日本人でJ-POPやロックを多少なりとも聴いたことある人は、存在を知らない人はいないであろう、スピッツ。
今年結成30周年を迎えながら、アリーナツアーまでやってしまう、スピッツ。
そして7月5日には3枚組のオールタイムシングル集をリリースする。
過去のシングル曲全てと新曲を収録した45曲入りのCDボックス。
値段は税抜き3,900円というお得な値段。
シングルといってもスピッツにはライトファンが知らない魅力がたくさん詰まっています。
そりゃあ、30年も活動しているバンドだから。
世間のイメージしている、ロビンソンやチェリーのような曲以外もたくさん曲があるのですよ。
ちなみに、自分は物心ついた時からスピッツのファン。
サインも持っていたり、静岡駅近くのカレー屋で田村さんがカレーを食べている姿をみたことあるぐらいのファンです(?)
そこで、今回はスピッツの歴史も踏まえ、収録曲全曲のレビューと感想、さらにはシングルのオリコン順位まで紹介していきます。
目次
- 【DISC 1】CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection
- 【DISC 1】のまとめ
- 【DISC 2】CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection
- 【DISC 2】のまとめ
- 【DISC 3】CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
- 【DISC 3】まとめ
【DISC 1】CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection
01.ヒバリのこころ
リリース日:1991年3月25日
オリコン順位:圏外
スピッツのメジャーデビューシングル曲であり、人気のある楽曲の1つ。
デビュー時から独自の世界観が確立していることがわかる楽曲。
歌のメロディも素晴らしいのだけど、演奏も良い。
今のスピッツのように演奏が上手いわけではないが、一回聴けばスピッツの演奏とわかるグルーブ感とアレンジは流石。
iTunesではライブ音源もダウンロードできる
”水槽の熱帯魚から離れられなくなっていた
僕が僕でいられないような気がしてたのに”
さわやかに聞こえるのに、こういうダウナーな歌詞をぶっこんでるのもスピッツの魅力。
02.夏の魔物
リリース日:1991年6月25日
オリコン順位:圏外
スピッツのデビューアルバム『ニノウデの世界』からのシングルカット曲。
疾走感の中に切なさも感じる楽曲。
スピッツには夏の曲も何曲かあるが、夏の夕暮れに聴きたいのはこの曲。
でも、歌詞の”夏の魔物に会いたかった”というフレーズや”殺してしまえばいいと思ったけど”などドキッとする不気味なフレーズも入っていたりする。
それをさわやかに歌ってしまう草野マサムネの凄みを感じる。
こちらもライブ音源がiTunesでダウンロードできる
03.魔女旅に出る
リリース日:1991年10月25日
オリコン順位:圏外
バンドサウンドに初めてストリングスを使用した楽曲。
だからと言ってむりやりストリングスを入れてポップにしたわけでもなく、曲のことをしっかり考えてアレンジされたことがわかる。
ミドルテンポで聴いていて癒される曲。
”今ガラスの星が消えても 空高く書いた文字 いつか君を照らすだろう”歌詞のこのフレーズが好き。
04.惑星のかけら
リリース日:1992年8月26日
オリコン順位:圏外
これまでのスピッツのシングル曲にはなかった歪んだギターが特徴的な楽曲。
スピッツはロックバンドだということをアピールするかのような楽曲。
”骨の髄まで愛してよ 惑星のかけら”というサビの歌詞とメロディが印象的な楽曲。
歌詞も全体的に大人な雰囲気が漂っている。
スピッツの歌詞は”死とSEX”がテーマだったりするが、それも納得するような歌詞。
05.日なたの窓に憧れて
リリース日:1992年11月26日
オリコン順位:圏外
シンセサイザーの音が印象的な楽曲。
バンドの音だけにこだわらず、新しいことにも挑戦し、音楽の幅を広げていたのではと思う。
だからこそ今の確立した地位があるのではないだろうか。
