5月も終わり、ブロガー界隈では恒例のごとく月初の運営報告合戦が行われました。あなたは満足のいく結果が残せましたでしょうか。もしかするとあなたは、サイトを運営していくにあったって下記のような悩みを抱えていませんか?
- 満足のいく結果が残せていない
- もっとPV数、収益を高めたい
- グーグルの検索順位をあげたい
もしこの3つのいずれかに該当していましたら、記事を読み進めていくことを強くオススメします。なぜならこの記事では、あなたの記事をより多くの人に届けるための「あまり知られていないマーケティングの話」をお伝えするからです。”独自の話”をするので、きっとあなたのお役に立てることでしょう。
※実績として、このブログの記事「食べるマスク」は公式ページ森永製菓に注ぐ2位を獲得しています(月間検索ボリューム10000~)
グーグルに選ばれるための『マーケティングの3M』
結論を先にいうとグーグルに選ばれる記事とは、
- マーケット
- メディア
- メッセージ
この3要素全てに当てはまる記事です。とまあ突然ドヤ顔でこんな説明をされたところで、あなたはこう感じていることでしょう。
「なんか”それっぽい”けど、一体なんですか。3マゾ?」
ご安心ください。マーケティングの3Mを提示した理由はきちんとあります。その前に、まず私が認識しているSEO対策のお話を交えて解説していきましょう。
検索エンジンを使ってるのは「ヒト」
そもそも、グーグルに気に入られるためのSEO対策とは何なのでしょうか。私が定義するSEO対策は、
と定義しています。
誤解してはいけないのがSEO対策とは「キーワードを盛り込んでとにかく上位に表示させる」「被リンクを集める」等のテクニカルな話ではないこと。正しくは「誰かが求めている情報をグーグルのプラットフォームを介して適切に届けてあげる事」です。
近年はグーグルが進化を遂げてきたおかげで、よりユーザー重視のアルゴリズムに変更されています。意外にも、未だにお金で被リンクをつけている大人がいて驚きますが、この時代の文脈を考慮すると、確実に前者のテクニック的なSEO対策は終わりを迎えています。
SEO対策とは、求めているユーザーに情報を”届けてあげる”こと
であれば、私たちがすべき事として、「検索ユーザー」に適切な情報を”届ける”ことが最善となります。そのためにはマーケティングの手法を学ぶこと。そしてその手法を検索ユーザーへの”情報の届け方”、つまりSEO対策まで落とし込むこと。それこそが「グーグルに選ばれる記事」を書く近道になります。
この記事で解説する「マーケティングの3M」はその助けになります。前置きが長くなりましたが、マーケティングの3Mを活用しながら「グーグルに選ばれる記事」を書く方法をお伝えしていきます。
マーケティングの3M・概要
マーケティングの3Mとは「マーケット・メディア・メッセージ」の頭文字をとったものです。この3つを含んだコンテンツを作成できれば、グーグルに間違いなく選ばれます。では、3つそれぞれ端的に説明しておきます。
マーケット(Market)とは、
あなたの書く記事のターゲットの数や、どれくらい需要があるのか調査すること。これがSEO対策で言うところの「検索ボリューム」になります。メディア(Media)とは、
あなたの運営しているサイトを指します。
メッセージ(Message)とは、
シンプルに捉えればあなたの書いている「コンテンツ」です。
この3つの一貫性さえあれば、グーグルで上位に表示させれます。考え方の順番としては、上記に挙げた順番通り、マーケット→メディア→メッセージの順となります。それでは順を追ってそれぞれ詳しく説明していきましょう。あなたが記事の執筆前にこのステップを取り入れれば、長期的な視点で見たときに、かなり大きな成果を残すことができるでしょう。
1.マーケット
「誰に」の部分です。
SEO対策におけるターゲットとは、大きく捉えるとグーグルの検索システムを利用しているユーザーです。そこから小さく分解すると、例えば、単一キーワードで検索する人。複合キーワードで検索する人。お悩みワードで検索する人。こういった様々な切り口が存在します。
こうした「キーワードで検索してくる人」のターゲット像が明確でない限り、あなたの書く記事はSEOで上位に表示することは難しくなります。狙ったものではなく「たまたま」となってしまいます。そうならないために、記事を執筆する前に、ターゲット像を明確にする必要があります。
結果の出るターゲット選定
加えて、ターゲットを選定する際に気をつけるべきは2点、
- 検索ボリューム
- ライバルがに勝てそうかどうか
あなたがいくら努力して素晴らしい記事を書いても、ニーズがなかったり、同じクオリティの記事がすでに世の中に存在していては結果が出せません。あなたの書こうとしている記事のキーワードがどれくらいのボリュームなのか。加えて、ライバルの数と質はどれくらいなのかをあらかじめ把握しておく必要があります。
マーケットレベルを把握すれば、いとも簡単に上位が取れる
私の成功例として「食べるマスクの記事」の記事で説明しましょう。「食べるマスク」の記事は単一ワードで現在2位です。なぜ、上位表示されたかというと、執筆前の段階でマーケットレベルを調査して書いていたからです。検索ボリュームがそれなりに大きいコトに加えて、他の人が書いたコンテンツより詳しく書けると確信していたので、2位を獲得できました。まさにターゲットが明確かつマーケットの問題点をクリアしたが勝因です。
記事を執筆する前に、一度マーケットを調査してみましょう。雑記ブログでがむしゃらに記事を書いている人は、このマーケットを強く意識するだけ結果は、”最短で”大きく変わるでしょう。
2.メディア
あなたのサイトのコンセプトは明確ですか?
