今回は利益確定のタイミングについて書きたいと思います。
正直に言って利益確定のタイミングは毎回悩みます。
含み益というのはあくまでまだ現金化していない幻のような数字であり、利益確定の売りをすればそれが現実のものになるわけです。
ただし当たり前ですがその株は更に上がるかもしれません。
注目を集めて上がっている場合は更にその可能性が高いわけです。
短期間で急騰するかもしれません。
ただし持っていた株の上昇は一時的なもので、下がって元に戻ってしまうかもしれません。
ではどうすればいいか?
様子を見ながら分割して売却していくのが1番ではないでしょうか?
一度に全部売りに出すと当たりの時もあれば、外れの時もあります。
分割することによりそういったブレをなくすわけです。
例えば100株単位で売買できる銘柄を1000株持っていたとしましょう。
100株ずつ売れば10回に分けて売れますよね?
保有銘柄が上昇したケースを挙げます。
100株単位売買で1000株持っているとします。また、買った株価は100円とします。
その銘柄が注目され大幅に上昇したが最終的には元に戻ってしまったとしましょう。その日の終値のみを書いたとします。6/1を月曜日とします。
6/1 100円 6/2 115円 6/3 120円 6/4 136円 6/5 144円
6/6 140円 6/7 155円 6/8 170円 6/9 155円 6/10 200円
6/11 180円 6/12 170円 6/13 178円 6/14 160円 6/15 150円
6/18 155円 6/19 140円 6/20 120円 6/21 105円 6/22 100円
6/10の終わりの株価である200円がこの上昇の高値だったとします。
200円ちょうどで1000株売るのは神業ですね。
一度に売るとします。
早く売りすぎてしまって140円で売ったとしましょう。
140円−100円で40円上昇したところで売りました。
1000株売ったので40円×1000で40000円の利益ですね。
逆に遅くなりすぎてから売って120円で売ったとしましょう。
120円−100円で20円上昇したところなので
20円×1000で20000円の利益です。
完璧に売って200円で売ったとすると
200円−100円で100円上昇したところで売ったことになるので、
100円×1000で100000円の利益です。
だいぶ開きがありますよね?
次に分割して売ってみましょう。
仮に6/6から6/15の終値で100株ずつ10回に分けて売ったとしましょう。
(140-100+155-100+170-100+155-100+200-100+180-100+170-100+178-100+160-100+150-100)×100=65800円の利益になります。
結果的には166円で全部売った時の利益に近くなりました。
当たり前ですが、10回に分けて売った為10回分の平均値が出てくるわけです。
10回の平均値ということは1回に全部売るよりブレが明らかに少なりなります。
株価の動きというのは捉えるのが非常に難しい為私は分割して利益確定の売りを入れるようにしています。
今回は短期間で上昇と下降をした銘柄を例に用いましたが、長期に渡って上昇する株の場合も基本は同じです。
分割して売るタイミングの間隔を長くするだけです。
ただ持ちっぱなしでついていくのではなく、分割した売りを入れながらついていくということです。
分割売買については以前書いたこちらの記事もよろしければ御覧ください。