この楽曲はファンにも人気の1曲。
スピッツのはかないメロディや切ない演奏と、美しくも少しトゲのある歌詞が上手く嵌っている。
06.裸のままで
リリース日:1993年7月25日
オリコン順位:圏外
ホーンが入ってきたり、少しファンクなアレンジだったり、ポップスよりのアレンジの楽曲。
いわゆる”ウレセン”を狙ったような曲である。
会社としても売り出そうとしていたのか、デビュー曲のヒバリのこころ依頼、久々にミュージックビデオが作成された。
売れ線狙いの曲だとしても、草野マサムネの書くメロディや歌詞はスピッツそのものだし、
ちなみに、マサムネはこの曲を「ミリオン売れる自信作」と語っていたが、オリコン圏外だった。
ここまでのスピッツはまだオリコンランキングにランクインしたことがなかったのだ。
でも、”地下道に響く神の声を麻酔銃片手に追いかけた”というアングラな人に受けそうな歌詞が入った曲はミリオン売れるとは思えないが・・・・・・・
07.君が思い出になる前に
リリース日:1993年10月25日
オリコン順位:33位
この曲あたりからスピッツファン以外でも知っている人が増えてくるのではないだろうか。
スピッツが33位はいえ、初めてオリコンランキングにランクインした楽曲。
CMソングにも使用され、ミュージックステーションにもこの曲で初出演した。
スピッツが特異とするミドルテンポでメロディの美しい楽曲。
歌詞はそれほどどがった表現はないが、ポップスとして完成度の高い楽曲。
08.空も飛べるはず
リリース日:1993年10月25日
オリコン順位:1993年の発売週は28位・1996年には最高位1位
これは誰もが知っているであろうスピッツの代表曲の1つ。
1993年の発売当初はオリコン最高位28位だったものの、発売から3年後にドラマ『白線流し』の主題歌に起用され、発売から3年後にまたシングルが売れ始め、オリコン週刊1位を獲得した、珍しい売れ方をした曲。
こちらもスピッツが得意と推るミドルテンポの楽曲だが、さわやかなだけではなく、歌詞には”隠したナイフが似合わない僕を”という表現や”ゴミできらめく世界が”という表現もあり、軸は全くぶれていないスピッツ。
いつまでも売れ続けているのは、スピッツとしての本質としての軸がぶれないからファンが離れないのだろう。
ちなみに、MVに幽霊が映っているという都市伝説のような噂があるが、スピッツ本人がスタッフが移りこんでしまったと話していたので安心してください。
09.青い車
リリース日:1994年7月20日
オリコン順位:27位
ギターの音の絡み方が気持ちいい楽曲。
この曲の影響でスピッツファンは車を購入するときは青いカラーの車を購入する人が多いと言われている。
ドライブにも合いそうなさわやかな楽曲だが、歌詞が彼女と心中することを隠喩しているのではないかという都市伝説も生まれてしまうことが、スピッツの面白いところ。
さわやかな楽曲だが”輪廻の果てへ飛び降りよう”や”愛で汚されたちゃちな飾り”などのフレーズが歌詞にあると、相変わらずスピッツだなと感じる。
10.スパイダー
リリース日:1994年10月26日
オリコン順位:34位
ライブでも人気の楽曲。
アコースティックギターの音とドラムの音が印象的。
ポップでかわいらしい楽曲なのに、ファンの間では幼女誘拐を隠喩している歌詞ではと噂される。
スピッツの曲はだいたいこういう歌詞考察をするファンがいる。
サビのメロディは1回聴くと覚えられそうなぐらいキャッチー。
11.ロビンソン
リリース日:1995年4月5日
オリコン順位:4位
これは知らない人がいないであろう大ヒット曲で名曲。
スピッツが初めてオリコンランキングの上位にランクインした楽曲。
文句なしの名曲だが、草野マサムネは最初はそれほど気に入っていたわけではない曲らしい。
下記のエントリーでも紹介した、スピッツの自伝的な本である『旅の途中』にも「今でもなぜ売れたのかわからない」と語っている。
12.涙がキラリ☆
リリース日:1995年7月7日
オリコン順位:2位
夏の日が暮れるぐらいの時間に聴きたい楽曲。
ポップでかわいらしいけども、切なくなる演奏とメロディと歌詞。
彼女を天使として表現するのではなく”俺が天使だったなら”と表現するところがスピッツらしいところ。
