タケノコ採りピークのなか入山自粛呼びかけ 秋田

タケノコ採りピークのなか入山自粛呼びかけ 秋田
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タケノコ採りが盛んになる時期を迎え、先月女性がクマに襲われて死亡したと見られている秋田県仙北市で、警察などが、山に向かう人たちの車を止めて自粛を呼びかけました。
先月27日、仙北市田沢湖玉川の山林で、タケノコ採りに来ていた61歳の女性が死亡しているのが見つかり、傷の状態から、クマに襲われたと見られています。この時期に採れるタケノコ、「ネマガリダケ」が旬を迎え、3日と4日、山に入る人が増えると見られることから、警察や市の担当者が早朝から、山に向かう人たちの車を止めて自粛を呼びかけました。

2時間ほどで車およそ50台に呼びかけが行われましたが、「ネマガリダケ」や山菜が高値で取り引きされることもあって、多くの車が引き返さず山に向かっていました。秋田市から来た70歳の男性は、「鈴やラジオなどクマ対策のグッズは持ってきたので、怖いとは思っていません」と話していました。

女性が死亡した被害を受けて、仙北市や森林管理署は、現場周辺の林道13か所を通行止めにしていますが、バリケードを避けて山に入る人もいました。仙北市の田口俊彦係長は、「山に向かう人は先週より減ったが、まだ多い。鈴を身につけていても被害に遭うことがあるので、山に入らないことがいちばんだ」と話していました。