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ラマダーンがスタート。「ムスリムが周囲の人に知っておいてほしいこと」まとめ

ラマダーンがスタート。「ムスリムが周囲の人に知っておいてほしいこと」まとめ

ラマダーンが5月27日から始まりました。ムスリムの同僚や友だちがいなくても、イスラム教の慣習について知るのに良い機会ではないでしょうか。約1カ月の断食は、預言者ムハンマドに対するコーランの神の啓示を祝うものであり、ムスリムはこの時期を内省を自制の実践にあてます。では、ムスリムでない人は、ムスリムにどのように配慮することができるのでしょうか? 今回は、ラマダーンに取り組んでいる人から教えてもらったTIPSや、ムスリムでない人に知っておいて欲しいことをご紹介します。

まず最初に、ラマダーンの基本的なルールをお教えしましょう。ヒジュラ暦の第9月(編注:2017年は5月27日〜6月25日)、日の出から日没までの間は多くのムスリムが飲食をしません。宗教的な修行のようなもので、神に近づき、イスラム教同士の連帯感を強めることが目的です。ラマダーンには、日中の断食と夜間のお祝いの食事が含まれています。私たちの生活と食事は切っても切れない関係にあるので、厄介なこともあるでしょう。

「The Kitchn」ではNaila Kelaniが「誰かが私の目の前で食事をしてもまったく気になりません」と書いています。もちろん、彼らの目の前で食事をせずに済むのであれば、それに越したことはありませんから、可能であれば、定期的に開催しているランチタイムミーティングなどは、別の時間に変更しましょう。しかし、こそこそする必要はありません。Kelaniは「大げさに謝ったり、わざとらしく食べ物を隠したりする必要はありません」と書いています。

Sarah Hagiは「Vice」で「質問をする前に少し考えて欲しい」と書いています。興味がわくのは自然なことですが、「水も飲まないの?」というような質問は、少し検索すればわかることです。ムスリムの人たちは、その手の質問をにはうんざりしています。また、断食しない理由も、個人的なことなので聞かない方がいいでしょう。たとえば、妊婦や病人は例外として認められていますが、それはあなたには関係のないことです。Hagiは、ラマダーンや信仰については喜んで話すし、それはタブーではないと言っています。

しかし、実際にラマダーン中は水も飲みません。つまり、真っ昼間をしたり、暑い日に外を歩いたりすると、かなり悲惨なことになります。また、断食をしている一日の終わりが近づくにつれて、疲れを感じるのが普通です。「暑い夏の日、親友が1杯の水の代わりに、冷蔵庫で冷やしたタオルを差し出してくれました。私がこれまでに人にやってもらった、一番優しくて思いやりのあることでした」とHagiは書いています。ムスリムの人が周りにいるなら、覚えておいてはいかがでしょうか。

Kelaniは「一緒に断食する必要はありません」と書いています。団結することに意義のある政治的な活動や、流行りのダイエットなどではありません。ムスリムの友だちから、断食明けの食事に誘われるかもしれません。イフタールと呼ばれる日没後の食事はコミュニティのお祝いです。そういう時は、ベジタリアンの軽食を持っていきましょう。

Beth Skwarecki(原文/訳:的野裕子)

Photo by Gettyimages.

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