2017年6月3日20時04分
運輸安全委員会の統計によると、航空事故は1974年以降に1374件発生。このうち、小型機の事故は386件で約28%だった。
2016年3月には、大阪府八尾市の八尾空港に着陸しようとした小型機が滑走路に墜落。乗っていた4人全員が死亡した。また、15年7月には、東京都調布市で5人が乗った小型機が離陸直後に住宅地に墜落。パイロットと乗客のほか、住宅にいた女性の計3人が亡くなった。
事業用以外の個人などの小型機による事故も多く、06年以降の10年間では全体の約18%にあたる31件が発生した。運航目的別では、操縦訓練や技能維持のための慣熟飛行が半数ほどという。
国土交通省は昨年、専門家らによる小型機の安全推進委員会を設置。エアバッグ付きシートベルト普及など、新たな安全策を検討している。
山中での墜落事故は小型機以外でも多発している。今年3月には、長野県松本市で県の防災ヘリコプターに乗っていた9人全員が死亡する事故が起きた。5月には北海道北斗市で陸上自衛隊機が墜落し、乗員4人が死亡した。
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朝日新聞社会部