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 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の側近として副知事を務め、その後辞任した安慶田(あげだ)光男氏(68)が経済系シンクタンクを立ち上げた。知事を支えるために経済面での要望を政府に伝えるとして、政権幹部と接触を繰り返しているが、翁長氏周辺は「政権による分断を招くだけ」と警戒を強める。

 一般社団法人「沖縄経済懇談会」で、安慶田氏が代表理事を務める。設立は5月30日付。役員には、県内ホテル大手「かりゆしグループ」の平良朝敬(たいらちょうけい)・前CEOの側近や医療法人理事長など、翁長氏に近いとされる経済人らが名を連ねる。観光振興など県経済の要望を中央政界に伝える役割を担いたい考えだ。

 安慶田氏は1月、教員採用を巡る口利き疑惑で辞任。3月以降、菅義偉官房長官、鶴保庸介・沖縄北方相らと東京で面会を繰り返していた。5月20日には、鶴保氏の沖縄後援会が那覇市のホテルで初めて総会を開き、このシンクタンクのメンバーと重なる経済人らが参加した。

 後援会幹部は「政治的信条に縛…

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