6月からポイントサイト(モッピー、ちょびリッチ)が期間限定でJALマイルへの交換レートをUPするというキャンペーンを実施したことで、これから陸マイラーになろうとする皆様に限らず、既存陸マイラーの皆様の中でも「今後、どのポイントサイトをメインにすべきか」「今後どの航空会社のマイルを貯めるべきか」等迷っている方は一定数いらっしゃるものと思われます。
少し前までは、陸マイラーブログの多くが事実上「ハピタス他×ソラチカルート×ANAマイル」の道しるべ(一本道)しか示していなかったのに、急に各ブログが提灯記事(←語弊はあるのは承知だが、敢えてこのように表記)を掲載して分かれ道を示したものだから、読者が困惑したとしても無理からぬこと。
そこで、今回はそのような方が自ら道筋をつける助けになれば…と思い資料を作成した次第です。
よろしければ、ブックマーク等で保存してやってください。
【もくじ】
- 1.各社期間限定キャンペーンの概要(既存との比較含む)
- 2.概要以外での比較(ポイントサイト間)
- 3.概要以外での比較(マイレージプログラム間)
- 中間まとめ
- 4.モッピー・ちょびリッチキャンペーンの今後の見通し(憶測)
- 5.まとめ
- 【参考】新規登録者向けリンク集
1.各社期間限定キャンペーンの概要(既存との比較含む)
ポイントサイト | ハピタス ほか (右記サイト含む) |
モッピー | ちょびリッチ |
---|---|---|---|
マイレージ | ANA | JAL | JAL |
交換レート | 最大90% | 最大80% | 最大70% |
対象期間(まで) | なし | 8/31(木) | 6/30(金) |
交換に要する期間 | 2ヶ月~ | 1ヶ月強 | 2週間~4週間 |
注意事項 | 『ソラチカルート』 | 12,000p(12,000円)毎の交換 | 60,000p(30,000円)上限 |
実際の利用にはもう少し補足が必要なのですが、比較のため単純化しました。
1-1 比較してみた印象(例)
航空会社の好みや良し悪しは横に置いといて。
- 依然として交換レートが一番高いし期間の縛りもないし、やっぱり「ハピタス×ANA」だね
- 交換作業が単純で移行に要する期間が短い分、若干のレート差はあれど「モッピー(ちょびリッチ)×JAL」のほうが良いかも
- もともとJAL派。これを機に、6月はちょびリッチ、7~8月はモッピーに注力しよう
等、人によって異なる印象を抱いたことでしょう。
個人的には、「交換作業の面倒くささが交換レートの高さと比例しているな」という印象を持ちました。
ちょびリッチ(JAL):交換申請するだけだから70%
モッピー(JAL):12,000単位で交換する必要があってちょっと面倒だけど80%
ハピタスほか:交換申請に際しては、ドットマネー・PEX等に加えメトロポイントを経由させないとならないのが面倒だけど90%
手間賃や特急料金(移行期間)で10~20%程度の手数料がかかっていると理解すればわかりやすいのではないでしょうか。
そこをどう捉えるかは、生活していく上でのあなたの価値観次第。
強い目的・目標があればコレだけでも当面進むべき道を決められるかもしれませんが、そうでない方にとっては、これだけでは判断できないと思います。
また、目的があったとしても、あくまでも期間限定の話。
キャンペーン期間終了後を見据えた選び方等については何の参考情報も提示できていません。
もう少し判断材料を提供したいと思います。
2.概要以外での比較(ポイントサイト間)
ポイントサイト | ハピタス | モッピー | ちょびリッチ |
---|---|---|---|
運営会社の信頼度 | 普通 | 高い | 不明 |
ANAとの公式提携 | なし? | なし? | あり |