こちらはiTunesでライブ音源もダウンロードできるが、ライブでも感動的な演奏。
13.チェリー
リリース日:1996年4月10日
オリコン順位:2位
これもしらない人がいないであろうポップな名曲。
ファンでなくてもサビは歌えるのではないだろうか。
もう語る必要がないぐらい有名曲ですね。
ちなみにタイトルのチェリーはメンバーの三輪テツヤと田村明浩の出身地である静岡県藤枝市に実在したラブホテル チェリーから取ったと言われている。
14.渚
リリース日:1996年9月9日
オリコン順位:1位
夏の海やプールで聴きたいような、海や水辺が似合う曲。
シーケンスの音が印象的な、ロビンソンあたりからファンになった人にもスピッツの別の一面を感じられたであろう曲。
ちなみに、この曲でスピッツは初めてオリコンは都度登場1位を記録した。
”ぼやけた六等星だけど思い込みの恋に落ちた”という表現が好き。
15.スカーレット
リリース日:1997年1月29日
オリコン順位:1位
ドラマ『メロディ』の主題歌にもなり、前作の渚同様にオリコン1位になった曲。
草野マサムネのお気に入りの一曲らしい。
シンプルなバンドサウンドだが、スピッツのアレンジ能力の高さ、演奏力を感じるような曲構成。
ミドルテンポだがスピッツのロックな部分も垣間見れる作品。
【DISC 1】のまとめ
DISK1には売れる前のスピッツとちょうど売り上げの全盛期を迎えたスピッツの楽曲が収録されている。
気になる曲があれば、シングルコレクションだけではなく、リジナルアルバムも是非とも聴いてほしい。
👇 01.ヒバリのこころ/02.夏の魔物 収録
👇 03.魔女旅に出る 収録
👇 04.惑星のかけら/05.日なたの窓にあこがれて 収録
👇 06.裸のままで/07.君が思い出になるまえに 収録
👇 08.空も飛べるはず/09.青い車/10.スパイダー 収録
👇 11.ロビンソン/12.涙がキラリ☆ 収録
👇 13.チェリー/14.渚 収録
👇 15.スカーレット収録
【DISC 2】CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection
1. 夢じゃない
リリース日:1997年4月23日
オリコン順位:6位
4枚目のアルバムであるクリスピーに収録されていた曲のシングルカット。
ドラマ『二人』の主題歌になったためシングルカットされたらしい。
ミドルテンポの落ち着いた曲。
ちなみにシングルバージョンはシンセサイザーの音も加えられ、リミックスされている。
悲し気なメロディが印象的な楽曲。
2. 運命の人
リリース日:1997年11月27日
オリコン順位:3位
ポップなメロディとアレンジだが、”愛はコンビニでも買える”や”変な下着に夢がはじけて”などシングルとは思えないようなきわどい表現も印象的。
ブレイクビーツのようなアレンジやサンプラーを使用していたりと、実は新しい取り組みもしていた楽曲。
ちなみにプロデューサーはカーネーションの棚谷祐一が担当している。
最近のライブでは演奏する頻度が増えている曲の1つでもある。
ライブでは音源とは違うアレンジがされている。
3. 冷たい頬
リリース日:1998年3月18日
オリコン順位:5位
アコースティックギターの穏やかな演奏から始まる曲。
切ない内容の歌詞。
シングル曲の中でも最もアコースティックよりの楽曲かもしれない。
でもサビはロックを感じる、少し不思議な曲。
歌詞の表現が独特で詩的。
”夢の粒もすぐにはじくような 逆上がりの世界を見ていた”
この表現は草野マサムネにしかできないと思う。
4. 楓
リリース日:1998年7月7日
オリコン順位:10位
涙がキラリ☆以降、久々に七夕にリリースされた楽曲。
アルバムフェイクファーからのシングルカットで人気曲の一つ。
大ヒットしたわけではないが、カバーするアーティストも多く、ファン以外にも知られている。
切ないピアノの音と、サビの美しく伸びるボーカルの声が印象的。
”瞬きするほど長い季節が過ぎて”という表現が好き。
これは深い表現だと思うので、今後考察してみたい。
5. 流れ星
リリース日:1999年4月28日
オリコン順位:27位