2つ目の要素として「あなたの運営しているサイトのコンセプトがターゲットに合致しているかどうかか」が重要になってきます。例えば1つのページだけでAKB48といったキーワードを独占することは不可能です。AKB48ファンに対して、1人のメンバーの情報だけではニーズを満たしてあげれません。AKB48で上位表示されるサイトは、得てしてAKB48に関する情報が最低でも数十ページで構成されています。
届けたいターゲットの抽象度が高ければ高いほど、サイトにコンセプトを持たせて、複数のページを作成しなければSEOで上位に表示させることは難しいです。つまり誰のための「メディア」なのか?コンセプトが重要になってくるわけです。
ブロガー裏事情から学ぶコンセプトの重要さ
雑記ブログを書いている人でも、書いている中で主力となっているキーワードを参考に「サイトの裏コンセプト」を決定しておきましょう。ぶっちゃけ成功しているはてなブロガーは、コンセプトは雑記と書いてはいるものの「漫画」「アニメ」といった裏コンセプトを持っている人が多いです。
これらのコンセプトはお金になりにくいため比較的アフィリエイターといった競合が少なく、かつボリュームの大きいキーワードになるので、「ターゲット」選定に成功しており、「メディア」も確立されているので、PV数を増やすことができています。1つ1つのPVの重みはないですが、運営報告でドヤ顔したい人はぜひ裏コンセプトを決めておくと良いでしょう。
とにかく「何のメディア」なのかは、表面的に打ち出さなくても良いので、自分の中でも明確にしておきましょう。早いうちにコンセプトを決めて、ターゲットに対して適切な「メディア」を「ターゲット」に対して用意しておきましょう。
3.メッセージ
最後は、検索してくるユーザーにどのように自分の記事の価値をどのように訴求するのかについての「メッセージ」です。例えばタイトル1つをもってしても「ターゲット」に対して、もっとも価値を感じてくれるであろう「メッセージ」を考えなければなりません。例えば「アニメ おすすめ」で検索してくるユーザーに対しては以下のように訴求すれば価値を感じてもらえるでしょう。
- 2017年(最新)
- 〜選(選び抜かれた)
- 面白い・美少女・かっこいい
こうした選ばれるための「あざとさ」は必要です。
なぜなら極端な話、コンテンツの中身が素晴らしくてもタイトルが悪ければ誰も見てくれないからです。では「あざとさ」を高めるにはどうすればいいか。それは一度、「あなたの狙ったキーワードで検索してくれるユーザーは、タイトルや概要を見たときにどう感じるのか」を想像してみると良いです。
こういったシミレーションを重ねることや準備を怠らないことが、ユーザーにとって良質なメッセージとなります。最終的にはユーザーに選ばれるトリガーとなり、上位表示に繋がります。コンテンツに「ユーザーの問題を解決できるメッセージ性」を持たせること、それこそが今後のSEOの覇者になれる唯一の方法でしょう。
3Mはいたってシンプル
以上3Mでしたが、考えるべき点は意外にシンプルだったと思います。
要約すると、
これこそがグーグルに選ばれる記事。つまりはSEOで上位に表示させる根本的な考え方になります。
最後に:狂ったSEO対策について、言いたいこと
記事のタイトルはわかりやすく「グーグルに選ばれる」と書きましたが、私がこの記事で伝えたい本質としては「ユーザーに選ばれる」存在意義のある情報を増えていって欲しいという意図があります。また、
- 需要はあるが、まだ世に無い素晴らしい情報が増えてほしい
- 情報を求めている人に適切な情報を届いてほしい
- テクニックでグーグルに気に入られても意味は無い
こういった考え方を伝えたいこともありこの記事を執筆しました。
近年、DeNA社のメディアの件や医療系メディア、旅系メディアの問題が上がってきます。これは多くの人が潜在的に感じていた「インターネットにおける情報のあり方」についての課題でした。2016年、2017年でようやく顕在化されてきた一種の流れのように私は感じています。
インターネットの情報をむやみに信用してはいけない____
この言葉は、今でも「ごもっとも」です。しかし、やはり私はもっとポジティブにこう言われる世界に変わって欲しいのです。
インターネットの情報も信頼できるようになった_____
そんな世界の実現には、キーマンである情報を供給する側の意識を「PV数や収益のため」ではなく「画面の先にいるユーザーのため」に180度変える必要があると考えています。
いずれにせよグーグルが今後も頑張ってくれると思いますが、グーグルさんが頑張るだけでなく、情報を提供する書き手さんも「ユーザーのために」誠意を持ってコンテンツを届ける意識を持つことが「信頼できるインターネット」の実現に不可欠です。グーグルもプラットフォームの改善に奔走していますから、「ユーザーのため」を思って書いてくれる書き手を求めているのは確かですし、結局はそうした人が作り上げるメディアをグーグルが選びたいはずです。
悪質なアフィリエイターや企業が未だにグーグルに気に入られようと頑張ってるみたいですが、それを横目に私たちは正攻法で戦って「終わり」への時間を縮めましょう。
はやく終わりにしましょう。
私利私欲のための、くだらないSEO対策を。