さて
昨日は6月1日、映画の日で映画が安く観られるので、ちょうど公開初日だった映画「LOGAN/ローガン」を観てきたのでその感想など。
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、ボイド・ホルブルック、ダフネ・キーン、エリク・ラ・サルなど
ウルバリン最後の作品
X-MENシリーズはヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンを中心としたミュータント達の闘いを描いた一連の作品であることは、皆様よく御存知のことかと思う。
Wikipediaによればシリーズは本作を含めて全10作品がこれまでに公開されている。
- 「X-メン」(2000年)
- 「X-MEN2」(2003年)
- 「X-MEN: ファイナル ディシジョン」(2006年)
- 「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」(2009年)
- 「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」(2011年)
- 「ウルヴァリン: SAMURAI」(2013年)
- 「X-MEN: フューチャー&パスト」 (2014年)
- 「デッドプール」(2016年)
- 「X-MEN: アポカリプス」 (2016年)
- 「LOGAN/ローガン」 (2017年)
第一作から足掛け17年に渡り映画が制作されてきたことが分かる。自分は正直そこまで熱心なシリーズのファンでもないのだけど、振り返ると2016年のアポカリプス以外は全部観ているように思う。
ただし持ち前の記憶力の悪さから、ウルヴァリンのことはさすがに認識しているけれども、その他のミュータント達については禿げたお爺ちゃんが校長先生で、鉄兜をかぶったお爺ちゃんが敵役のミュータント、くらいしか分かっていない不良視聴者です。
そんな、自分が唯一認識しているキャラクタであるウルヴァリンの最後の作品となるのが本作「LOGAN/ローガン」である。
あらすじ
本作のあらすじは
時は西暦2029年、新たなミュータントが生まれることがなく、ミュータント達は絶滅の危機に瀕していた。ウルヴァリンも治癒能力が衰えて年老いた姿となってリムジンの運転手をしながらメキシコの砂漠でチャールズを匿いながらひっそりと暮らしている。
ウルヴァリンはある日、メキシコ人の女から少女をノースダコタ州のある場所まで送り届けて欲しいと依頼を受ける。言葉が話せないのか、全く喋らないその少女にはある秘密があり、少女を追い廻す謎の男たちとの死闘が始まるのであった・・・
というお話だ。
ゴア描写きつ過ぎ、ヒト死に過ぎ
本作はアメコミヒーロー映画にも関わらず、R15+指定となっている。お子様は見に行けないのだ。そんなことは成人の私にはそもそも関係ないので何も知らずに見始めたところ、ゴア描写(残酷なシーン)が連発するのにやや食傷したわ。
生首が飛んだり、キャラクターの顔面が吹っ飛んだり手足が切り落とされたりとエグい描写が何度も繰り返し出てきた。あくまでアメコミ映画なので残酷さを際立たせる意図はないのだけど、それでもちょっと嫌だった。
あと、ヒトが死にすぎるのも好きになれなかったポイント。ノンミュータントキャラクターは全員死んだんじゃない?と思う勢いでばったばったと殺されてたわ。
ロードムービー風の作品
一方で主人公ウルヴァリンと"校長"ことチャールズと謎の少女ローラの逃避行は、車でアメリカの田舎道を目的地である"エデン"を目指して走りながらも道中で人との出会いが描かれたりしてロードムービー風。
まぁ全員死ぬんだけど。
道中、人々の暖かさに触れてウルヴァリンやローラが人間らしい心を取り戻して行くというのが恐らく本作のメインテーマなのだとおもうけど、先述のゴア描写が気になりすぎて私の魂には届きませんでした。
ドクター・ベントン久しぶり
ウルヴァリンが道中で出逢うマンソン一家の家長を演じたのがエリク・ラ・サル。どこかで見たことあるなぁと思って家に帰ってから調べたら、「ER」シリーズで外科医のドクター・ベントンを演じていた俳優さんだった。だいぶ老けたので気づかなかったわ。
写真右端がエリク・ラ・サル。その隣はジョージ・クルーニー。若い!
全然しゃべらない、のダジャレ
ところで劇中個人的に興味深かったセリフがあったので、そのことについて語りたい。
マンソンとウルヴァリンが、ローラのことを話し合うシーン。
マ 「(ローラは)いつからあんな感じなんだ?全然しゃべらないな」
ウ「最初からだよ」
という会話。
ウルヴァリンは問いかけに対してちょっと考えてから返事をするのだけど、このシーンでマンソンは英語では
“Mute?”
て言ってる。muteは「無言」って意味だけど、発音すると「ミュート」となり「ミュータント」の略語とも聞こえる。
マンソンに「ローラはミュータントなのか?」と尋ねられたのかと思い、ウルヴァリンは一瞬返答に迷ったのではないかと深読みした。
これからご覧になる方は、ぜひこのシーンに注目して見てください。
さいごに
ウルヴァリン最後の作品とあって、最期らしい最後を迎えます。個人的には結末も救いが無さ過ぎるように感じたので、明るい作品がお好みの方にはオススメ出来ません。
55/100 点
では