辺見えみりに提供した楽曲のセルフカバー。
シングルのB面や未発表音源を集めたアルバム『花鳥風月』に収録された曲をシングルカットしたもの。
ちなみに曲自体はインディーズのころから存在していた古い曲。
ミドルテンポの落ち着いたアレンジだが、重い演奏でロックバンドスピッツを感じさせる。
”流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで”という歌詞が切なくもかわいらしい。
6. ホタル
リリース日:2000年4月26日
オリコン順位:6位
ギターのアルペジオと少しハスキーなマサムネの声から始まる曲。
ミドルテンポだが、ロックバンドとしての演奏を意識しているような、今までのポップさはあまり感じない。
ちなみに、この楽曲が収録されている『隼』というアルバムはギターロックに傾向している作品でもある。
楽曲全編において、ベースもかなりいい仕事をしている。
あと、ハーモニカの演奏も素晴らしい。
7. メモリーズ
リリース日:2000年6月21日
オリコン順位:3位
これぞロックなスピッツを見せつけるかのような楽曲。
スピッツと言えば透き通った草野マサムネの美声が魅力の一つだが、Aメロでは歪んだ声にエフェクトされたマサムネの声が聴けるという意外な楽曲。
アルバム『隼』ではリアレンジされた『メモリーズ・カスタム』という曲が聴ける。
ライブでも演奏されることも多く、かなり盛り上がる楽曲の1つ。
8. 遥か
リリース日:2001年5月16日
オリコン順位:3位
ドラマ『ラブストーリー』の主題歌。
スマッシュヒットし、ファン以外も知っている人が多い楽曲ではあるが、それほどファンには人気がなかったりする。
”思い出からツギハギした悲しいダイアリー”という歌詞の表現が素晴らしい。
9. 夢追い虫
リリース日:2001年10月11日
オリコン順位:3位
この楽曲はロックなスピッツとキャッチーな楽曲のスピッツのちょうど中間になるような、スピッツの魅力が合わさったような楽曲。
メロディは美しく、ミドルテンポだが演奏は激しい。
シングル曲でも”吐きそうなぐらい 落ちそうなぐらい エロに迷い込んでいく”という表現をつかってしまうところは、やっぱりスピッツ。
10.さわって・変わって
リリース日:2001年12月12日
オリコン順位:3位
椎名林檎のプロデュースでもお馴染みの亀田誠二が初めてスピッツをプロデュースした楽曲。
歌詞に”天神駅”が出てくるので、スピッツファンは一度は天神駅に行きたいと思っている人が多いのではと思う。
疾走感もありロックな曲。
最初のイントロでロックファンも引き付けるようなアレンジ。
でもメロディはポップで、Aメロのメロディは口ずさみたくなる。
11.ハネモノ
リリース日:2002年8月7日
オリコン順位:4位
序盤の打ち込みの音とギターのアルペジオが心地よい。
サビでは激しい演奏とキャッチーなメロディが混在していて良い。
これはカルピスのCMソングにもなっており、さわやかさも感じる楽曲。
12.水色の街
リリース日:2002年8月7日
オリコン順位:4位
ハネモノと両A面だった楽曲。
ハネモノのさわやかさと比べると、ダウナーな楽曲。
シングルでここめで暗い楽曲をスピッツがリリースしたことは初めてだ。
深夜にヘッドフォンで聴きたいような楽曲。
13.スターゲイザー
リリース日:2004年1月21日
オリコン順位:1位
『あいのり』のテーマソングになりヒットした楽曲。
最近でもCMソングに使用されたりと人気の曲だ。
アコースティックギターが使用されており、切なげなメロディだが、演奏はロックだ。
14.正夢
リリース日:2004年11月10日
オリコン順位:4位
ドラマ『めだか』の主題歌。
夢追い虫のようなミドルテンポで切ないメロディだが、ギターが印象的なロック。
ストリングスも使用されており、壮大なアレンジになっている。
iTunesではライブ音源もダウンロードできる。
15.春の歌
リリース日:2005年4月20日
オリコン順位:5位
最近では藤原さくらにもボサノバ風にカバーされたことで再注目されている曲。
もともとはアルバム『スーベニア』に使用されていたもののシングルカット。
曲も演奏も文句なしのカッコよさ。