JALとの公式提携 | なし? | あり | あり |
少し違った観点から比較したものです。
私としては、ココは重視すべきポイントと考えてまして。
2-1 運営会社の信頼度
上表での表現は、あくまでも個人的な印象です。
ただ、その印象は過去に運営会社の企業情報を調べたときに持ったもので、全く根拠がないというわけではありません。
↑固定読者の方はすでにお読みになっているかと思いますが、初見の方は必ずお読みください。現在の私の基本的な考え方の根底がコレとなってます。
上記記事では、あまたあるポイントサイトの中で唯一東証一部上場企業であって、財務状況がダントツで優れていること等から、モッピーが最も信頼・安心できるポイントサイトであると結論付けました。
このまま、陸マイラーの間では日陰の存在に終わるのかと思っていたのですが、着々と巻き返しの準備をしていたのですね。
ハピタスはチャレンジャーに見える経営方針と自己資本比率の低さがリスク、ちょびリッチは情報開示されている内容がほとんどなくてそもそもどんな状況になっているかがわからない…等と結論付けています。
2-2 航空会社との正式な提携有無
・JAL×モッピー
モッピー 店舗情報 - JALマイレージバンク
・JAL×ちょびリッチ
ちょびリッチ 店舗情報 - JALマイレージバンク
・ANA×ちょびリッチ
ちょびリッチ│ポイント交換│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ
先ほどは「何やってるかわからない」と酷評?したちょびリッチですが、意外と言っては失礼ながら健闘しているようです。
このように直接提携しているということは、正式な約定(協定・契約書等)もあるわけです。
企業間での結びつきの強さというのは、判断材料になり得るのではないでしょうか。
中間ルートのリスクが存在しないのは大きい。
こうしてみると、直接提携していないハピタスが脆弱に見えてしまいますね。(調べて初めて知った意外な事実)
3.概要以外での比較(マイレージプログラム間)
項目(主なもの) | ANA | JAL |
---|---|---|
特典航空券の利用不可期間 | あり | なし |
必要マイル数の季節連動 | あり | なし |
国際線特典航空券の片道のみ発券 | 不可 | 可 |
未使用払い戻し手数料 | 3,000マイル | 3,100円 |
提携航空会社 | スターアライアンス等 | ワンワールド等 |
明らかに異なる内容のうち主なものをピックアップしました。
JALのマイレージプログラムには加入していないので、JALのはネットを見て即席で作ったもの。誤りがあったらご指摘ください。
必要マイル数は両社横並びで、それほど変わらないのではないでしょうか?(←ちゃんと見てないのがバレバレ)
3-1 特典航空券の利用制限
ANAは民族大移動や高速道路の長距離渋滞が起こる期間・路線
国内線:盆・正月・GWの東京・名古屋・大阪発着
国際線:年始のホノルル発
が利用できないのですが、JALはそれがないのですね…調べて初めて知りました。
横並びと思っていたのでビックリ。
3-2 必要マイル数の季節連動
ANAは国内線の場合ハイ・レギュラー・ローに区分されますが、JALはそれがないのですね…調べて初めて知りました。
横並びと思っていたのでビックリ。
JALには閑散期にディスカウントマイル期間を設定して必要マイル数を少なくしているので似たようなものに見えるかもしれませんが、繁忙期の使い勝手が良い(必要マイル数が増えない)ことは結構なアドバンテージではないでしょうか?取れれば、ですが…
3-3 国際線特典航空券の片道のみ発券
なんと、JALは片道発券できるのですね!!!
