多くの人がお世話になったことがある奨学金。
これは分割返済と一括返済(繰上げ返済)の方法がありますね。
金利が発生する「第ニ種奨学金」であれば、
一般的には早く返した方がいいと言われています。
でもそれは、キャッシュを使って利息分を稼げない場合であれば正しいですが、
キャッシュを使って利息以上稼げるのであれば一括返済はダメです。
その場合、キャッシュの無駄遣いです。
例えば奨学金の金利が年3%とします。
これを一括返済すれば、利息分儲かります。
でも、そのキャッシュで年10%儲けることができるのであれば、7%損したことになります。
本来稼げていたはずの7%をドブに捨てたことになります。
この10%というリターンは、多くの専業投資家からすれば保守的な数字なので、実際はもっと機会損失があります。
(ちなみに機関投資家や、多くのプロと称している雇われ投資家が10%のリターンを生むのは大変です。彼らは数百、数千億円を扱っているのですから、リターンは低くて当たり前です。
投資先が限られますし、個人のように臨機応変に動けません。機関投資家は圧倒的に不利です。
でも、個人投資家で資産数億円くらいであれば年10%は大したことではありません。)
もし、キャッシュを使って3%以上のリターンが無理であれば奨学金を返した方がよいでしょう。
でも3%以上のリターンを得れないというのは
ちょっと考えものです。
企業であれば、しょっしゅう3%くらいの借り入れを行なって、金利以上を稼ぎ出します。