暑いけどちょっと涼しい、5月下旬~6上旬、9月下旬~10月上旬はバラが満開を迎えるシーズンとなっています。(北部や南部は時期が少しズレるかもしれません)
真っ赤で派手な“情熱の花”というイメージが強いバラですが、原種は意外とおしとやかだったりします。
知っているとちょっと楽しいバラの見分け方を、最低限に厳選して紹介します。
生え方
ハイブリッド・ティー
四季咲き(季節を限定せず何度も咲くこと)で、大輪一輪咲きが特徴の種です。
花屋さんで見る切り花のバラは大体これだったりします。
例:ピース
フロリバンダ
花束のようにいくつもの花を咲かせる種です。
花がたくさん付くので庭に植えると賑やかでとてもキレイです。
例:ショッキング・ブルー
クライミングローズ
つるバラと言った方がイメージしやすいかもしれません。
つるを伸ばして支えになる棒に這い、登っていくように成長するバラです。
例:つるエデンローズ
ミニチュア
ミニバラでお馴染みの種です。
文字通りミニサイズの小さいバラ。
鉢植え一つ300円くらいで売っています。
花びらの形
剣弁
花びらの先の両端が巻いて、剣のように尖った形になります。
“けんべん”と入力して「検便」と変換されたのは私だけではあるまい。
例:スイート・ムーン
半剣弁
花びらの先の曲がり方が剣弁ほど巻かないものです。
剣弁と半剣弁を見分けようと思うとちょっと難しいです。
例:ナイト・タイム
丸弁
花びらの先が丸いものを指します。
例:ゴールドバニー
波状弁
花びらの縁が波打っているものです。うっかり丸弁と見間違えることもあります。
例:万葉
香り
朝方や雨上がりに一番香りが強くなります。午後に入ると香りが薄れてしまい、分かりにくくなります。
香料に加工する場合は、花が開ききる前に早朝から手で摘み取ります。
1Lのローズオイルを作るには約4tの花びらが必要です。
ダマスク・クラシック
一般的なバラの香りといえばこれ。
甘くて華やかな香りがします。
例:グラミス・キャッスル
ダマスク・モダン
ダマスク・クラシックを受け継いでいますが、より洗練され、香り立ちが強くなっています。
例:パパ・メイアン
ティー
上記で紹介したハイブリッド・ティーの香りです。
紅茶を思わせる香りと言われがちですが、個人的には正直お茶かどうか…って感じです。
例:レデイー・ヒリンドン
フルーティー
リンゴやモモを連想されるような香りです。
ダマスク・クラシックとティーの香りが混じった感じです。
例:ダブル・ディライト
ブルー
青みがかった色をもつバラ特有の香りです。
ダマスク・モダンとティーの香りが混じった香りで、個性的な香りです。
例:ブルームーン
スパイシー
ダマスク・クラシックにチョウジのようなスパイシーな香りが加わったもの。
例:ハマナス
原種バラについて
原種のバラは花びらが5枚で、シンプルな形をしています。
原種バラから品種改良をすることで、今のような八重咲きで華やかなバラへと進化しました。
「ロサ・なんちゃら~」って名前なら大体原種バラです。
日本原産のバラはロサ・ムルティフロラ。
和名はノイバラ(野茨)です。フロリバンダ系の親にあたるものです。
また、ローズヒップティーの原料は、ロサ・カニナの実です。
これはヨーロッパ、アフリカ北西部、西アジアに分布しています。
不思議な色のバラ
ブルー・バユー
青バラの一つですが、どっちかというと紫色。スミレの遺伝子が入っています。
カレイドスコープ
万華鏡の名の通り、開花が進むと色が変わっていきます。
セレッソ
桜を意味するピンク色を持ちます。咲き始めは濃いピンクですが、満開に近づくにつれ色が薄くなり、白くなります。
まとめ
バラは生え方と花びらの形を抑えておけば大体の区別はつきます。
花の形も平咲きとかロゼット咲き、高芯咲きなどの区別がありますが、量が多くてややこしいので省略しました。
香りについて知識としてストックしておくと、女子からの好感度が上がるかもしれません(笑)
どちらかというと原種バラがどんな形か知っていれば、桜やアーモンドがバラ科だという意味が分かるかと思うのでこっちのほうが大事です。