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 福岡市博多区で7億5千万円相当の金塊が盗まれ、福岡、愛知両県警が10人を逮捕した事件で、愛知県警の警察官が、逮捕前の容疑者に捜査情報を漏らしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。容疑者の一人は周囲に「(逮捕の情報を)教えてくれる人がいる」と明かしていたという。

 愛知県警は地方公務員法(守秘義務)違反の疑いもあるとみて確認を進める。

 捜査関係者によると、福岡県警は今年3月、捜査の過程で通信傍受法に基づき、容疑者らの携帯電話のやりとりを傍受した。すると、容疑者らが名古屋市内の警察署所属の巡査部長ら複数の警察官と連絡をとっていたことが判明した。

 また容疑者の一部は「逮捕が近い。教えてくれる人がいる」などと周囲に話していたという。福岡県警は捜査情報がもれていた可能性があるとみて、やりとりを愛知県警に伝えた。

 通信傍受法は、他の方法では容…

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