大森浩志郎
2017年6月3日03時00分
和歌山市民図書館を南海和歌山市駅前に移転する計画を進めている市が、新図書館に「指定管理者制度」を導入する方針を固めたことがわかった。管理運営を民間に委託することで、サービス向上と費用削減を目指す。市は制度導入のため、6月議会に市民図書館条例の改正案を提出する予定だ。導入が決まれば県内の公立図書館では初となる。
市は市民の利用を増やすため、新図書館の開館時間の延長や開館日の拡大を検討している。蔵書は45万冊から60万冊に順次増やしていく。市直営である現在の市民図書館では正職員14人、非常勤職員23人の計37人が働く。新図書館では職員数を45~50人に増やすことも検討している。
こうしたサービスの提供や管理運営費用の削減、さらに、駅周辺のにぎわい創出を目指すため、市は民間の運営ノウハウの導入を模索してきた。市民図書館条例の改正案が議会を通れば、事業者を公募して委託先を選定する見込みで、その指定を議会に諮ることになる。
市や南海電鉄などが進めている…
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