以前のようにギターのアルペジオが印象的だったスピッツの演奏はだんだんとギターロックよりの演奏になってきている。
それでもスピッツとしての個性がなくならない演奏だ。
【DISC 2】のまとめ
DISK2には売り上げの全盛期を超えて、新しい挑戦や成熟した楽曲をリリースしていたころのスピッツのシングル曲がまとめられている。
もちろんファン以外が知っているヒット曲もこの期間もリリースしており、初めて聞くとしても、いくつか知っている曲があるのではないだろうか。
気になる曲があれば、それが収録されているアルバムも聴いてもらいたい
👇 01.夢じゃない 収録
👇 02.運命の人/03.冷たい頬/04.楓 収録
👇 05.流れ星 収録
👇06.ホタル 収録
👇 07.メモリーズ/09.夢追い虫/13.スターゲイザー 収録
👇08.遥か/10.さわって・変わって/11.ハネモノ/12.水色の街 収録
👇14.正夢/15.春の歌 収録
【DISC 3】CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
1. 魔法のコトバ
リリース日:2006年7月12日
オリコン順位:5位
映画『ハチミツとクローバー』の主題歌として書き下ろされた楽曲。
ストリングスの音が印象的なさわやかな曲。
録音も良いのか、音がとてもよく聞こえる。
個人的にこの曲の聴きどころはドラムではないかと思っているぐらい、ドラムが好きな曲。
2. ルキンフォー
リリース日:2006年4月13日
オリコン順位:3位
スピッツにしては少し重めな演奏。
スピッツの演奏から渋さも感じさせられるような雰囲気すら感じる。
ベテランバンドとしての風格も感じさせる曲。
余談だが、MVの撮影地が大学時代に自分が暮らしていた近所で撮影されていてテンションが上がった。
3. 群青
リリース日:2007年8月1日
オリコン順位:4位
スキマスイッチのボーカル大橋卓弥とトイレの神様がヒットしたシンガーソングライターの植村花菜との3名でフルコーラスを3声で歌っている。
この3人が思いのほか声の相性がいい。
スピッツらしさ前回の曲でキャッチーでさわやかだけど、少し変わった感じの曲。
アレンジはメンバー以外の楽器の音も多く使用されているが、それでもスピッツのメンバーの演奏が埋もれていない。
この中でも存在感のあるベースを弾く田村氏は流石。
MVビデオにはアンガールズも出演している。
くるりの岸田繁お気に入りの曲らしく、以前くるりの公式サイトで掲載されていた『岸田日記』に書かれていた。
”スピッツの、「群青」っていう曲が、とても好きやー。スピッツを好き、って公言することには大変抵抗がある(到底かないやしいひんけど、変な対抗心がある)けど、この曲ばかりはシングル買うてもうた。悔しいけどええ曲やー。”(2007年10月28日岸田日記)
残念ながら岸田日記は現在公式サイトから削除されているが、スピッツもくるりも好きだった自分はうれしかった。
くるりについてはこのブログでも何度か取り上げています。
4. 若葉
リリース日:2008年11月5日
オリコン順位:5位
当時草野マサムネがイギリスのバンド、Travisにはまっており、Travisに影響を受けている曲。
曲中にバンジョーを使用したりと新しい試みをしている。
バックで弾かれているエレキギター(特にサビ)の音が心地よくて好き。
映画『櫻の園ーさくらのそのー』の主題歌にもなっている曲。
”忘れたことも忘れるほどの 無邪気でにぎやかな時ん中”という歌詞のフレーズが好き。
5. 君は太陽
リリース日:2009年8月26日
オリコン順位:7位
イントロからスピッツだとわかるぐらい、スピッツ節な楽曲。
さわやかさとキャッチーなメロディだが、ファンにはエロい歌詞ではないと妄想されている曲。
一時期ライブの後半に演奏されることが多く、多幸感溢れたライブの締めにふさわしい曲でもある。
6. つぐみ
リリース日:2010年6月23日
オリコン順位:4位
この曲は個人的にドラムとベースがとても好きな曲。
ミドルテンポなロックな楽曲。
スピッツのシングル曲はストリングスが目立つ曲も多いが、この曲は入ってはいるものの、それほど主張しておらず、バンドの演奏とストリングスのバランスが良い。
