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7.5億円金塊強奪事件 グループ全員逮捕も残る“10の疑問”

 今年3月、直樹容疑者は仲介者を通じ、被害者の貴金属転売会社の経営者(41)に計1億6000万円の示談金支払いを持ち掛け、被害届の取り下げを求めたという。

「被害者側によると、示談は断ったそうですが、示談書案には直樹容疑者の名前や発生場所、他の盗品など、当事者しか知り得ない情報が詳細に記されていたそうです。つまり被害者はその時点で犯人が直樹容疑者だと知っていたことになる」(捜査関係者)

 野口兄弟は取り調べに「窃盗のフリをした」「被害者と合意があった」と主張。これに対し、被害者側は「事実無根」と、真っ向から言い分が対立しているという。

「和樹容疑者は前科者にもかかわらず、犯行に使ったレンタカーを自分の会社名義で借りるなど、慎重さに欠けていた。事件後も都内で堂々と豪遊を繰り返し、周囲には事件との関わりを吹聴していました。また何度も海外旅行に出掛け、成田空港に帰国したところを逮捕された。とても逃亡犯が取るような言動ではない。逮捕されるなんて思っていなかったのかもしれません」(捜査事情通)

 直樹容疑者は中垣容疑者を介して情報提供者から「犯行を持ち掛けられた」と言い、その中垣容疑者は事件後、「3億3000万円分(の金塊)を情報提供者に渡した」と説明しているというが、「対価」にしてはあまりにも額がデカ過ぎる。事実関係が明らかになればなるほど不可解な点は多い。

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