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 アインシュタインが約100年前に存在を予測した「重力波」を、国際研究チームが30億光年かなたの天体からとらえた。重力波の検出は3回目で、距離は最も遠い。2日、米物理学会誌に発表する。

 重力波は時空のゆがみが波のように伝わる現象。2015年に米国にある観測装置「LIGO」が、世界で初めてとらえた。

 チームによると、今回検出した重力波は、太陽の質量の約30倍と20倍ある二つのブラックホールが合体した天体から、太陽質量の2倍分のエネルギーが重力波として放出されたと考えられるという。30億光年という距離はこれまでの観測で最も遠く、より宇宙の初期に近い天体からの重力波をとらえたことになる。

 また、過去に観測されたブラッ…

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