ANAはそれができないことで「使い勝手が良くないなあ」と思っていたのですが…個人的には、この条件の差にクラっと来てしまいました(笑。
3-4 未使用特典の払い戻し手数料
どう見てもJALが有利ですよね。
中間まとめ
あくまでも客観的な情報を提示したつもりですが、ここまでの比較結果で「これからはモッピー×JALが良いのではないか」と思われた方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
調べた後、私自身もそう思ってしまったくらいなので(笑。
JALの方が不利な事項を見落としていたらすみません。
しかし、モッピーのキャンペーンは期間限定と謳っています。
やはりここが足枷となるのでしょう。
「期間限定」は、期間限定のまま終わってしまうのでしょうか。それとも…
4.モッピー・ちょびリッチキャンペーンの今後の見通し(憶測)
「キャンペーンが終わったらどうなるのか」を想像するに際し、材料となるのは「正式な提携有無」「JALの企業体質」と思いました。
JALのように「お役所体質」が残る組織は、ステークホルダー(株主や国民等)より「お上」の顔色を伺う体質から慎重な判断をせざるを得なく、その判断基準で重要なのが「過去の実績」「前例」「成功体験」など(「お上」に説明しやすいから)。
また、なぜか過去に決めたことが100%正しいという価値観があるから、何かを決めようとするときにもすぐには決めずに、「試行実施」「社会実験」と称して様子を見るもの。表現は異なれど、失敗しそうなときとかいざという時の逃げ道を作るために、本決めしないで暫定という位置づけにするのですね。
アクアラインの高速道路料金などがわかりやすい例。
あくまでも憶測に基づくものでありますが、今は「施行実施」の段階ではないかと。
で、その結果を踏まえ、それが芳しい場合は約定を変更して本格的に実施するか、またはもう少し様子見ということで施行実施期間を延長するか…という判断がなされるのではないかと。
ちょびリッチのキャンペーンが6月末までとのことなので、このキャンペーンが延長されるかどうかがモッピーユーザにとっても当面の大きなポイントとなりそうです。
それでも、ユーザ側としては、キャンペーンが続く一助となるよう登録してマイル交換するのか、交換レート90%までの引き上げを求めてゴネる(登録せずに様子を見る)かの迷いは残るところ。
ただ、憶測の憶測ではありますが、このキャンペーンは続くような気が…?
以下記事に書いた通り、マイルが流れれば流れるほど経営状況が良くなるのは、JALも同じ(はず)。
ただ、歴史が古い分JALの方が保守的(頑固)な”超”上級会員が多そうなイメージがあるので、上級搭乗クラス・上級会員の新規参入に対しては余計に慎重になっているのかもしれませんが…
JALにとって優先すべきは経営か。CSか。ブランドイメージか。
5.まとめ
交換レートの差と手間・所要時間のバランスは、その人の価値観次第ではありますが、期間限定と割り切れば、当面「モッピー×JAL」で陸マイラー活動することについては全く差し支えないものと思われます。
また、企業としての信頼性やマイルの使い勝手等を鑑み、いっそのこと「ハピタス×ANA」から方針転換して「モッピー×JAL」(6月中はちょびリッチ×JAL)をメインに位置づけるというのもアリかと思います。
期間延長がなくても、モッピーで貯めたポイントはソラチカルートでANAマイルに変換できますから。
私自身も、JALマイルの意外な使い勝手の良さを目にしたので、これを機にモッピーへ鞍替えしようかと思ってます。
以下は「新」陸マイラー向け参考情報など。
(現陸マイラーの方はここでブラウザを閉じていただければ(笑)
【参考】新規登録者向けリンク集
本記事をきっかけに「モッピーでやってみっか!」と思った方はこちらから登録していただけると嬉しいです。(キャンペーン特設ページあり)
本記事をきっかけに「ちょびリッチでもやってみっか!」と思った方はこちらから登録していただけると嬉しいです。(キャンペーン特設ページあり)
本記事を読んでも「やっぱりハピタスかなあ…」と思った方はこちらから登録していただけると嬉しいです。
各キャンペーンの詳細説明
以下リンク先に登録しているブロガー様がされているものと思われます。
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上のリンク集(公式サイトのうちキャンペーン特設ページ)をご覧になった後、不明な点があったら必要に応じ補足的に…といった感じでよろしいかと思います。
今回は特にモッピー特設ページの出来が良く、入口(登録時)の話だけでなく出口戦略(具体的な貯め方・案件照会からJALマイルの使い方)までわかりやすく記載されていますので。