チェリーでは”愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ”歌っていたスピッツが、”愛してるそれだけじゃ足りないけど言わなくちゃ”と歌い始めた曲。
7. シロクマ
リリース日:2010年9月29日
オリコン順位:4位
フォークソングのような懐かしさも感じる切ないメロディの曲。
アコースティックギターの音が心地よい。
”地平線を知りたくてゴミ山を登る”という歌詞のフレーズ。
スピッツはさわやかに聞こえる曲やキャッチーに聞こえる曲でも、こう言った少し汚れたような表現を使うところが魅力。
8. タイム・トラベル
原田真二のヒット曲をカバーした曲。
こちらはシングル曲ではないが、ドラマ『僕とスターの99日』の主題歌として使用された曲。
カバー曲とは思えないほどスピッツのものになっていて、何も知らなければスピッツのオリジナル曲と勘違いする人もいるかもしれない。
アルバム『おるたな』に収録されている。
スピッツはいくつかカバー曲を音源化したりライブで披露している。
夏フェスではカバー曲を毎年1曲用意して披露をしてくれる。
個人的にはスピッツのカバーは大沢誉志幸の『そして僕は途方に暮れる』が最高だったと思う。
ちなみに、音源かはしていない。
9. さらさら
リリース日:2013年5月15日
オリコン順位:5位
ギターのアルペジオとシンセの音で始まる序盤がかっこいい。
そして、演奏が渋い。
”松外ればかりまた謝って 歪んでいることに甘えながら 君の指先の 冷たさを想う”
歌詞のこのフレーズ、何気にすごい表現だと思う。
10.愛のことば-2014mix-
配信限定のシングル。
元々は6枚目のアルバム『ハチミツ』に収録がされていた楽曲。
ドラマ『あすなろ三三七拍子』の主題歌に使用されたことで、新たにmixしなおした楽曲。
そのため、シングルこれくしょが発売するまではiTunesなどでダウンロードしなければ聴くことができない。
元々『ハチミツ』の収録曲の中でも完成度が高く、シングル曲でもおかしくなかったであろう曲。
11.雪風
こちらも配信限定シングル曲。
ドラマ『不便な便利屋』の主題歌。
スピッツとしては珍しい、冬の歌。
メンバーの安定した演奏が聴ける。
ミドルテンポの楽曲なのに、サビまでの高揚感があって好き。
12.みなと
リリース日:2016年4月27日
オリコン順位:6位
”船に乗るわけじゃなく だけど僕はみなとにいる”。
この最初の歌詞で歌の主人公の感情やその場の情景が浮かんでくるような歌詞。
曲のほぼ全編で弾かれているギターのアルペジオが美しく、感想での口笛も哀愁を増して良い。
13.ヘビーメロウ ※新曲(「フジテレビ 2017 めざましテレビ テーマソング」)
新曲です。
現在めざましテレビのテーマソングとして使用されている楽曲。
”なんちゃってファンキーなリズムに乗って”とまさかの歌詞のフレーズも入っていたりします。
今回発売されるシングルコレクションに初めて収録される楽曲です。
14.新曲2
15.新曲3
今回のシングル集にはヘビーメロウを含めて新曲が3曲収録されます。
まだ発表されていない新曲もあるので、それも楽しみだ。
【DISC 3】まとめ
3枚目はデビューから15年以上たち、ベテランバンドとして一定の地位を確立したスピッツの現在までの楽曲がまとめられている。
そして、現在でも新しいことにも挑戦していることがうかがえる。
興味のある曲があればぜひオリジナルアルバムも聴いてほしい。
👇 01.魔法のコトバ/02.ルキンフォー/03.群青 収録
👇 04.若葉/05.君は太陽/06.つぐみ/07.シロクマ収録
👇08.タイム・トラベル 収録
👇09.さらさら 収録
👇11.雪風/12.みなと 収録
👇10.愛のことば-2014mix-/13.ヘビーメロウ 収録
今回初収録 CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(期間限定盤)[3CD]
30周年を迎えてアリーナツアーも行うスピッツ。
スピッツの歴史を知るためにも、オリジナルアルバムはもちろん、シングルコレクションも3枚組で3,900円とお得な値段なので、是非とも聴いてもらいたい。