ごします。

ジャンプもできないように、上にも柵があります。

 

で。

ブタって大きいじゃないですか。

授乳中に、お母さんブタが赤ちゃんをあやまって踏んじゃうことがあるんだって。

だから、お母さんブタが赤ちゃんブタを踏まないように

 

出産後、授乳期間の3週間ずっと

母豚は体の大きさにぴったりのオリの中から、柵越しに赤ちゃんに授乳します。

 

そして

授乳が終わったらまた次の出産。

 

つまり

母豚は

最初の出産から、屠畜されるまでの約3年間

ずーっと

体の方向も変えられない、身動きのとれないオリの中で

他のブタと一切のコミュニケーションも取れないまま

出産した子ブタと寄り添うこともなく

目の前に置かれる餌を食べ

前だけを向いて

ただただじーっと立ってるんです。

体を伸ばして寝っ転がるスペースもないオリの中で。

 

 

そのおかげで

母豚の成育は順調で

子豚の成育も順調で

狭い敷地で少人数で豚肉を大量生産できて

コストダウンに成功して

国産豚肉の値段はとっても安価。

 

逆に

ストール飼育をしていない

放牧農場の豚肉は

おどろくほど高価。

たぶん高価で売れないっていう理由だと思うんだけど

普通のスーパーにはまず、陳列されていません。

 

 

超個人的な意見としては

これはね。

もう文句なく可哀想。

豚肉やウィンナーの値段が今の倍以上になってもいいから

豚肉やウィンナー食べる頻度、今の半分以下にしてもいいから

ストール飼育いますぐやめてほしい。

 

 

でも

すべてのひとがそういう価値感じゃないのもわかるし

だからってブタの着ぐるみ着て日ハムの会社の前で

出勤時間に合わせてデモするのが効果的だとは全然思えない。

 

 

じゃあどうすればいいのか?

 

わかんないけど

わたしは

とりあえず

数か月に1回くらい

近所のスーパーアンケートに

放牧農場の豚肉を扱ってほしいって書いてだしてます。

もう何年も続けてるけどなかなか難しいみたい。

ちなみにこの方法で、平飼い卵はすぐに扱ってもらえるようになりました。

 

あとは

毎回じゃないけど

月に1~2回だけ

放牧農場の豚肉を取り寄せてます。

これは

動物福祉を考慮した農場を応援するっていう意味で

豚肉を食べないって選択肢よりずっと効果的だと思ってます。

 

あと

子どもたちには時折

母豚の飼育環境を少しずつ話しています。

ちょっとかわいそうだよねって

あまり重くなりすぎないように。

 

 

でもわたしだって

普通に売ってるウィンナー買うし

ビール飲みに行けばチョリソー注文しちゃうし

餃子つくるときは普通に国産の豚ひき肉買うし

アスパラの豚肉巻きとか大好き。

 

 

わたしの力で世の中を変えられるとは思ってないし

わたしだって安い美味しい誘惑に負けちゃう。

でも

自分の今の生活が

そんな母豚の虐待の上に成り立ってることは

忘れずにいようと思います。

 

それは感謝というより

限りなく罪悪感に近いけれど。

 

 

ニュースサイトや、雑誌や、新聞にも取り上げられたことのある日本の畜産の現状です。

 

daysjapan.net

 

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引用元:http://vegemanga.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/2013810-b060.html

 

 

放牧豚の農場。

ネット通販もやってるし、生活クラブ生協でも取り扱ってるらしい。

 

boohoowoofarm.blog50.fc2.com

 

 

 

※『ストール飼育』で検索すると画像も見れるけど、心身が健全なときにした方がいいです。わたしはしばらく病みました。

 

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